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気象衛星の本体は5年とか10年に1回とかいう頻度でしか発注しない一方、 その所要額は気象庁単独の普段の予算規模からするととんでもなく多いわけです。 これを必要な年に律儀に気象庁本予算に組み込んでたら 年度毎にすごく大きな波がある変な予算になってしまうわけで。
オーケイ。 じゃあ、静止衛星正副2系統に加え、極軌道の観測衛星を4、5機ばかり追加して毎年発注が出るようにしようぜ!
こうやって頭の体操的な手段で八方に配慮できるうえに必要な予算は確保される、というのはそれなりに筋の通った解決法だと思いますよ、技術的側面からしか物事を見れない人以外にとっては。
シンプルで透明な予算が組めるでしょうに。
実際宇宙開発の技術はミサイル兵器などへの応用に直結するわけで、そういう意味では占領軍の心配も杞憂ではなかったわけですね。占領軍にも予想外だったのはその制限下でロケットを打ち上げる技術まで開発してしまったことでしょうか。
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いつものことながら (スコア:4, すばらしい洞察)
確か今使っているものも、相乗り多機能衛星にして予算通したような話でしたし、
その先代からこの手の話があったような。
無くなると明らかに社会的に不具合が出るものなのに、利権が絡まないといつまでも
こんな話の繰り返しなのでしょうか。うーん。
逆に考えると気象衛星に関連する研究者には大御所、年寄り含めて利権と政治が好きな
方が少ないのでしょうね。それ自体、理想的な研究者社会ですが、短所もあるのですね。
Re:いつものことながら (スコア:1)
その所要額は気象庁単独の普段の予算規模からするととんでもなく多いわけです。
これを必要な年に律儀に気象庁本予算に組み込んでたら
年度毎にすごく大きな波がある変な予算になってしまうわけで。
一方原則は単年度会計だから普段から積み立てて置くのは無理だし、
こうやって頭の体操的な手段で八方に配慮できるうえに必要な予算は確保される、
というのはそれなりに筋の通った解決法だと思いますよ、
技術的側面からしか物事を見れない人以外にとっては。
そもそも利権や政治的側面がまったく存在しない技術ってどうよとは思うんですよ。
それって人類や社会のいかなる分野に対しても何の利益もありません、てのとほぼ同義だし。
Re:いつものことながら (スコア:5, おもしろおかしい)
オーケイ。
じゃあ、静止衛星正副2系統に加え、極軌道の観測衛星を4、5機ばかり追加して毎年発注が出るようにしようぜ!
Re: (スコア:0)
おもしろおかしいがついてるけど、これ結構いいアイデアなんじゃ・・・?
#どこからその金を持ってくるのだと言うことはとりあえず考えないでおく
一方他国では (スコア:2, 興味深い)
それぐらいの頻度と密度で気象衛星を飛ばしています。
むしろ、世界的にはそれが普通です。
ある意味戦略的にスパイ衛星より重要な衛星観測網に穴を空けると
いうのは大変まずい事を意味しています。
日本も事ある毎に「グローバルスタンダード」という言葉を持ち出しますが、
こういうグローバルスタンダードを見習う気はないのでしょうかねぇ。
毎回、気象衛星打ち上げの予算騒動を見ていると情けない気持ちになってしまう。
Re:いつものことながら (スコア:3, 興味深い)
結局「ムダ使いするのは使い切らないと次回貰えないから」って言うのと変わらない話だね。
単純に現状の優秀な官僚諸氏には「必用な時に必用なだけの予算を付ける」って事が出来ないってだけの話。
まわりも必用だと解っていて協力して予算を組む位なら、「来年は気象衛星の更新の予算が必要だから、気象庁の予算はその分追加する」ってすれば良いだけ。
そっちの方がよっぽどシンプルで透明な予算が組めるでしょうに。
Re:いつものことながら (スコア:2, おもしろおかしい)
複雑そうに見える予算を颯爽と解説し、見えそうで見えない絶妙の不透明度を維持する事にこそ、官僚の腕は発揮されるというものです。
そうでもしなきゃ「オラがムラに○○を!」とか言う地方の代表者にいい顔をする事も出来ませんし、その「オラがムラ陳情団」の最たるものである政治屋さんに恩を売る事も出来ません。
もっと言えば、予算の中から帰宅用のタクシー代を捻出したり、カラオケセットやらマッサージチェアやらPSXやらを買ったり...できなくなっちゃうじゃないですか。
# 天下りを養護したい人たちは「官僚になるような有能な人材を置いておいては勿体ない」と言う。
# だが待って欲しい。本当に有能な人材ならば官庁が使いこなせばいいだろうし、本当に有能な人材なら自分の食い扶持くらいは自分で何とかするだろう。
# きっと彼らは優秀だ。だが、その力を振り向ける先が間違っているだけなのだと信じたい。
Re:いつものことながら (スコア:1)
原因は、(最近は少し変わってきましたが)日本の予算がボトムアップ式に作られていることにあります。
例えば、何かの政策のために予算を獲得しようとすると、典型的には次のようなプロセスをたどります。
部局での原案作成→筆頭課・関係部局との交渉→局内の合意形成→大臣官房と局の交渉→省内での合意形成→財務省主計局との要求・査定→主計局内での調整・整理→……
つまり、日本の予算は交渉に交渉に交渉を重ねるうちに全体として形成されていくもので、構造的に大きな裁量権を持つ人がいないのです。(逆にイギリスとかだと最初に割り振って、後で中身を詰めていきます)
しかも、このどの過程においても合意の形成が非常に大事にされるので、毎年変化に乏しい(良く言えば、安定した)予算が形成され、気象衛星のようにある年だけ突出する予算は通りにくくなります。
単年度会計の原則 (スコア:2, すばらしい洞察)
普通、一度承認降りたプロジェクトを途中放棄することはあまりないでしょう。消費済みリソースが無駄になってしまうわけですから、よほど先が見えないとか継続するほど悪化するといった話でもなければ。
ならば最初から完遂までの年次を考慮し毎年予算枠が確保されるようにしておくか、「すごく大きな波があって当然」とするのがむしろ自然なんじゃありませんかね。
予断ながら本予算枠の方で気象衛星を蹴って継続が決まったGXロケットの方はそれこそ先が見えないプロジェクトで、当初計画の4倍以上の額を突っ込んでなお結果が出ていません。
新技術の研究を含むプロジェクトですので一概に費用対効果だけでは判断できないものの、用途だけ考えればH-II系の増発によるコスト引き下げ、あるいは枯れた系であるM-Vの復活の方がまだしも目があるように思えます。
その辺も含めて、宇宙開発関係の予算組みは妙な所が多いんですよ。
Re:単年度会計の原則 (スコア:5, 興味深い)
単年度主義ではなかった。
占領軍が、日本が軍備を拡張できないように、
単年度主義を憲法に書き込ませた。
そういう代物ですから、複数年かかる気合の
入ったことなど、連合軍に害をなすから禁止
されている訳です。今も。
もっとも、運用上は骨抜きになっているわけ
ですけれど。でないと、ダムだとか作れない
ですよね。
------ nori2
Re:単年度会計の原則 (スコア:2)
# 「甲Ⅲ型警備艦建造費」とか「潜水艦建造費」とかの理由ぐらいしか,Google先生はダイジェスト表示してくれませんが。
ガチガチの内部統制と業務効率 (スコア:0)
とりあえずセキュアにするためその手順での操作を禁止するというのはセキュリティ対策として
そんなに間違ってはいないかと。
でもその運用できないと効率悪くて俺の業務に支障がぁっ、とか
対策したベンダーだけどさ、あいつら自社じゃそれ守ってないよね。あいつら競合でもあるウチの競争力削ぐためにそんな対策推奨したんじゃねーの?とか邪推したくなるとかは、気持ちとしては全くわからないわけではないですが。
Re: (スコア:0)
実際宇宙開発の技術はミサイル兵器などへの応用に直結するわけで、そういう意味では占領軍の心配も杞憂ではなかったわけですね。
占領軍にも予想外だったのはその制限下でロケットを打ち上げる技術まで開発してしまったことでしょうか。
Re:単年度会計の原則 (スコア:1)
今までの欠点が長所、長所が欠点に入れ替わるだけなので導入の手間は山のようにかかれども皆が幸せになるかというと……
複数年度にわたって事業も予算規模も確定され実際支出されてきた、たとえば道路が(すべてが無駄だとは思いませんが)どうであったか。
まして歳出は複数年度に出来ても歳入は1年ごとにしか取れないから歳出歳入を相互に繋ぐ作業は1年ごとにやらなきゃいけない。
そして、宇宙開発にまともに費用対効果を持ち込んでしまうと、世界中の衛星は年に1度エネルギアでまとめて打ち上げろ、
ISSもソユーズもプロジェクト・コンステレーションもあらゆる新ロケットもふざけんな止めちまえ、になってしまいます。
それでも予算が投じられるのは「いつか宇宙開発が必要になる時のための基盤維持」という(正しいかは定かでない)理由でしかありません。
それは日本以外でも同じですし、そういう理屈付けが出来るからM-Vみたいな合理性が全く無いロケットが出来た挙句7基も上がったわけで。
気象衛星にしても、それを打ち上げて運用するまでの、ロケットを開発し射場を整備し衛星技術を開発し
……といったコストを全く勘定していないからこそ、他の観測手段と比較になって選択されているにすぎないのだ、という点があります。
Re: (スコア:0)
Re:単年度会計の原則 (スコア:1)
経営学的には、そういった使ってしまった分は「サンクコスト」といいい、
それに拘泥してはならない(のに、人は魂を引かれてしまう)とされています。
もちろん、これまでに投入した分があるために現在以降の費用が少なくて済む
わけですが、それと比べてさらに効率の良い方法があるのなら、躊躇無くそちらを選ぶ
べきです。
つまり、毎年毎年「今から~の目的を実現するのに最適な方法は」とゼロベースで検討
しなくちゃならないってこってす。
Re:いつものことながら (スコア:1)
筋の通った状況にはとても見えないけどなあ。
Re:いつものことながら (スコア:1)
なんて筋書きが本当に筋書き通りの事情によってもたらされている、とか思っているわけではありますまいに。
確かに「必用な時に必用なだけの予算を付ける」というのは理想論としてはいいのだけど、
気象庁だけにそれを認めるわけにいかないし、一旦それが通ってしまえば他の省庁も似たような事言い出すわけで収拾が付きません。
結果的に松浦みたいな
煽り屋評論家の主張の通りに「気象衛星に理解ある政治家の政治的決断によって衛星調達のための予算が組まれることになりました」ってことになったわけで、それでいいではありませんか。
Re:いつものことながら (スコア:1)
今後特に手を加えずに、次号機、次々号機もこの調子で作っていけばよい
ということでしょうか。
このタレコミや、今までのこの手の話題を見ていたら、これはどたばた劇
で一歩間違えばホントに気象衛星のない期間ができてしまうものかと
思っていました。
2003年のゴーズ9の時は、打ち上げ失敗というかなり発生率の高いリスク
にも耐えられない失態劇だと思っていたのですが、関係者の間では「まあ
こんなもん」といったところなのでしょうか。うーん。
Re:いつものことながら (スコア:1)
Re:いつものことながら (スコア:1)
結局、そういう不明瞭な言動が不人気の元になってる、逆に言うと人気のある宇宙プロジェクトはその辺が分かりやすい、という単純な話に落ち着くんじゃないですかね。議員は国民の代表ですから、国民が分かりにくい仕組みで回してれば、それはいろいろ障害が出てくるでしょう。
ある意味これを気にしなくてよい一党独裁の国家が派手に宇宙開発やってるのを見ると、どっちがいいのか分からなくなりますが。
Re: (スコア:0)
一般の感覚だと、必要に応じて「すごく大きな波がある」のが正常です。
貴方は現在の体制に毒されすぎているのでは?
現状に不都合があれば、否定して別のルールを提案してもいいんですよ?
> そもそも利権や政治的側面がまったく存在しない技術ってどうよとは思うんですよ。
たぶん全く存在しないわけでは無いと思いますよ。
ただ、他の利権に比べて非常に旨味が小さく、
故に、弱いのだと思います。
> それって人類や社会のいかなる分野に対しても何の利益もありません、てのとほぼ同義だし。
??
なんでなんで?
言葉を端折り過ぎだよ。