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usagitoの日記: 「ペタコン」支持者はデモを打つべきだ

日記 by usagito

今回の「事業仕分け」で、新しいスーパーコンピューター計画の予算がカットされたことに関して、あちこちで不満を目にする。民主党はダメだとか、わが国の未来がつぶされるとかいって、すごく怒ったような口ぶりの人も多い。
わしの感想としては、仕分けでのプレゼンを見たかぎりでは「ランキング世界一」の意義ばかりアピールされており、「なるほど、これはぜひとも国を挙げて建造すべきだ!」と誰もが思うような価値(建造による効果)がさっぱり伝わってこなかった、というのが正直なところだ。無理してランキングトップを目指すのではなく、むしろ何番手かの性能で何機も作った方が、科学研究は進むんじゃないか(効果が高いんじゃないか)という印象も抱いている。
しかしこれだけ怒っている人がいるというのは、よっぽど価値があるのだろう。にもかかわらず、それが伝わっていないのだろう。となると、推進派がすべきなのは、即座にデモを実施することだ。ブログで愚痴っているばかりでは、何の効果もないだろう。
まず、デモの実施を決意する。場所は東京でも神戸でも、主催者に近いところでいい。警察に電話をかけて、何をどうしたらいいか、係の人と相談する。必要な手続きを把握したら、ブログとかミクシィとかツイッターで「デモやります」と宣言して、人を集める。デモは一人でも三人でもできるけど、多ければアピールが強くなる。ルートや警備の都合があるから警察との相談は密にする。それから、取材に来てくれるようマスコミに連絡する。
そして、「ペタコン」建造を国家プロジェクトとして早急かつ強力に推進すべき絶対的な理由を、いくつかのキーワードにまとめて、プラカードを作り、シュプレヒコールを考えて人数分印刷し、デモ行進を実施して、世間に強くアピールする。
予算カットは民主党のせいじゃない。大事なプレゼンで「世界一」しか言えないバカ官僚どものせいで、計画がつぶされようとしているのだ。この失態をカバーできるとしたら、支持派の市民しかいない。
今回のスーパーコンピューター建造計画の価値は、社会に(ほぼまったく)理解されていない。だから、支持派の市民が、自力で、その意義と価値を社会にアピールするしかない。市民の政治参加は民主主義の大原則だ。怠ってはいけない。

わしのデモ歴:2008年5月、奈良で「フリー・チベット」デモに参加(初デモ参加)。8月、奈良で「人混み反対」デモのあとの飲み会に参加して松本哉氏に刺激を受ける。10月、奈良で「せんとくん」白紙撤回要求デモを主催(初主催)。

去年、就任間もない橋下大阪府知事が「府の施設をあらかた廃止する」と(よく検討もしないで)決めたとき、えっ、「ドーンセンター」まで廃止するのか、それはないだろうと思っていたら、ドーンセンターの利用者たちは即座にデモを組織するなどしてその価値を訴え、存続を主張した。その甲斐あって存続決定。このとき、民主主義の醍醐味を見た。
自分たちが「いいな」と思う施設の価値は、誰かに担保してもらうのではない。自分たちの力で、社会にプレゼンして、勝ち取るのだ。
「ペタコン」をいいなと思っている人は、デモを打って、その意義と価値を社会にアピールすべきだ。バカ官僚のダメプレゼンを傍観・看過することなく、自分たちのアピールによって意義と価値を担保し、事業実施を勝ち取るべきだ。
いま行動しないで、いつ行動するのか。人任せでは、いい国にならないぞ。

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