火星の石、サハラ砂漠に
タレコミ by DoubleFire
DoubleFire 曰く、
1月28日のYahoo!ニュース(時事通信の記事・共同通信の記事)で、2001年に北アフリカ・モロッコのサハラ砂漠で見つかった隕石が、火星由来であるらしいことが分かったと報じられています。
東京大大学院理学系研究科の三河内岳(みこうち たかし)助手が、日米英仏の共同研究チームによる分析成果を、3月に米国で開かれる月惑星科学会議に報告すると発表したそうです。
隕石は5個のうち最大のもので一辺が約8センチメートル、重さは5個で611グラム。国際隕石学会の命名委員会により「NWA2737」と命名されたこの隕石はカンラン石が主成分で、含有する酸素の同位体比から火星起源と判明したとのことです。
これらの隕石は、火星表面から約100メートルの深さで約13億年前に冷えて固まった岩石が火星に別の隕石が衝突した際にはじき飛ばされて地球に到達したらものとみられており、火星の内部構造や太陽系の天体の進化を解明する手掛かりになるとのことです。
隕石は世界で2万5000個以上見つかっているものの、火星からの隕石は約30個しかないそうです。
また、三河内助手の紹介ページによると、
まだ人類は火星からのサンプルリターンを実現していないが、火星起源隕石は多くの証拠によって火星からやって来たことがほぼ証明されており、現在我々が手にすることのできる唯一の火星試料となっている。とあり、その貴重さが伺えます。