次の太陽極大期の活動度は前回の5割増 13
ストーリー by yosuke
予測精度は98%らしい 部門より
予測精度は98%らしい 部門より
太陽に吠えろ曰く、"Physorg.comの記事やABC Newsの記事などが、National Center for Atmospheric Research(NCAR)の研究者が太陽ダイナモ理論によるモデルによって、次の太陽活動(Cycle 24)の極大期(2011-2012年ごろ)の活動度は、Cycle 23の極大期(2000-2001年)と比べて30~50%程度大きいと予測したことを伝えているNCAR/UCARのプレスリリース、NASAのニュースリリース)。この研究結果はGeophysical Research Lettersに発表されている。
太陽活動度は黒点の出現数が指標となる。現在の太陽ダイナモ理論によると、黒点は、対流層の底と内部との回転角速度の違い(差動回転)によって磁場がねじられてできた磁束管が表面まで浮上してきたものとされている。また、赤道と極の間を循環する流れ(子午面循環)が太陽活動の周期性を生んでいるとも考えられている。
NCARの研究者は、日震学の進歩による精密な観測成果から子午面循環の周期を17~22年としたモデルを構成した。このモデルにSOHOによる磁気の観測結果などを入れてシミュレーションを行なったところ、Cycle 24の活動は来年末から再来年初めに始まり、極大期にはCycle 23の3~5割増しの活動度になる結果が得られたという。
太陽活動が活発になると、低緯度地帯でもオーロラが観測できるようになる一方、デリンジャー現象による無線長距離通信の阻害や人工衛星への悪影響が現れるため、宇宙天気予報システムの確立が求められるだろう。"
はやぶさは大丈夫? (スコア:4, 興味深い)
タレコミ文にあるように、太陽黒点数が指標となる太陽活動期なのですが、太陽活動サイクルには正確な11年周期とする説と最短9年最長14年とするばらつき説と [astroarts.co.jp]があるそうな。2004年に太陽黒点ゼロが数日観測されているため、太陽活動が急激に活発になると予測する後者の説の場合Cycle 24は2010年と推定されている。
そうなってくると満身創痍のはやぶさ [srad.jp]が、激しい太陽活動によってすんでのところで地球に生還できなくなる事態もあるのでは?
Re:はやぶさは大丈夫? (スコア:2)
> すんでのところで地球に生還できなくなる事態もあるのでは?
火星探査機「のぞみ」がこのケースだったと思います。
「のぞみ」はトラブルのため、予想外の長期間
宇宙を漂うことになったわけですが、
これがちょうど Cycle 23 にさしかかる時期でした。
そして、太陽フレアが原因と思われるトラブルで「のぞみ」は...
ですので「はやぶさ」についてもかなり心配になります。
Cycle 24 は Cycle 23 より活発らしいので、尚更。
Re:はやぶさは「二の舞」? (スコア:1)
のぞみ (探査機) - Wikipedia [wikipedia.org]では2002年4月21日に発生した太陽フレアが直接原因ということになっていますが、「はやぶさ」も宇宙滞在が長引いていますから、まさに二の舞になりそうな予感がしますね。
宇宙天気予報といえば (スコア:3, 興味深い)
宇宙環境情報テレホンサービス [nict.go.jp]
Cycle24の頃には宇宙天気ニュースが、夜八時のNHK手話ニュースで流れるようになるのかしらん。「今夜は東北地方でオーロラが見られるでしょう」なんてふつうにやっていたらおもしろそう。
# 手話はほとんど分からないけどID
オーロラは綺麗ですが (スコア:2, 参考になる)
夏場(場合によってはそれ以外の季節でも)スポラディックE層が発生して大陸や朝鮮半島のTV電波が混信します.
(周波数の関係で影響甚大なのはNHKとNHK教育)
急増した小出力のコミュニティFM局なども,サービスエリアぎりぎりの地域では混信の影響が出る可能があります.
50MHz帯で活動しているアマチュア無線家にとっては楽にオーストラリアと交信出来るようになる楽しい黒点数増大なのですが.......
Re:宇宙天気予報といえば (スコア:0)
京都では見られませんか。
Re:宇宙天気予報といえば (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:宇宙天気予報といえば (スコア:1)
Re:宇宙天気予報といえば (スコア:1)
ひのとり ようこう の後継機は? (スコア:3, 興味深い)
太陽活動? (スコア:1, おもしろおかしい)
太陽からの熱放射が五割増しで暑くなったら、温暖化どころじゃないと思いました。
Re:太陽活動? (スコア:1, 興味深い)
極紫外線の増加はオゾンを生成してオゾンホールを縮小させるから、困ってる人々は一息つけるでしょう。
読売記事 (スコア:0)
太陽再び活発化、07年ごろから表面爆発が増加 [yomiuri.co.jp]。