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小惑星探査機「はやぶさ」、第1回目の試行では着地できず」記事へのコメント

  • JAXA相模原局の記者会見 [air-nifty.com]の一問一答を観ていると、色々と大変な状況のようですね。

    ・底高度に降下したときの輻射熱でコマンドを「はやぶさ」が受け付けなくなった。(電子機器への)ダメージはチェック中。
    ・このときにセーフモード(保護モードか?)に入ったことにより、サンプル弾丸射出のソフトが起動せず。
    ・NASA経由で上昇コマンドを送った所これに付いては受付、しかし100km程度離れてしまった模様
    ・一連のトラブルで燃料をかなり消費した模様。残り一回のサンプル採取は行いたいが、検討しないとなんとも言えない。

    と言う状況で、かなり予想外の状況がかさなってしまったようです。
    しかし、インタビューに出た川口マネージャは明るい材料を忘れなかったようで、

    ・88万人の署名を載せたターゲットマーカの射出と着地に成功した
    ・今回初めて行った、レーザ測距儀による低速降下制御には成功した
    ・そのほかの要素を勘案してみても、自律制御の探査機の動作については当初の仕様を満たしており、ロボット工学的に見た場合、合格点だと思う

    最後の件については「成功なのか失敗なのか」と言う言質を取ろうとする記者もいたようですが、するりとかわしていました(苦笑)

    まぁ、ここまでやったのだから空荷でもいいから、地球に戻ってきて欲しいというのが、本心です。
    下手にサンプリングして地球に戻れないどころか通信も出来なくなるダメージを受けて、貴重なデータを失うよりも、地球に帰ってくることによって、一つでも多くの科学データや技術データを地球に送信させてほしい。

    このプロジェクトは単体では成功は出来なかったかもしれないけど、過程と成果を次のプロジェクトに繋げることの方が重要では無いかと思います。

    特に、輻射熱の影響やイオンエンジン・画像のデータは次に繋げる重要なデータであり、それ以前に科学的に貴重な財産であるのですから…
    • by s-kei (16661) on 2005年11月21日 9時23分 (#835503)
      > 輻射熱でコマンドを「はやぶさ」が受け付けなくなった

      100℃以上になったかも知れない、とのことですが。
      高温に一番ダメージ受けそうなとこ、と考えてみてリチウムイオンバッテリー [furukawadenchi.co.jp]の寿命かなぁ、とか考えたんですが、どのぐらい影響あるもんなんでしょうね。

      とりあえず満充電+高温で保存するのは最悪 [baysun.net]らしいですが、万一に備えて満充電にしてたら、と思うとちょっと心配かも。
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    • >まぁ、ここまでやったのだから空荷でもいいから、地球に戻ってきて欲しいというのが、本心です。

      そういえば,サンプルリターンは,月と地球の半分程度の距離からサンプル入りのカプセルを地球に向けて投入する [www.jaxa.jp]そうですけど,「はやぶさ」本体はその後どうなるんでしょう? この前例のないカプセル投入方式へのチャレンジも興味がありますね。

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      • by KENN (3839) on 2005年11月20日 22時25分 (#835249) ホームページ 日記

        相模原の一般公開 [srad.jp]の時に質問したら「現時点では未定。でも、推進剤に余裕があったら別の天体を目指すかも」というお話しでした。ターゲットとなりうる小天体はいくらでもありますから。

        ただ、その後起こったリアクションホイールの故障のため、姿勢制御にスラスタを多用してますから、イオンエンジンの推進剤は残っていても軌道変更が困難な気がします。

        のぞみ [isas.jaxa.jp]のように、スイングバイを多用して軌道変更する手もありますが、いずれにしてもおまけのミッションになるでしょう。

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        • by skimsr (9280) on 2005年11月20日 23時10分 (#835280) ホームページ 日記
          なるほど。参考になります。
          # というか一般公開に行かれたんですか。いいなあ:-)

          小惑星探査機はやぶさ勝手に応援ページ [as-exploration.com]に掲載されている川口PMへのインタビュー(2002年) [as-exploration.com]でも,同じ質問&回答があるのを見つけました:

          Q: 探査機が試料を地球に持ち帰った後に,何らかの延長ミッションはあるのでしょうか?
          A: それはあるかもしれませんよね.地球帰還時にカプセルをうまく切り離せれば,その後も継続して探査機のみの飛行計画は作れるでしょうね.但し,使える燃料はそれまでに殆ど無くなっているかもしれません.

          いずれにせよ,サンプルリターンを達成しようとするなら,「はやぶさ」本体はいったん月と地球の中間地点までは戻ってくるんですよね。そこから新たな飛行計画を作成するのはたしかに難しそう。

          でも,燃料やバッテリの問題という大きなハードルはあるでしょうが,「はやぶさ」の観測機器がそれまで生きのびてくれれば,"おまけ"であってもいろいろできそうではありますね。工学的にも,放射線や太陽風に対する観測機器の耐久度試験を,現実の環境で,機器が本当に壊れるまでできる。…という,希有な機会が得られるかもしれないですし:-)

          まあ,「はやぶさ」はまだ実施可能なミッションを抱えているし,もともとサンプルリターンまでを想定して設計された機体なので,その後のことに思いをめぐらしても現時点ではしょうがないんですけどね。2007年の夏に,こんな話でまた盛り上がれるといいな,ということで。
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        • 「宇宙科学講演と映画の会」の 質疑応答で「カプセル放出後は熱制御が出来ないので探査機は死んでしまう」と仰っていましたが。 MUSES(Mu Space Engineering Spacecraft)-C ガンバレ。
      • そんな遠くから、リアクションホイールなし(1つあるけど)で、カプセルを正確にオーストラリアに向けて落とせるのだろうか?

        むしろ、はやぶさをぎりぎりまで地球に近づけて、切り離しをしないと難しいのでは?

        そうなると、はやぶさは… Kamikaze Mission?
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        • by grobda (4894) on 2005年11月21日 12時31分 (#835607)
          はやぶさに限らず、JAXA(特に旧ISAS)のミッションは例外なく神風ですよ。
          ISASの担当するところは実験や試験衛星なので、しょうがないともいえるのですが、それでも宇宙開発を行っている諸外国の数分の一から数十分の一の予算・人員規模でやってます。
          宇宙三機関統合や偵察衛星の割り込みも入って、最近じゃ成功するのが奇跡のようにしか思えません。

          下の方にも書いてありますけど、民生品を使うというのは、民生品の品質が上がって宇宙用規格部品を使わなくてもよくなったということもありますが、裏を返せば宇宙用規格で生産されていた部品を使えないほど予算がないということです。
          安い民生品を使うのであれば、それで浮いた予算の分何回も打ち上げを行わなきゃ、使う意味がありません。
          それすら許されない一発勝負のミッションなんです、日本の宇宙開発って。
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    • >・そのほかの要素を勘案してみても、自律制御の探査機の動作については当初の仕様を満たしており、ロボット工学的に見た場合、合格点だと思う。

      自律制御の安全運用と、オペレーションの難易度がコンフリクトしていて、アシモフのロボットものっぽいって思ってました。
      陽電子頭脳の中の人も大変だな。

      #続きが楽しみ。

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