rxk14007の日記: 美しい日本 3
日記 by
rxk14007
http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20110509k0000m040142000c.html
経済産業省が昨年秋から米エネルギー省と共同で、使用済み核燃料などの世界初の国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を極秘に進めていることがわかった。処分場を自国内に持たない日米にとって、原子炉と廃棄物処理とをセットに国際的な原子力発電所の売り込みを仕掛けるロシアやフランスに対抗するのが主な狙い。モンゴルは見返りとして日米からの原子力技術支援を受ける。
そりゃ、「美しい日本」のためには高レベル放射性廃棄物を国内に置いておくわけにはいかないよね。どんどん海外に輸出しないとw
3択問題 (スコア:1)
毎日に載っていた問題の背景には、日本、米国だけでなく、韓国や台湾など、国内で処分できない(というか、反対のために処分できない)国が共同での利用を前提に、地盤が安定しており、受け入れに積極的で、なおかつ国内の豊富な(と推定される)ウラン埋蔵を利用して中東のような位置を占めたいモンゴルと思惑が一致したので、受け入れに向けた話し合いを行っている、と書いてあるように読めます。
また、現行のNPT体制を意味のあるものにするという意図もあるようです。
ちょっと極端かもしれませんが、
1)国内の核廃棄物はあくまで国内で処理すべき、自宅から可能な限り離れた国内の特定の場所を最終処分地として埋めてしまおう
2)国内では処分の見通しが立たないので、フランスかロシアから原発を輸入して代わりに廃棄物を引き取ってもらおう
3)原発は廃止し、この際京都議定書からも離脱して当面は火力を中心とした発電を進めよう
の3つの選択肢があったとして、どの選択肢が一番国民に受け入れられるでしょう?
誰が言ったかによっても結果は変わりそうですけれどもね。
Re:3択問題 (スコア:1)
コメントありがとうございます。
> モンゴルと思惑が一致
モンゴル政府と思惑が一致したからといって、国民が納得しているんでしょうか?
2008年には、総選挙に不正があったと主張する野党の支持者が暴動を起こして [afpbb.com]、非常事態宣言が出されてます。
> 3つの選択肢があったとして、どの選択肢が一番国民に受け入れられるでしょう?
私は一般的な国民とは 違 [srad.jp] う [srad.jp] ので、どれが受け入れられるかは分かりません。
でも3はありえないでしょう。いますぐ原発を止めても、50基以上の原子炉内部にある高レベル廃棄物の処理は不回避ですから。
2も、フランスやロシアがどこまで引き取れるか未知数です。現在でも、一部の核燃料再処理はフランスに委託していますが、再処理後のMOX燃料とガラス固化体は日本が引き取っています。
1に賛成する人はいるかもしれませんが、「自宅から可能な限り離れた国内の特定の場所」で各論反対となって進まないのが現状なのではないでしょうか。
I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
Re:3択問題 (スコア:1)
# ちょっと浦島なコメントになってしまいました。 我ながら間抜けだなあ...
>私は一般的な国民とは 違 [slashdot.jp] う [slashdot.jp] ので、どれが受け入れられるかは分かりません。
# リンク先拝見しましたが、ちょっとご自分を揶揄しすぎでは?
>モンゴル政府と思惑が一致したからといって、国民が納得しているんでしょうか?
>2008年には、総選挙に不正があったと主張する野党の支持者が暴動を起こして [afpbb.com]、非常事態宣言が出されてます。
仰るとおりで、特に核を巡る問題で政府と国民の意見が一致しないのは常ですが、それは内政問題だからと突き放して知らんぷりするか、相手国国民の感情を考慮して様々な形でのフォローを通じて解決を図るのか、それともあきらめるのか、また一方で国内世論をまとめていけるのか、国としての力量が試される問題だと感じています。
>2も、フランスやロシアがどこまで引き取れるか未知数です。現在でも、一部の核燃料再処理はフランスに委託していますが、再処理後のMOX燃料とガラス固化体は日本が引き取っています。
2はもちろん引き取りの問題がありますが、それ以上に問題なのは原発を輸入するとなると国内の原発とその関連産業が壊滅してしまい、原発輸出路線の即中止となるのでこれもまず無いでしょうね。
3つの選択肢は一つの例であって頭の体操のようなものなのですが、こうやって列挙してグッとにらんでみると、じつはほとんどチェックメイトではないかと思えてきたりもします。
もちろん他の選択肢もあるわけですが、今回の震災と原発はこれまでの原則論を振りかざす神学論争から脱却するまたとないチャンスかもしれません。
長話失礼しました。