
Tellur52の日記: SHA-3のアルゴリズムはKeccakで決定 1
日記 by
Tellur52
アメリカ合衆国の国立標準技術研究所(NIST)は、現地時間の10月2日に、次世代の暗号学的強度をもつハッシュ関数の標準を決める、Secure Hash Algorithm (SHA-3)のコンペの勝者として、Keccakを選定した。(/.本家の記事)
SHA-3は、MD5に続いてSHA-1に対する攻撃の研究が進展してきたのに対応するため、SHA-2(SHA-224, SHA-256, SHA-384, SHA-512)の次の世代のハッシュ関数アルゴリズムとして公募していたもの。
51のアルゴリズムが一次選考にエントリしたが、一次選考で14に絞られ、最終選考には、Keccakの他、BLAKE, Grøstl, JH, Skeinの合計5つが候補として残っていた。SHA-3の選考過程や、各候補の詳細は、NISTのSHA-3に関するページや、The SHA-3 Zooのサイトが詳しい。
技術的側面として、ハッシュ関数の非線形部分に注目すると、JHが5→4bitのS-boxを採用、GrøstlがRijndael (AES)と同じ8→8bitのS-Boxを採用し、一方でBLAKEやSkeinがSHA-2よりも洗練された形で、論理和と算術和の組み合わせを採用したのに対し、Keccakは論理積だけを非線形演算として使用している。
これにより、ハードウェアでの実装の面で有利になった可能性がある。
そこは (スコア:2)
「Keccakで決着」と書いてほしかった:-P
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