benihitodeの日記： 西洋医学とホメオパシー

西洋医学の医家はホメオパシーを否定することで西洋医学以外を全否定したつもりになっているようだ。しかし，ホメオパシーというのは，本来，伝統医療ではない。僅か二世紀の歴史しかない西洋医学の一分派，黒歴史でしかないのだ。フロギストンやエーテルと同じ類の過ちだ。伝統医療とホメオパシーを故意に混同する議論は詭弁だが，その詭弁が日本人の無知に助けられて通用している。

俺達の土俵，俺達の流儀で勝負をするなら俺達の番付に載せてやるぞ。勿論，行司は俺達だ。俺達がグローバルスタンダードなのだ。そんな誘いに非西洋医学の医家が応ずるものか。では，逆に西洋医学の医家が個個の伝統医療の庭で伝統医療を否定するか。それも考えづらい。

ともあれ，伝統医療が廃れないのは西洋医学が未熟だからだ。病は気からと云う。西洋だろうと南洋だろうと気を直してくれる医療が良い医療なのだ。人は面倒なことを好まない。病院に行って一日で快癒するものを伝統医療で一年かけて治療しようというのは余程の脳天奇だ。慢性疾患という言葉が死語になるとき，伝統医療は自然に滅ぶ。