ネアンデルタールは人間の先祖ではないらしい 10
ストーリー by yoosee
滅んだ人類の兄弟 部門より
滅んだ人類の兄弟 部門より
MIYU曰く、"ネアンデルタールは、人間の先祖ではなかったそうです。
ニューヨーク大学の
Katerina Harvati人類学助教授が
コンピューター・イメージング技術を使い、
ネアンデルタール化石、前期旧石器時代のヨーロッパ人類の化石、
アフリカの現代の類人猿(ゴリラとチンパンジー)、現代の古代猿(マカークとヒヒ)、
現代人などの1000以上の頭蓋骨を使用して
それぞれ15地点の数値を取り、
頭蓋骨の大きさに影響されない様に3D分析を行った結果から、
ネアンデルタールはヒト属の別な種であると発表しています。
現代の人間とネアンデルタールの間で測定された違いは、
亜種間で見つかったものより著しく大きかったそうです。
EurekAlert! に人間とネアンデルタールの数値を重ねたグラフィックが
掲載されていますので、ご覧下さい。
研究結果は米国科学アカデミーで発表されることになっています。
論文は "Neanderthal taxonomy reconsidered: Implications of 3D primate models of intra- and interspecific differences" というタイトルで、
今月中にWEBサイトで閲覧可能になるそうです。"
Taxonomyはよく判んない世界 (スコア:2, 参考になる)
亜種の違いと種の違いというのは、はっきりしているようで実はまちまちで研究者によってもバラつきがあります。
例えば、ある研究者は納豆菌をBacillus subtilis var. nattoと呼び(枯草菌の亜種)、ある研究者はBacillus nattoと呼ぶ(独立した種)。交配による生殖可能性と稔性が確認できる生物ならば、まだ生物学的種の定義は判りやすいですが、生殖方法の違いや時代の違いが絡んでくる分類になると、とたんに分類方針自体が混沌としてしまうようで。
それに、今回使っている頭蓋骨の比較で亜種/種のレベルの分類をするという方法も、果たして分類学者の間でコンセンサスの得られている方法かどうか、疑問に思います。
PNASは特に玉石混淆が目立つjournalです。個人的にはこの論文はどっちかというと「石」の方なんじゃないかと。
Re:Taxonomyはよく判んない世界 (スコア:1)
失礼。Bacillus subtilis subsp. nattoでした。
Re:Taxonomyはよく判んない世界 (スコア:1)
化石の骨で分類してしまうのは、基本的に骨しか情報のない古生物学ではポピュラーなのではないかと思います。精度と情報量が桁違いにすくない、恐竜なんかも背骨の骨1個で分類されていたりします(それが認められているかは知りませんが)。どこかで、骨の形と種の違いについて読んだ気がするのですが、ぱっと出てこないですね。
# そもそも、ネアンデルタールは先祖ではないと思っていたのでteltel
Re:Taxonomyはよく判んない世界 (スコア:1)
Abstract [pnas.org]しか読んでないのではずしているかもしれませんが、最近の形態測定学(morphometrics)の手法 [nig.ac.jp]をつかって、ネアンデルタール人が現生人類と別種であることをしめすことができたのがポイントなのかなと。
種の実在性については、今でも議論のあるところですが、分岐学の興隆などによって、非実在派の方がいきおいがいいかなという印象です。
人類の祖先探しは (スコア:1, おもしろおかしい)
いつも、悩んでたる。
DNA鑑定も希望 (スコア:0)
# じゃあ僕のお父さんはどこにいるの?
遺伝子などで比較する手法もあったと思いますが、そちらの方の鑑定結果はどうなんでしょう?
かなり前から (スコア:0)
もしかしてそれが確実視されたってことなんでしょうか?
Re:かなり前から (スコア:2, 参考になる)
で、何を持ってその根拠とするか、なのだと思うんです。
ネアンデルタール化石、前期旧石器時代のヨーロッパ人類の化石、アフリカの現代の類人猿(ゴリラとチンパンジー)、現代の古代猿(マカークとヒヒ)、現代人などの1000以上の頭蓋骨を使用
の部分に妙に心惹かれて、データが公開されたら見たいものだと思っています。
(多分、公開されると思うので)
人間と、類人猿とを較べたらどれだけ違いがあるのでしょう。
人種別に較べてみたら、違いは有るものなのでしょうか ?
# 全然関係ない部分で データに期待する MIYU
いやぁ、わからんよ?? (スコア:0)
知れんわけでさ??(ぉ
どうせ元をたどれば (スコア:0)