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日記

YoRの日記: SF大会の個人的まとめ 1

日記 by YoR

9/3、9/4と静岡のグランシップで行われた第50回日本SF大会「ドンブラコンL」に参加してきた。

二日間面白かった。
ほとんど分科会ばっかり出てて飯の暇がなかったのがつらかったけど。これ何とかなりませんかね。

一日目。会場に着く前に静岡駅のホームでSFファン交流会で知り合った人と合流。そのまま会場に向かう。会場で他の人とも合流。そのままオープニングへ。

オープニングとエンディングの司会は声優の池澤さん。さすがプロ。更に根っからのSF者ゆえか空気もノリもわかっていてアドリブとかも楽しかった。
星雲賞授与式では実は横に座ってる人(ファン交で知りあった)がエントリーされてたなどあって、周りの人が目配せで残念を伝える的な。事前にわかってたわけだけど。
星雲賞授与式では小川一水氏がちょっとなにか言いたそう。でも大会終了後のツイートで見方が変わったみたいなことを言っていた。前にこの人がツイッターで論争したことも合わせ、ちょっと興味深い。

大会中、突然声をかけられたり結構な有名人とあいさつしたりとかいろいろあった。というか建物のつくりのせいでエレベーター前が渋滞することしきり。そういうわけでそこでみんな顔を合わせてしまうわけだ。

最初はダイナミックフィギュアの分科会。自分の実家付近が蹂躙された縁もあったので行ってみる。舞台のあたりに行ったことがある人と質問されたので出身地ですと言ったら作者の三島さんに目を付けられた(笑)。というか他にそっちに行った人が誰もいない。
表紙イラストの加藤さんとも舞台付近の風景とかについて話せたので感激する。作中での作者の意外な思惑とか聞けて楽しかった。

次の分科会はパスしてギャラリーとか見て回る。とびもの学会の人(友人)の邪魔をしながらぶらぶらしているといろいろな話があるわ、いろんな人が来るわ。

その後の分科会で天文のところに行くと人が少ない。でも来年春の金環食の話題や望遠鏡の作り方、宙のまにまにの終了など興味深い。そういやアニメ宙まにの監督は妻方さん(高松信司監督の昔のペンネーム)だったと気づく。主題歌も好きなeufoniusだし。なんで見てなかったんだろう。
分科会では宇宙開発は盛り上がってるけど天文を扱うマンガなどが少ない、その代りなぜかエ○ゲにはよく出てくる、しかし描写はいろいろおかしすぎるなど突っ込み入れまくり。
ここは次のコマの部屋の使用がないので急遽二コマぶっちぎり。晴れたら観望会をするつもりなのに空が晴れない(台風来てるし)のでみんな恨みながらアットホームに時間が過ぎる。
ここでの、外に出たら忘れるようにと言われたことについては言わないのが吉だろう。
そして一日目は終了。

二日目。一時間ほど早く着いたので、静岡駅の周りをぶらつく。地図を見ると駿府城が近かったので散歩がてら行ってみる。門の説明を読んで、そういえば徳川家康の城だったことに気が付く。というかこの城は家康が隠居城として作ったものなのだ。公開されてたのだけど時間が気になったのでパス。今度機会があったら入りたい。
近くの静岡鉄道の新静岡駅から会場最寄りの柚木駅まで乗る。鉄だから。なぜか車内が悪徳商法への注意で埋まっている。柚木の読みは「ゆのき」でよんちゃん(BPSバトルプログラマーシラセの柚木頼子)と同じ読み。ふーむ。

そのまま会場まで歩くことにした。途中、東静岡駅の構内を通ることにする。そしたら駅の北側に謎の露天掘りがあることに気がつく。注意書きを見ると遺跡の発掘調査とか。
そのまま会場まで歩く。エントランスで知り合いと出会い挨拶。一コマ目へ。

MM9の分科会。MM9世界をシェアドワールドにしたいので、みんなでネタを寄せあおうという趣旨。
MM9は現実の事件を怪獣事件としたオルトネートワールドなので、どの事件をネタにするか取捨選択が難しかったなど。全部ネタにしてしまうとその世界では地震や台風がない日本になってしまうわけである。
イーガンネタがかなりネタになるなと思うなど。一時に大量の被害は出さないが土地に居座り続ける怪獣の提案など。アメリカの怪獣の実態、宇宙人が攻めてくる理由、江戸時代の怪獣の扱い、怪獣頻発地域についてみんなで考証するなど。

続いてSF軍事考証の分科会。中身はほとんどミリタリSFの作品紹介など。
最初にここで題材にする作品を既に読んだ人を調べてたら、私の読書歴はその場でもかなり読んでいるほうだった。そんなにミリタリばっかり読んでいたのかと驚く。
ミリタリSFとその周辺ジャンルについての線引きについていろいろ。ミリタリSFは戦艦とか戦闘機ではなくて人物が表紙になっているの法則。その場にいた本職のイラストレーターが、架空戦記は戦艦、戦闘機を書くようにと出版社から求められると証言があった。
日本、海外分かたずこれは使える法則らしい。
イラストレーターによって売れ行きが変わるのはラノベ並にミリタリSFでも顕著らしい。岡部さんすら表紙買いしていることが判明。よく考えたら私もそうだなあと思う。
アメリカではミリタリSFがよく売れてるらしいのだが、そういう売れてる本のあらすじを紹介されるとあちこちで「スターシップトルーパーズ」のささやきが。当然映画版。
要はその手のがあっちの兵隊さんに感情移入されやすいらしくて売れてるんだそうな。それはわからなくもないが…。そういえば日本では架空戦記はSFもの相手ではなくサラリーマン相手だと話が出る。
テクノスリラーとミリタリSFの境目も話に出たけれど、まあ、SF要素が強くてもテクノスリラーはSFではなくNVで出すとハヤカワの人。
あと、創元からビジョルドの作品の続きがでてこないことについて、俺が代わって出してやりたいという発言も。
岡部さんが現実のCICのルーツについてレンズマンに言及するなど。そこでその船の名前についてドーントレスとかブリタニアとかの声が上がったのを間違いと指摘したのが私の唯一の発言。「ディレクトリクス号」までは思い出せなかったけど。

最後はストパンの分科会。ここはラジオのSF大会出張版みたいな。パネルからの面白い発言も多いがそういう場のテンションでの発言かと思う。
このシリーズが長く広く展開しているのはなぜか売れちゃったから、女の子を空に飛ばすにはどうするかが魔法なのだから細かい考証はいらない、パンツは歴史上ここ百年のモノでしかないのだからあれは「ズボンだ」、アニメでは線が描き切れないからコスプレする人は本物を見て考証してくれ。といった発言がとび出す。
そして海外の評判について、とても好意的で特にフィンランドとか(たぶん歴史的にマイナーだから)取り上げてくれてうれしいといった反応があったなど。
しかしなんとなく私はこういった姿勢に不安を感じた。世界を広げすぎると物語に枯渇するものが出てきやしないだろうか、みたいな。
話の中で、スタッフの名前になんか気になる人がいるような気がしたけど、まあ、主人公の声は美紗緒ちゃん(BPS)だし。

エンディングでは各賞の発表。印象的だったのは「華竜の宮」の名前が頻発すること。この作品が去年のベストであったことは間違いないと思う。
センスオブジェンダー賞特別賞「スワロウテイル人口少女販売処」の授与の時に、「アンブレラ」をさした人工妖精のコスプレで賞を手渡していた。

そして「宇宙へ飛び立った船の中」という想定で行われたSF大会は終了。

終わったあともエントランス付近で知り合いと挨拶したり歓談したり。その後静岡駅で喫茶店でしばらく喋ったあと、新幹線で東京へ。しかしその時点で前の列車が出たばっかりで三十分ほど来ないというハプニングなど。ようやく乗り込んでビールを買ってなかで東京までぷち宴会。

大会の関係者様、またお会いできたすべての方に楽しかったですと感謝を。

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  • 食事に関しては30分以内に10階に行って食べて戻るしかないですね、コマは詰めるだけ詰めたい物なので…
    会場を開けられる時間というのもあるし、朝早く企画というのも参加者の都合を考えると難しいのかも…
    余裕を持って企画に沢山参加したいというなら公式合宿というのも良かったかも知れませんね。

    全体的に格好良くて良い会場だったと思います、ああいう形状でなければ休憩所に喫茶第三^H二艦橋という名前も付けられなかったし
    あとは昇降機まで歩くのが割と手間だったような気がします、あれは完全にHUBでしたね。

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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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