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Debian Projectのサーバが不正侵入される 18

ストーリー by kazekiri
ローカルでも注意は必要 部門より

あるAnonymous Coward曰く、"ITProの記事Debian Projectのニュースの報ずるところによると、プロジェクトの管理下にあるサーバが不正侵入され、root権限を奪取までされたとのこと。
手口は、一つのアカウントが不正侵入に使われ、その後Linux Kernelの脆弱性を攻略してroot権限を奪取したようだ。このexploit codeは既に出回っており、脆弱性のあるシステムでは、ローカルユーザが容易にroot権限を得ることができるらしい。(タレコミ人は未検証) 脆弱性のあるLinuxカーネルは 2.6.13から2.6.17.3までと、2.6.16から2.6.16.23まで。いうまでもないが、Debianに限らず、他のディストリビューションでも同様だ。

ローカルユーザには信頼できる者しかいないという前提で考え、危険度が低いと判断して修正しないまま放置している管理者もいるかもしれないし、酷いところになると、ホスティングサーバで不特定多数がアクセスできる状態にもかかわらず修正されていないものもあるかもししれない。
Debian Projectチームはすぐに不正侵入に気づき、pingコマンドが細工される程度の被害にとどめることができたが、他のサイトが同じように不正侵入されていても気づいていないかもしれない。

あなたの身近なサーバは大丈夫?"

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  • そろそろカーネルも… (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Flanker (22257) on 2006年07月20日 18時10分 (#981463)
    稼動中に入れ替える技術を検討しないといけない時期に来ているのかもしれませんね。 結局のところこの手の進入騒ぎって
    稼働率の高いサーバの為カーネルアップグレードが遅れている

    ローカルアカウントを奪取してカーネルの脆弱性を利用してroot権限奪取
    という感じで進入されるケースが多いように思います。 ハードウェアは二重化するわけなので、カーネルも二重化して片方ずつ入れ替える?
    #実装が凄く難しそうな気がする orz
    --
    腐乱化…もといFlanker
    • ライブパッチ (スコア:3, 参考になる)

      by shibata (21055) on 2006年07月20日 21時38分 (#981604)
      つっ
      一方、「Pannus」プロジェクトでは、"Live Patching"を実現するソフトウェアを開発している。一般的に、ソフトウェアのアップデートを行う「パッチ」は、ソースコードに対して適用する「ソースパッチ」、実行ファイルを直接更新する「バイナリパッチ」があるが、どちらも現在起動中のプログラムを更新することはできない。つまり、更新されたプログラムは、再度起動してメモリにロードし直さなければ修正が有効にならない。サービスの停止が許されないキャリアグレードでは、プロセスを無停止のままパッチを適用できなければならない。 Pannusはメインコードの先頭にjmpアセンブラ命令を上書きし、関数の実行時に修正された新たな関数へ制御を切り替える。これにより、実行中のプロセスを関数単位で修正済み関数へ置き換えることが可能になるということだ。シングルプロセッサ、単一プロセスに対するLive Patchは既にほぼ実現できており、今後はSMP環境やマルチスレッドプロセスへの対応等を行っていくという。
      引用元 [mycom.co.jp] Pannus [sourceforge.net]
      親コメント
    • そうこうしているうちに、またLinux Kernelに似たような
      脆弱性がみつかったようですね。

      Secuniaのレポート [secunia.com]

      稼働中にKernelを入れ替える技術は、どこかが研究していた
      と記憶しています。
      たしかNTT系の会社だった気がします。
      親コメント
    • 別に二重化しなくても指定のプロセス以外動かせない様にしておくことできないのですかね?
      そうすれば結構、セキュリティ上のハードルは高くなると思いますけど。

      もちろんバッファオーバフローで動かす様な不正コードは、登録コード以外のコードとして実行不可にして。
  • 訳について (スコア:3, 参考になる)

    by Henrich (121) on 2006年07月20日 18時11分 (#981465)


    参考までに、開発者向け続報の訳 [mithril-linux.org]です。



    news の訳はそのうちに更新されるはずですのでお待ち下さい。



  • RH9のサーバーで自分のWebサーバー運営してました。
    Fedora Coreに乗り換えるついでにSELinuxやらIPTablesやらの構築もしっかりやったんで今はOKだと思いますが。

    #RH9→turbo8→Fedora5→Fedora6→???
  • > 脆弱性のあるLinuxカーネルは 2.6.13から2.6.17.3までと、2.6.16から2.6.16.23まで。いうまでもないが、Debianに限らず、他のディストリビューションでも同様だ。

    とりあえず、Debian の stable である sarge は 2.6.8 ベースな気がするのだが、gluck.debian.org とやらはどんな distribution/kernel で運用されてたんでしょうね?
  • by Anonymous Coward on 2006年07月20日 17時52分 (#981458)
    aptが便利だから、頼りすぎるのだろうか?
  • by Anonymous Coward on 2006年07月21日 6時55分 (#981844)
    なんか反論ある?
    • 言い方の問題で荒らしにされているけど、OSの心臓と言ってもおかしくないカーネルに関していえば、Windowsと比べて何倍も脆弱性が多い気がしますね。
      Windowsは一ヶ月に一度リブートしても「Windowsだから仕方ないね」で済みますけど、Linuxはリブートが容易には許されないところで使われていることも多く、苦労している人は多いでしょうね。
      • Winとくらべてどうかは知らないが、玄箱使ってみて、弱いなぁって思う。
        ま、ハード自体もかなりヘタレだが…
      • >Windowsは一ヶ月に一度リブートしても「Windowsだから仕方ないね」で済みますけど、Linuxはリブートが容易には許されないところで使われていることも多く、苦労している人は多いでしょうね。

        今時のWindowsならリブートなしで平気ですけどね。
        それはそれとして、月一でパッチ提供ってスケジュールが決まってると、こちらの運用スケジュールも立てやすかったりする。
        修正が早いのは良いが、いつ出てくるかわからないってのは対応がめんどい。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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