YuiTadの日記: mixiニュースのウソ 1
mixi日記より転載
重要な問題だからこそ、デマ・歪曲は許されない。
mixiニュースのタイトルは「年約500万人 エイズ増の日本」。
誤解しないように、「年500万人増」は全世界の話。
記事本体のタイトルは、mixiの記事頁でも出典でも同じく、
"日本人はイカレてる” そう言われても仕方がない現実
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=438234&media_id=51
日本人はイカレてる。諸外国からそう言われても仕方がない現実がある。
年間で約500万人が新たに感染するもの ─── エイズ(HIV/AIDS)。そのうち25歳以下の若者の感染は、全体の約半数にも及ぶ。
また、先進国の中で、唯一日本だけが、毎年、HIV/AIDS感染者数を増加させ続けているという報告もある。
“日本人はイカレてる” そう言われても仕方がない現実 / BARKS NEWShttp://www.barks.jp/news/?id=1000038749
「全世界で」って話がすっぽり抜けているけど、「言葉足らず」で言い訳はなりたつ。
しかし、mixiニュースのタイトルは無茶苦茶。
「年約500万人 エイズ増の日本」!?
いくら日本人に問題意識がなくても、年500万人が発症してたら、パニックだってば。
確かにニュースソースも問題だ。
無知によるものか、それとも意図的か。
しかし、mixiニュースの見出しは、誤解しかしようがない。
日本におけるHIV感染者、AIDS発症者の数は、それぞれ、
累計で
HIV感染 9392人
AIDS発症 4450人
血液製剤による感染者
1438人
日本の状況=エイズ動向委員会報告より。昨年年末までの統計。
http://api-net.jfap.or.jp/htmls/frameset-03.html
これはあくまでも累計。
世界中でも、
現在のHIV感染者総数推計 3950万人(3410~4710万人)
2006年新規感染者推計 430万人(360~600万人)
2006年年間AIDS死者数推計 290万人(250~300万人)
世界の状況=UNAIDS/WHO 2006年末現在の世界の状況
背筋が寒くなる数字だが、さらに、感染者に対する死者の率がきわめて高いことにも注目。2006年の東アジアのHIV感染者が10万人に対して、AIDSによる死者数は4万3千人だ。
一方、日本は、2004年に報告されたもので、
HIV新規感染者 780人
AIDS新規発症者 385人
2004(平成16)年に報告されたHIV感染者及びAIDS患者の内訳
ここからもわかるように、日本はHIV感染、AIDS患者発生に関しては、世界の現況と比較すれば、ほとんどゼロの段階にとどまっていると言える。
しかし、だからこそ、今後が問題なのだ。
現に、HIV感染者の報告数は、あくまでも報告されたもの。実際にはもっとずっと多いと思われる。
そうした現状をおさえた上で、日本での被害はまだ少ないが、世界を見れば、いったん、蔓延を許せば、その結果は壊滅的であること、防止には意識向上が不可欠であると続けなければいけない。
そう、「先進国の中で、唯一日本だけが、毎年、HIV/AIDS感染者数を増加させ続けているという」。
だからこそ、正しい情報の流通が必要とされるのだ。
感染者数 (スコア:0)
感染者数というのは 新規感染者数 - 死亡者数という理解でいいのでしょうか。
他の地域に比べてHIVによる死亡者数が少なければ、感染者数が増えるのは仕方のないことだと思います。
一年間の日本の新規感染者数、死亡者数にかんする統計が見つけられなかったのですが、どこにあるのでしょう。