英国でネット広告費がテレビ広告費を抜く 7
ストーリー by reo
BBC2 ばっかり見てるんだろう 部門より
BBC2 ばっかり見てるんだろう 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
Internet Advertising Bureau (IAB) の調査によると、2009 年前半期で、英国のインターネット広告支出がテレビ広告支出を抜いて、インターネットが英国で最大の広告媒体になったそうだ (ITmedia News の記事、IABUK の記事より) 。
英国では広告市場全体がマイナス成長のなか、オンライン広告支出は増加を続けているとのこと。これは、不景気により広告主が「効果を計測できる」インターネット広告へとシフトしていったことが要因の 1 つと考えられているそうだ。
一方新聞は (スコア:3, 興味深い)
ロンドンペーパーの廃刊+「『R25』のつくりかた」 [exblog.jp]
「新聞研究」に記事を投稿する業界寄りの人にとっては
不況で無料経済 絶滅きたーという感じみたいです。
英語だからなぁ (スコア:2, すばらしい洞察)
イギリス国内向けのTV放送と、
全世界向けの広告費を比べれば、当然の結果だと思う。
反対に、日本語の公告は、どっちにしても日本人向けだからなぁ。
日本の広告費の変化 (スコア:2, 参考になる)
2008年の広告費は対前年比4.7%減の6兆6926億円,電通調査 [dentsu.co.jp]からの引用です。
05年 06年 07年 08年
新聞 10,377 9,986 9,462 8,276
テレビ 20,411 20,161 19,981 19,092
ネット 3,777 4,826 6,003 6,983
全体 68,235 69,399 70,191 66,926
興味深いのは内訳の変化や景気の変化に関わらず、GDPに占める割合が1.3%付近に収まっていることですね。
一部メディアの広告費が急激に落ち込んでいるわりには全体として見ると意外に安定しています。
09年については(代理店一社のみの資料ではありますが)電通の2009年の決算資料 [dentsu.co.jp]をご参考に。
売上げ高では、四半期ベースの前年比でテレビの広告費が-15.6%、新聞が-26%となっていました。
一方ヤフーの広告事業は売上げ-1.4%(2009年度第1四半期 決算説明資料 [i.yimg.jp]より)と、
全体のパイが小さくなってる側面は否めませんが、日本でもテレビからネットへ構造転換中なのでしょう。
英国並みにテレビとネットの比率が逆転するところまで進むとしたら、
テレビ業界の広告売上げが今の2/3あたりまで落ち込むドラスティックな変化が起こると予想しているのですが、
今後、高コスト体質の業界がどう対応していくのか興味深いところですね。
高コストのわりに、(製作会社とか)懐を痛めずにコストダウンできるところからは相当シビアにやってるでしょうし。
出典が見つかりませんでしたが (スコア:2)
米国のメディアでは、イギリスの特殊事情として「最も視聴率の良いのがBBCでテレビ広告そのものがなく、民放もあるが視聴率が低く広告費も少ないから」という指摘があったようです。
一方、日本では...という感じでしょうか。
Re: (スコア:0)
不況の影響で、日本では民放への広告出費は減り続けているし、増える見込みはないね。
TBS にいたっては再放送の水戸黄門が一番視聴率よくて、新規番組の制作費を増やせない負のスパイラルだとか。
TVがつまらなくなってきた? (スコア:0)
Re: (スコア:0)
まあ増えた分だけそれぞれに割り当てられる時間は細分化されるでしょうけど。