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mukk_hosoの日記: 入院給付金

日記 by mukk_hoso

「入院給付金額が日額1万円ないと不安」は、まさにCMの影響を受けているのでしょう。最近発売されたある評判の医療保険で試算・検討しました。

【検討した医療保険の内容】
・入院給付は1回の入院につき60日まで(日帰り入院も対象)
・手術の種類により1回につき入院給付金日額の10・20・40倍(日帰り手術も対象)
・3大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中)になった場合以後の保険料は不要
・疾病または傷害で所定の高度障害状態もしくは身体障害状態になった場合以後の保険料は不要
・医師の診断は不要(告知でO.K.)
・解約返戻金なし。
・金利が上がると保険料は下がる。1度下がった保険料は、金利が下がっても上がらない。

ケース1
既に入院給付金日額5,000円の保険に加入済み。更に、入院給付金日額5,000円(保険料 月額4600円)の医療保険に加入する。 
想定:女性50歳 80歳まで30年間生存。

支払保険料総額:4600円×12ヶ月×30年=1,656,000円

入院日数331日間の入院給付金に相当。

1回の入院につき給付期間上限は60日間です。従って5.5回60日間入院しないと支払保険料と同額にはなりません。

注意すべき点は、「入院が終了した日からその日を含めて180日(=約6ヶ月)までの期間中に同一の疾病(医学上密接な関係があると保険会社が認めた疾病を含む)または傷害により再入院した場合、前後の入院を含めて1回とみなす」です。

高齢になると、ある疾病が原因で他の疾病を引き起こし再入院というケースは多いのです。その場合、180日以内の再入院では入院給付金は給付されない可能性も考えられます。

現在、日額5,000円の入院給付金を既に別の保険で確保している訳ですから、新たな医療保険に加入したつもりで別途保険料と同額を積立て、万が一入院した場合そこから入院給付金として日額5,000円を取崩していくという方法も可能です。健康であれば80歳時点で「165万円+運用益」を自由に使えることになります。将来、お葬式費用に充当することだってできます。

ケース2
医療保険には未加入。入院給付金:日額1万円(保険料 月額11,280円)に加入する。 
想定:女性55歳 80歳まで25年間生存。

80歳まで25年間保険料を支払うとすると
支払保険料総額:11,280円×12ヶ月×25年=3,384,000円

入院日数338日間(=約5.6回の入院)の入院給付金に相当。

これを、入院給付金日額5,000円(保険料 月額5,640円)の医療保険に加入し、5,000円分は自分で積立・運用すると
支払保険料総額:5,640円×12ヶ月×25年=1,692,000円
自分で積立運用した医療保険相当分:1,692,000円+運用益

医療保険は入院しないと支払った保険料は回収できません。健康体の人にとってはリスクの大きい商品なのです。リスク分散という意味では、「必要と思う入院給付金の半分を医療保険、残り半分を専用の口座を作り引き落し運用する――自前の医療保険を作る――方法」も検討する価値があります。

最近、医療保険の中に「○年間無事故の場合祝い金(例20万円)が出る」と強調している商品がありますが、保険料支払総額から考えると一概におトクとは言えません。その分保険料が割高になっていることがあります。

現在70歳以上の人は医療費の負担が3割→2割(収入によっては1割)と1割引下げられており、高額療養費の自己負担限度額も低くなっています。そうです、病院にかかる際の経済的負担が軽減されているのです。

保険料が安いと思われている医療保険ですが、加入する年齢と健康度によっては、終身保険や定期保険などと同じように支払保険料総額と受取り保険金を計算し比較検討する必要があると思いますが如何?

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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