oddmakeの日記: シリコン球はキログラム原器の夢を見るか 4
日記 by
oddmake
New Scientist記事より。The Avogadro Projectというより正確なキログラム原器を作る計画が進行中で、原器候補として直径93.75mmのシリコン球を作るところまで来ているらしい。その表面の起伏はわずかに0.3nm程度であり、起伏部の曲率もわずかに60nmから70nmという、史上もっとも正確に丸い球体である。この球体がキログラム原器になるかどうかはまだわからない。というのも磁界と電気的な力に基く別のキログラムの定義を制定しようとするプロジェクトも進行中だからだそうだ。
# スラドには確かどなたかSI単位系について詳しい人いたなあ…アレたまに入れとくのでもっと詳しくコメントくださいな。
あれ? (スコア:1)
とっととアボガドロ定数あたりで置き換えてもらうといいのに。
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その問題の解決方法の模索です (スコア:1)
物質の原器にこだわっていては問題は解決しないという一派がいるのですが。
/.configure;oddmake;oddmake install
今日もSi原子を数える仕事が始まるお… (スコア:1)
2011年に決まらずに先送りされる可能性もありますが。
# アボガドロプロジェクトのほうは、シリコンの同位体まできっちり揃えてくるとは。すごい。
それと、キログラムのほかに、アンペアとケルビン、モルも再定義の検討対象になっているみたいです。アボガドロプロジェクトの方が採用されると、少なくとも(質量が定義のベースになっている)モルは変わるんじゃないかと思います。
Re:あれ? (スコア:1)
原器の質量変化についてはよく解っていない部分があるようで、国際キログラム原器が軽くなったのか、他のコピーが重くなったのかははっきりしないそうです。なにしろ、「基準」そのものの変化を論じようとしているわけですから、他に比較すべき基準がない。
…と、いうところが原器頼みの現状の問題ですね。