もとの勤め先のソースコード流用に有罪判決 20
ストーリー by wakatono
今や他人事では済まされない 部門より
今や他人事では済まされない 部門より
fslasht 曰く," HotWiredJapanによると「もとの勤め先のソースコード流用に有罪判決」が下ったとのこと。
米ケイデンス・デザイン・システムズ社からスピンオフして米アバント社を設立した社員6人に有罪判決が下された。アバント社経営陣は米ケイデンスからソースコードを盗み、その一部を流用した製品を販売していたとのこと。
この件で流用されたソースコードがどのようなものかはニュースからはわかりませんが、プログラマであれば業務中に自分なりのライブラリが構築されていくと思います。このようなコードの転職/独立時の扱いが改めて問われる事件かもしれません。"
Re:微妙なところだが… (スコア:3, 参考になる)
>というのはアメリカの法律のもっともたるところ。
ちょっと分野違いの建築設計の話ですが.U.S.A.の設計事務所で
働いていたひとが,退職して日本に戻る折,自分の書き留めた
詳細図(言い換えればライブラリ)をコピーしていたら,やはり,
全て置いていくように要求された.と聞きました.
詳細図の集積が設計図ですから,コレを失うのは大いに痛い.
でも,雇用主の仰せも,ご尤もです.
だからといって,転職後に,自分で,一から,かつて自分の書いた
ライブラリのクローンを書くほど馬鹿馬鹿しいことはない.
馬鹿馬鹿しい上に,かつての雇用主から訴えられる可能性は高い.
今回の例のようにね.
で,思うんですが,業務の守秘に関わること以外は,
即座に,世間にバンバン公開しちゃったらどうか.と.
纏めてから公開するんじゃなく,まだ纏まってない段階で公開する.
で,纏め_だけ_は,雇用主のものだから,公開しない.と(笑)
たしか,雇用契約とは別に,作者の著作権は認められる筈だから,
在社時代に,未完成の自作を公開するのは,雇用主がそれを妨げることは
できませんでしょう?(あくまでも守秘義務を逸脱しないで.ですよ)
未熟でもなんでも,恥ずかしくても構わないから,とにかく
公開してしまって,衆人環視にしてしまい,既成事実にしちゃう.と.
さらに,オフタイムに造ったアイディアやライブラリは,
雇用主の意向に全く左右されることなく,公開できる筈ですよね.
#他人がそれをパクっちゃうかもしれないけど,なに,
#その業務が個性的であればあるほど,他人にとっては
#パクる価値が減るわけで,却って盗作の可能性は減ると思うんです.
#盗作ってのは,全体をパクってはじめて使えるもので,
#部分的な詳細やオブジェクトだけパクっても,あまり他人には
#使い途がないものだと思いますが,如何?
....あとは,会社を辞めたあと,それを再びGetして,
自分の使い易いように発展させていけばいいわけ.
さらに,もしかしたら,他人がそれをパクることで,
以外と発展的なヒントが得られるかもしれない.
いやまぁ,これって,割合にアザトいやり方かもしれないけど,
自作を守るという点では,正当防衛というか当然の権利というか.
いかがでしょう.インハウス・オープンソースの奨め(笑)
Re:微妙なところだが… (スコア:3, 参考になる)
在社時代に,未完成の自作を公開するのは,雇用主がそれを妨げることは
できませんでしょう?(あくまでも守秘義務を逸脱しないで.ですよ)
著作権法では:
・業務上作成したものの著作権は会社に帰属。
・勤務時間中でも、業務と無関係な著作物の著作権は個人に帰属。
が基本です。
仕事で使うライブラリなら「業務上作成したもの」に当たるだろうから勝手に公開しちゃいかんです。
会社がやめろやめろと言っていたんだけど、気づかれないように開発していた、だと微妙。ソフトじゃないけど青色LEDの中村氏がこのケースですよね。
では業務に無関係ならいいかというと…雇用契約に、会社帰属になる、とか書かれてることが日本だと多いです。気をつけよう。
この契約があるので、僕はプライベートなソフトを業務には一切使わないことにしてます。ちょっとデバッグしても会社に権利が発生しちゃいますからね。
なんかこういうのって、会社にとっても無駄ですよねぇ。
-- wanna be the biggest dreamer
微妙なところだが… (スコア:2, 参考になる)
で、ライブラリなんてのもある意味個人的なノウハウの集合だったりするので、完全に遮断するのは難しいでしょうね。業務として作ったライブラリを丸ごとコピーして持ち出すのは問題あるとしても、ロジックやテクニックの部分まで再利用禁止というのは現実的では無いでしょう。
もちろん契約関係でガチガチに固めれば良いのかもしれませんが、転職が普通の世の中という事を考えれば、そうした個人のスキルの部分まで制限するような契約ではかえって志気を損なうのではないかなあ。
アメリカンな法律 (スコア:2)
すべて会社のものである。というのはアメリカの法律の
もっともたるところ。しょうがない。
There is no spoon.
ライブラリの構築って… (スコア:1)
活用するってやり方を用いてますから、あまり関係ないなぁ
あ、でも、「あぁ。あのときのコードがあれば、すぐに
できるのに…」って事は、幾度かあったのも確かか。
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
プライベートで作るライブラリは、たいていrubyです。
仕事で作るのは、ほかの言語。
だから、結局移植作業は入るといったところですか。
ちょっと勘違いしやすい文章、失礼しました。
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
とはいっても特許関係の技術のアルゴリズムとか、そういうものになってくるとまた面倒になってきそうですね。
すらど宴会SNS開放中 [e-meet.jp]
日本でのソースコード盗用例 (スコア:1)
結局「開発者が退社したため、事情は既に分からない」とのこと。
零細企業の開発者って可哀相。いや、なんとなく。
-----
http://www.hi-ho.ne.jp/ktkawabe/PAX.html
-----
Mc.N
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
私も同じようなことをよくやっていますが
という様にしています. BSDライセンスなのでソース公開の義務が無いため, 公開できないユーザ向けシステムでも使用できます.
まあ, 私の場合は自分が楽できるほうが嬉しいですし, 他人のふんどしであっても相撲を取る奴の方が偉いという思想なので, BSDライセンスで問題無いのですが.
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
それはそうと、業務に個人で作ったライブラリを使用する場合は、
ちゃんとした契約しとかないと、著作権持ってかれちゃうので、
下手したら自分が使えなく可能性があると思います。
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
仕事と関係無く趣味で書いたコードを
FREEソフトとして公開する権利まで
奪われるのは、ちょっと耐えられません。
尚、プログラムかきてぇから職業にもしてるわけであって、
「FREE作りたいなら職業プログラマやめれば?」という選択肢は
少なくとも俺は御免です(^^;
「闘わないプログラマ」頁に、たしかそれっぽいネタが有ったなあ。
これが(最もよく)合致する奴だったかなあ…
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/~lepton/program/p1/prog109.html
Re:アメリカンな法律 (スコア:1)
日本でも、今後増えていくんでしょうね。
-------- SORAMINE Yukino
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
(会社からみると"見た"という事実があれは,訴えることが可能です.)
だから他社のソースを入手した場合,そのソースを見る人間を制限したりします.
(他社OSのソースを見ると,しばらくOSの開発の仕事ができなくなるとか.)
※最近では,MSのソースは,注意しましょう.
Re:アメリカンな法律 (スコア:1)
入社時に知っている知識、技術をすべてリストアップさせて、それ以外、つまり
会社で覚えたノウハウ、知識、技術は退社後、他の会社では使えない、
みたいな契約もあるみたいです。聞いた話ですが。
日本だったら成果物(ソース)はともかく、覚えたノウハウは自分のもの、みたいな認識がありがちですよねえ。
シビアだなあと思いました。
_________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
Re:アメリカンな法律 (スコア:1)
>入社時に知っている知識、技術をすべてリストアップさせて
馬鹿じゃねーのか?
そんなことがもし本当にきちんと可能だとしたら、
人間の思考の仕組みなんてとっくに科学的に解明されてるだろうに。
つまり、”きちんと”やる(やらせる)意志なんか
かけらも無いってことだな。
「知ってる技術」を書けだと?出来るわけねーだろ。
おぎゃーと生まれたその日から今に至るまで、
いったい個々の人間は幾つの「技術」を体得してると思ってるんだ?
そんなの本人にすらわかんねーよ。
「人間」を馬鹿にするにも程が有る。
そんなに技術者を縛っておいて、技術が発達するわけねーだろ。
本当に商売は技術のためになっているのか?
とてもじゃないがYESとは思えないのだが。
くそ。こーゆー馬鹿企業が存在する(のが許されている)のに
それでも業界にいなきゃならない自分のヘボぶりが忌々しい。
勿論それ以前に企業が忌々しいのだが。
技術なんて、人から人に、気がついたら伝染(笑)してるような
ものだし、そうで「なければならない」!!!
ま、他人の遺伝子だかケツの毛だかまでむしって
自分の利益にしちまう(還元しない)企業すらあるわけだから、
そろそろ資本主義が本当に自由(主義)に合致してるかどうかを
心配すべき頃合に、来てるんだと思う。
資本より自由で柔軟なものがもし出現したら、
資本は(かつての王制と同様に)隠居すべきなんだよ。
Re:ライブラリの構築って… (スコア:1)
なんでこんなに資本が(技術より)偉いんだ?
俺にはさっぱりだ。
大昔ならともかく、計算機という道具によって
個人の技術と超凄い企業(笑)の技術が近づいてしまった今
となっては、そういう制限の仕方は社会の損にしかならねーのに。
気をつけるといえば以前fjで、
「Linuxのソースを見たらGPLに汚染されるから
職場で禁じられてる」とか騒いでいた人がいたなあ(笑)
時間、金、設備 ( Re:アメリカンな法律 ) (スコア:1)
就業時間帯が自由で、就業場所束縛がなく、社宅に住む場合、
業務でも使えるソフトは個人の著作物ではないのでしょうか?
.bash_profile とか。
Re:ライブラリの構築って… (スコア:0)
アバントじゃなくてアバンティなんだが (スコア:0)
CandenceもAvant!も半導体チップの設計ツールを作ってる会社。
半導体の設計ツールは基本的なアルゴリズムは
公開されている論文が元になることが多いから、
ソースが似ていることは別に珍しくも無い。
だからソースが盗用されたかどうかも判断は難しく、
裁判につぎ込む費用は馬鹿にならない。
相互に相手の特許を侵害してることもあるし、
適当なところで和解するのが普通。
で、Cadenceに嫌気がさして辞めた人達がAvant!を作ったんだけど、
Avant!の設立パーティ(於日本)で「悪の帝国Cadenceを倒す」とか
堂々と言っていたぐらいこの2社は仲が悪い。
というわけでここまでの判決を勝ち取った
Cadenceの意地に感心しているというのが
半導体業界人の一般的な感想。
ちなみに最近は業界のCadence離れが加速しており、
この判決でAvant!が息切れしてしまったら
両者共倒れになる気がしないでもない。