米IBMが米SPSSを買収へ 11
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
米IBMは、データマイニングソフト 米SPSSを買収するようだ。
ITmedia エンタープライズの記事
SPSSといえばデータ解析ソフト業界では老舗だと思うのだが、やはりIBMが欲しがったのだろうか。
私もデータ解析ソフトを利用する者の一人だが、会社にはSPSSを買ってくれるほどの予算がないので、現在は他のソフトを使っています。
良いソフトなどがあれば、是非ご教示を
Re:良いソフトなどがあれば、是非ご教示を。 (スコア:1)
手元にあって自由に使えないとスクリプトを開発したりデータマイニングをする気にならないし、
SASもSPSSも個人で買うには高価すぎる。
試した事は無いが、S+と互換性があるという話だし、いざという時は
S+を1ライセンスだけ買って貰おうと画策中。
Rとの関係あり? (スコア:1)
統計解析ソフトとしては,自分はR [r-project.org]ユーザなので,どうしてもRに贔屓目になってしまいますが,この数年でRを使う人が世界的に増えたので(日本ではRjpWiki [jp.org]のアクセス数とか関連書籍の売り上げが指標になるかもしれませんが,調べてはいません),今後市販ソフトが生き抜くのは難しくなるのではないかと思います。Macintoshユーザが良く使っていたStatViewはSASに買収されて消滅しましたが,RはGnuの公式プロジェクトの1つ [r-project.org]なので買収できませんし。
実際,SPSSも,PASWに製品名変更 [spss.co.jp]したり,中からRを呼び出せるようにしたり [jp.org]と,最近はいろいろな試みをしていたようですが,買収されてしまうとは(あるいは,商品価値があるうちに売り抜けたのかもしれませんが),全盛期から考えると隔世の感があります。
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist
Re: (スコア:0)
(タダであるところの)Rだと研究者のユーザも多いので、
最新の手法を試してみたいときにも、
(1)誰かが既に実装している⇒(2)誰かがそれを使っていてデバッグ済み⇒(3)安心して使える
となっていることが多いです。有料ツールだと、なかなかこの流れが素早く回りません。
(実際には、十分バグが取れてて安心して使えるかどうかは注意深く確認しないといけませんが。)
この流れはユーザが多いほど価値が出るので、いったんRのユーザが増えてしまうと、
他のツールは有料無料に関わらず衰退するほか無いんじゃないでしょうか。
Rの欠点は使いやすいGUIフレームワークを持たないことなので、それが解決したら完璧。
RのGUI(オフトピ) (スコア:1)
自分はエディタでRのスクリプトを書いてバッチ処理的に実行しますし,半年かけて教えることができる学部2年生にはスクリプトの書き方を教えますが,少しだけ統計処理をしなければならないという大学院生にはRcmdrというGUIのライブラリを使って教えています。RcmdrのGUIはそれほど使いやすいとは思いませんが,全般的にJMPとは遜色ないと思いますし(もっとも,自分が知っているJMPはバージョン5までですが),分布を選んで図示するとかの機能は他にないほど便利です。メッセージも日本語化されていますし。
Rcmdrについて,詳しくは,開発者John FoxがRcmdrについて書いているページ [mcmaster.ca],メニュー日本語化,QC用プラグイン開発など尽力されている関西大学荒木さんのサイト [kansai-u.ac.jp],舟尾さんによる解説 [bai.ne.jp]などをご覧くださるといいと思います。
もしかしたら既にご存知かもしれませんが,ご参考まで
Minato NAKAZAWA, Ph.D. Demographer, Human Ecologist
Re: (スコア:0)
Rcmdrは知りませんでした。
当方にも、学習コストをかけずRを使ってもらうというのが頭の痛い悩みとしてあったのでこれは助かります。
中澤先生からコメントを頂けるとは思っていませんでした。ありがとうございました。
Re: (スコア:0)
生き抜くのが難しいとのことですが、
SPSSはそんなに苦境に陥っていたのですか。
SPSSは10年ぐらい前から学術用途を見切って、
ビジネス用途に特化していった印象があるので、
今回の買収はIBM側のラインナップ強化策のとして
自然な成り行きのように思っていました。
学術用途ではStataなどがSPSSに置き換わったので、
Rが影響するのはStataかも。
統計解析ツール (スコア:0)
> 会社には SPSS を買ってくれるほどの予算がないので、現在は他のソフトを使っている。良いソフトなどがあれば、是非ご教示を。
自分が何を使っているのか書かなくては、誰も推薦などできようはずもなく。
統計解析ツールは、最近はフリーソフトで良い実装が増えてきましたが、
フリーソフト共通の問題点としてGUIの貧相さがありますね。
あとは、とっつきにくさとか。統計解析はどの手法も前提条件や選択するパラメータの数が膨大なので、
最初はなにをどう設定すればいいのか分かりません。
売り物ツールは「お前ら素人は俺の言うことを黙って聞いていろ」的にお仕着せ設定を用意しているので取り掛かりやすいです。
つまり、素人(or なんちゃって)分析者でも顧客に対してハッタリをかますパワーに優れていると言えます。
一方、習熟した優秀な分析者にとっては、売り物もフリーソフトもさほど違いはありません。最近は。
たまにはPSPPも思い出してあげてください (スコア:0)
Re:たまにはPSPPも思い出してあげてください (スコア:1)
# 使う予定はありませんが,参考になります.
贅沢言い過ぎ (スコア:0)
そりゃ、12億ドルぽんと出してくれる会社なんて、そうないでしょう。
Re: (スコア:0)