教育再生懇談会より、子供が持つ携帯の機能を制限する提言 188
時事ドットコムをはじめとし、いくつかのメディアに掲載されているが、教育再生懇談会の中間報告素案の中に「インターネット上の有害情報対策として『小中学生に携帯電話を持たせない』」ということが盛り込まれているとのこと。第2回教育再生懇談会の議事録を見ると、その経緯が書いてある。興味深い部分はいくつもあるが、たとえば以下の部分などは「一般的な親」の認識と見ることができる。
もちろん、/.-Jの参加者の方々には、このあたりのリスクについては認識されていることと思うが、世の中に目を向けると、このようなリスクについて認識していない親御さんが圧倒的に多いというのも実感している。フィルタリングは義務的につけるべきだ、あるいは企業が規制すべきだという意見、それから篠原さんの携帯を持たないという意見、私もどちらにも賛成で、自分も中学生の息子には持たせておりません。ただ、現状すぐにそうはいかないと思います。実は今日いただいたこの資料は、私、親としてここまで怖いものだというのはこれを読むまで知りませんでした。このぐらいの詳細なものを市町村の教育委員会のレベルで親御さんにまず御理解いただくところから始めて、許可を与えないという判断をしてもらう方がスピードの上では速いと思うので、有害情報が本当にどういったものかという周知を徹底して行ってはいかがかという感想を持ちました。
保護者に対する教育や情報提供を行うとともに、保護者の心配を軽減する(フィルタリングの)しくみを導入する、というのは筋としては悪くないように思うが、実際のところどこまで効果があるのかはわからない(まったくないとは思えないが)。この部分は、「教える側がどこまで訴求できるか」というところも多分に影響するが、これを実行できる人がどこまでいるのか、てのがまったくわからないあたりが1つ懸念材料としてあげられる。個人的には、フィルタリングのしくみもさることながら、「どこにアクセスしたのか」の情報を保護者に通知するサービスがあってもよいと考えている(子供がどこに行ったかをチェックできるようにする)。やりはじめたらきりがないわけだが、どの程度できるとよいのだろうか?