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suntear 曰く、
8 月 10 日、コンピュータ囲碁プログラム Zen がプロ囲碁棋士の王メイエン九段と対戦し、19 路盤で七子、9 路盤でのコミ 2.5 / 3.5 目という大きなハンデが与えられていたものの、9 路盤で見事に一勝をあげた。棋譜がネット囲碁対局サーバ KGS で公開されている。
Zen は今年 5 月に行われたコンピュータオリンピアードで優勝した囲碁プログラムで、プログラマの yamato 氏 (本名は明かされていない) によって開発された。KGS において 2d のレーティング (碁会所で 3 ~ 4 段レベル) を得たこともある。
囲碁は手が広いことからチェスや将棋のような力ずくの探索ができず、つい最近まで最も強いプログラムでもアマチュア初段レベルだった。しかし棋力は確実に上がってきており、将棋と同じようにトップクラスの人間以外は勝つことができない時代に入りつつあるようだ。
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suntear 曰く、
読売新聞のニュースによると、福島県会津若松市の国道交差点で、二つの信号が 30 年近くにわたって約 7 秒間、同時に青になっていたことがわかった。この交差点で乗用車同士の事故があり、双方とも「信号が青だった」と主張したため警察が調べ、不具合が明らかになったらしい。
三十年も前だと、リレー制御かシーケンサーなのだろうか?いずれにしてもこのように致命的な不具合が 30 年間も放置されていたのは驚きだ。同じロジックを採用している信号機全てをチェックする必要があると思う。
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suntear 曰く、
コンピュータ将棋協会 blogにおいて、どうぶつしょうぎの解析結果が公開されている。現在の結論は後手の勝ちということである。前回 (第19回) 世界コンピュータ選手権で優勝した GPS 将棋の田中先生が後退解析 (retrograde analysis)、鈴木将棋の鈴木さんが df-pn (depth-first proof-number search) による探索を行い、どちらも後手勝ちという結果になった。元記事によると、「現時点では、多くの人々の目に触れるための正規の研究発表には至っていないので、ピアレビュー中と考えるのが妥当でしょう」とある。
どうぶつしょうぎはフリーの女流棋士である北尾まどかさんによって考案された将棋を単純化したゲーム。駒の種類を大幅に少なくし、盤面を小さくすることによって小さな子供でも簡単にルールを憶え遊ぶことができるようになっている。
「ピアレビューその他の今後の評価で特に期待されるのは、後退解析や df-pn の他に有力な解析方法が出てきて切磋琢磨が行われることです。特に、プログラミングには自信があるが 9×9 の将棋は大変そうだ、ということで様子見している方、どうぶつしょうぎなら如何」
追試は歓迎とのことですので、腕に憶えがある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
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suntear 曰く、
5 月 3日から 5日にかけて、第19回世界コンピュータ将棋選手権が開催され、東京大学大学院総合文化研究科の教員・学生が開催しているゲームプログラミングセミナー(GPS)のメンバーが開発した GPS 将棋 が優勝した。ブログで大会の様子が紹介されている。前回大会優勝の激指、前々回優勝のBonanzaが四位と五位。一位から三位を予選から参加したチームが独占した (GPS 将棋は二次予選、二位となった文殊は一次予選、三位のKCC将棋は一次予選からの参加)
大盤解説の勝又六段によると、Bonanza のソースコードが公開されたことにより、その手法を取り入れたプログラムの参加が目立ったとのこと。文殊は Bonanza の指し手に乱数によるばらつきを与え、それを複数稼働させ合議制により指し手を決める方法を採用して見事二位に輝いた。北朝鮮から参加したKCC将棋は、一次予選、二次予選を全勝した。勝又六段によると、決勝直前に評価関数のパラメタを変更したのが災いし、決勝では三回戦まで全敗。パラメタを戻して四連勝するという興味深い結果であった。
78872
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suntear 曰く、
株式会社ユニバーサルエナジー (東京都) は地球の自転を利用した発電システムの開発計画を発表した。これは極めて大きな慣性モーメントを持つ地球が自転することにより蓄えているエネルギーを電気磁気的に取り出し電力として利用しようというもの。はずみ車として地球を見た場合、直径 1,2725 [Km]、重さ 5.97 x 10^24 [Kg] の巨大な球体が回転していることになり、そのエネルギーは 2.6 X 10^23 [MJ] に達する。これは日本の原子力発電所の出力の 1.5 x 10^15 年分に相当しほぼ無尽蔵のエネルギー源と見なすことが出来る。
具体的な方法としては赤道上に巨大かつ強力な永久磁石を配置し、巨大なソレノイドコイルを装備した衛星 120 基により電力に変換する。変換した電力はマイクロ波により地上に送ることになるが、コンピュータのシミュレーションによれば、南緯 25 度 23分、東経 131 度 5分 の位置に電力受信設備を置くのが最も効率が良いシステムとなるとのこと。同社は世界規模で出資者を募り、遅くとも 2012 年には永久磁石の設置、2015 年には衛星の打ち上げを完了したいとしている。地球の自転を利用した発電システムについては現在特許出願中であり、出資を検討している企業にのみ秘密保持契約の上で詳細な内容を説明したいとのこと。
ユニバーサルエナジー社は太陽風を利用した風力発電についても検討中であり、今後も宇宙規模での発電システム開発に積極的に取り組んでいくそうだ。
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suntear 曰く、
すでにストーリーになっているが、Microsft は、Windows 98、Windows 98 SE、Winodws Me のサポートを 7月 11日をもって終了した。工業用 PC などではまだまだ現役で使用されているとも聞いたことがある。継続してサポートを受けたいユーザ向けの特別な有償サポートは提供されないのだろうか。
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suntear 曰く、
Yahoo から 500 円の為替が送付されて来た時には、なにか釈然としない気持ちがあって換金しなかった。どのように贖ってもらったとしても、一度漏洩した情報を公にされる前の状態に戻すことはできない。今度は KDDI である。今回も該当していたが、送られて来たのはメールでの詫状が一通。後日書面にて詫状を送付するとある。
業務委託先の悪意を持った人間による犯行であり、信用の低下などある程度の社会的な制裁もあった。個人的にはこれ以上同社の責任云々を議論にするつもりは無い。ただ、このような大規模な情報漏洩に際し、企業がどのようなけじめを取ろうとしていたのかについては記録に残しておきたいと思うので、同社からのメール (全文) を投稿する。
(以下引用)
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※このメールはこの度の情報流出対象となりましたお客様に配信しております
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2006年6月
お客様各位
KDDI株式会社
お客様情報の流出に関するご報告とお詫び
拝啓 時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、過日6月13日に報道発表いたしましたとおり、2003年12月18日時点での弊社インターネット接続サービス「DION」のお客様情報約400万件が社外に流出していることが判明いたしました。その後の調査の結果、お客様の情報が含まれていることが確認されましたことをご報告申し上げるとともに、お客様には多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます。
弊社では、これまでもお客様情報へのアクセス制限強化、指紋認証による入退室管理等、不正アクセスへの監視強化策を講じておりますが、今回の事案を厳粛に受け止め、改めてこうした事態の再発防止に取組み、お客様からの信頼回復に全力を尽くす所存でございます。
なお、報道発表いたしました内容を下記のとおりご報告申し上げます。
敬具
1.流出したお客様情報の内容
2003年12月18日までにインターネット接続サービス「DION」にご契約されたお客様に関する同年同日時点の以下の情報
(1)お名前、ご住所、ご連絡先電話番号 : 3,996,789名様分
(2)上記(1)のうち、性別、生年月日、ご連絡先メールアドレスも含まれていたもの
・性別 : 26,493名様分
・生年月日 : 98,150名様分
・ご連絡先メールアドレス : 447,175名様分
■ご契約のDIONメールアドレス(※)、パスワード、口座番号等の信用情報、通信記録は流出していません。
※ご連絡先メールアドレスに設定されていた場合を除きます。
2.本件に関する報道発表内容
弊社ホームページの「ニュースリリース」をご参照願います。
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0613/index.html
※6月下旬〜7月上旬にかけ、あらためまして書面にてお詫び状をお送りいたします。
ご不明な点がございましたらお手数をおかけし誠に申し訳ございませんが、下記専用窓口までお電話にてお問い合せいただきますようお願い申し上げます。
※このメールには直接返信いただけませんことご容赦願います。
以上
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suntear 曰く、
ノルウェーのTrolltech社は、7日、同社のメインプロダクトである Qt に関して、その Windows 版についても GPL 下での使用を許すことを発表した。次のメジャーリリースである Qt 4 から適用される。
すでに、X11 (Unix/Linux) 版、Mac OS X 版については、GPL の適用が許されている。ユーザは、開発の目的に応じて、商用版か GPL 版を選択することができ、同社はこのようなライセンスを Dual Licensing と呼んでいる。
Dual Licensing により、KDE のライセンス問題が解決し、同社がオープンソースコミュニティから高い評価を得たことは記憶に新しい。しかし、Windows 版にいては、一つ前のメジャーバージョンに GPL の適用が許されていたのみであった。
今回、Windows 版にも GPL の適用を許した背景には、X11 版、Mac OS X 版における Dual Licensing 運用の成功があり、同社はこれを fair exchange の信念に基づくものであると説明している。
Windows においても KDE のような、すばらしいオープンソース開発の成果が生まれることを期待したい。
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suntear 曰く、
国民投票用
1. foo
2. bar
3. hoge
4. 〜
5. 使わない
6. foobarとhogehoge
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suntear 曰く、
asahi.comの記事によると,文化庁が「自由利用マーク」の普及に乗り出すとのことである.作者がこのマークをつけた著作物については,複雑な著作物のルールを知らなくても,自由に利用できるようになる.
これは,インターネットの普及により,誰もが創作物を公にすることが可能となった昨今の現状に,より柔軟に対応できる著作権のルールを作ろうという動きで,平成 14 年 9 月に行われた文化審議会著作権分科会契約・流通小委員会 (第 3 回)に付議されている.このマークにより,自由利用しても良いという意志が明示された著作物は,パブリックドメインのものになるのか,それとも GPL のように著作権は残るのかという点については未確認であるが,多様化する著作者の意志を汲み取るシステムの導入ということで歓迎したい.