nogの日記: 助成金というか、税金の使い道 1
日記 by
nog
飲み屋でぼーっとテレビを見ていたんですが、なんかすんごいことになってるんですね。
過去、国からの助成金を使用して開発する装置に、ほんのちょっとだけ関わったことがある。ちょっとだけだからかもしれないけど、すごくめんどくさい。人の管理や、工数関係の書類、購入したものの保管ってのを会社のシステムとは別にやらなきゃいけない。もちろん、定期的に監査があった記憶がある。
まあ、めんどくさいって話はおいといて、何で国からお金をもらって仕事をするのか?って部分だけど、個人的な考えで誤解を恐れずに書けば、特に最先端の分野では国からお金をもらうというより、国がお金をくれるから、って感じがある。
ライバルがいる環境で、自分の得意分野そのものに限界が見えている場合、あなたならどうしますか?限界を超えられるかわかりませんが、挑戦にはものすごいお金がかかります。そういった状況です。
通常の会社では、先の見えない挑戦ってあまりやらないですよね。また、国から見ても、他国の会社が売り上げがあがって、自国の会社の売り上げが落ちる=税収が減るくらいなら、予算を出して技術的な壁をとっぱらって、トータルで見ればイーブン以上にしたいですよね。
もちろん、国としても実力の無い会社には頼まないだろうし、会社としても成功する前提でがんばるし、予算も単独でやるよりは助かるくらいなんじゃ?末端の端くれとしては想像もできませんが。
それじゃ IBM のワトソン研究所とかありえないじゃない (スコア:1)
それはむしろ逆で、国のプロジェクトとしてやっているからそれ以外ではやらない。
どうせやるなら国からお金をもらってやりたいから、普段はやらない。
「田んぼがあるけど、補助金がもらえるからわざと休耕地にして、他の作物は植えない」
のが蔓延して、食料自給率が下がっているのと一緒。
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先端技術開発をやっているところを見せ付けないとブランド名が維持できない、と言う所は血反吐を吐きながらでも研究はしているものです。そして、その成果を振りかざして
「うちはこんなに科学技術に貢献しているんです。だからうちのマシンを買えっ」
とアメリカ国立科学財団とかに迫るわけです。
そうすると…ほら。あの面倒くさい書類手続きが大幅になくなるでしょう?
# 実際、査察だの何打の考慮すると、国が出している分の金は「研究以外」で全部なくなっていると思う。
# きちんと労働時間を分析すると、「誰も得をしませんでした」に陥る可能性が大。
fjの教祖様