snowyの日記: NHKラジオで放送されたある社会人論
日記 by
snowy
金曜(15日)のNHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」11時台で、岡田斗司夫が「新社会人」向けに一人でしゃべっていた。ラジオ深夜便で岡田斗司夫が話しているのが意外だし、そもそも話の内容がラジオ深夜便と縁がなさそうなのだが。いったい関係する人が何人聞いているのだろうか。題名は、「新生活を始めるみなさんへ~プロでなくてもかまわない」。
大阪芸大で教えている岡田の、受け持っている150人の学生の内、在学中に声優や漫画家としてデビューするのは年に一人いれば良い方、という話から入る(知らなかったが、調べたら、大阪芸大って私大なんだな)。しかし、彼らは、決して優秀なわけではない。優秀な学生がデビューするわけではないのだ。成功する理由はただ一つ、運。
では、残りの学生は、現実には大抵がそうしているように、悲観して、諦めれば良いのか。そうではない、と岡田は指摘する。成功の理由は運なのだから、自分の実力を否定することはないのだ、と。アマチュアで良い、好きなことを何年も少しずつやっていれば、いつか成功する事もある、十代の頃、自分が初めてそれを始めた時の気持ちで続けて行くのが大事だ、と言う。
やっていけないのは、背水の陣を敷いてしまう事。仕事を辞めたり、一年だけ、在学中に、三十歳まで、と期限を決めたりと、自分を追い詰めてしまうと、できなくなってしまう。勤めながらでも、アルバイトでも良い、一生かかっても良い、長く続ける事が重要なのだ、と核心を述べる。
話を聞く前は、題名と岡田の人物像からして、仕事のプロになる必要はない、という話かと思っていた。話の内容は、直接的には創作者や表現者に向けた物で、短絡的な判断を「新社会人」がしないようにと諭す物だが、趣味や将来の目標がある一般の大人にも参考になると思う。しかし、仕事と家庭にしか興味がない者には、理解できないだろう。
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