
ロシアのロケット"Proton-M/Block DM"、打上げ失敗の原因は酸化剤の入 23
タレコミ by KAMEDA,Tsukasa
KAMEDA,Tsukasa 曰く、
今月5日にバイコヌール宇宙基地打上げコンプレックス81の24番射点よりGLONASS-M測位衛星3機を搭載したProton-M+Block DMが打ち上げられたが、軌道投入に失敗し太平洋に落下した。
当初はプログラムミスなどの説もあったが、17日にROSCOSMOS(ロシア連邦宇宙庁)より、DM-03上段に酸化剤(液体酸素)を積み過ぎたのが原因であると発表された。
RIA Novosti、InsideGNSS、SpaceflightNowやRussianspaceWebの情報をまとめると、今回初めて使用された新型のBlock DM-03上段は従来より25%ほど大型化した燃料タンクを搭載していたが、開発を行ったRSC-Energiaのミスにより今までと同じように酸化剤を入れたため、結果として1.5~2トンほど予定より多くの酸化剤を積んでしまったらしい。Proton-Mによる商業打上げを行うInternational Launch Serviceの副社長兼最高技術責任者のJames Bonner曰く、「燃料タンクの3/4の燃料を入れたとき、20ガロンのタンクならば15ガロンだが24ガロンのタンクならば18ガロンになる」と言うことだそうだ。
ただしProton-MやBlock DM-03自体の信頼性に繋がる問題ではなく、また通常の商業打上げではBreeze-M上段を使用するので打上げはすぐに再開されそうである。次のProton-Mの打上げ(KA-SAT)はおそらく今月中に行われるだろう。
この打上げでGLONASSは衛星コンステレーションが完成する予定だったが、来年の3月までずれ込む予定である。現在のコンステレーションの状況は、稼働衛星20機、メンテナンス中が4機、予備が2機の計26機である。
余談だが、Proton-Mを製造しているKhrunichev国家宇宙研究生産センターのリリースでは、原因がまだはっきりしていない段階からちゃんと「RSC-Energia製のBlock DM-03」をさり気なく強調しているのが面白い。
なお、Khrunichev国家宇宙研究生産センターやROSCOSMOSのニュースリリースは、"ENG"を選択して英語版トップページに行ったあとでないと見られないかもしれない。
わかりやすいな。 (スコア:1)
>燃料タンクの 3/4 の燃料を入れたとき、20 ガロンのタンクならば 15 ガロンだが 24 ガロンのタンクならば 18 ガロンになる
つまり入れる量ではなくて、タンクの何割かで決定しちゃった、
やっぱ入れる量で考えないとだめだね..久々にわかりやすくて笑ってしまった。
しかも、それをのうのうと(褒め言葉だ)言ってのけるのは、
素敵だと思ったな。
Re:わかりやすいな。 (スコア:1, 参考になる)
>やっぱ入れる量で考えないとだめだね..久々にわかりやすくて笑ってしまった。
おいおい、どんどん気化するものを逃がしながらゆっくり注入するんだぜ?
タンク内の量をチェックしなきゃ何の意味も無いだろ。
#素人の癖に上から目線で笑うとか恥ずかしいな。
Re:わかりやすいな。 (スコア:1)
>タンク内の量をチェックしなきゃ何の意味も無いだろ。
そうなんだけどね。
しかし、そういうことではないと言っているわけで、面白いわけです。
失敗した? なにすぐ次を打ち上げればいいさ (スコア:0)
Re: (スコア:0)
いや、自前で商売しているなら、自分等の責任と権限でやれるってだけの話だが。
他人のサイフをあてにしているとスポンサーにお伺いが居るけどね。
Re: (スコア:0)
(他人の財布で暮らせる奴が)ああうらやましい
ということですよ。きっと。
Re: (スコア:0)
保険に入ってれば可能ですよね。
まあ保険が成立するほど打ち上げ実績があることが前提ですけどね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
追いつくなんてことはなくて、離されて追い抜かれていくだけだろうけど。
多分本当に悪いのはマスコミでもないし官僚でもなければ政治家でもない。
海老蔵みたいなくだらないニュースにばかりおおはしゃぎする不真面目で愚かな国民が悪いんだと思う。
アメリカでもまあ同じような傾向が有るわけだけれども、なんで彼らはうまくいってるのか。プロフェッショナルにプロフェッショナルとしての自覚があるからだろう。そして、世界中から才能のある人たちが集まってくる。資源がある。土地がある。
日本人の外国人恐怖症と、日本語というマイナー言語しかしゃべれないことも高度衰退の大きな要因ですな。
御説ご立派 (スコア:0)
Re: (スコア:0)
オフトピだが、日本の高度成長は先の大戦で
マイナスになったモノを猛スピードで
取り返しただけという説がある
まかりなりにも戦前は国際連盟の常任理事国という
世界の大国の一角を担っていましたし、植民地や信託統領地など
自国の主権が及ぶ海外領土を所有し、尖閣で中国の脅威に怯え
韓国に竹島を掠め取られるような失態は考えられませんでした
日本はむしろ戦前の方が国としては絶頂期ですよ
Re: (スコア:0)
本当にお説ご立派。
領土云々の問題は、それまでに得た領土を失うことを
恐れたあまり、中国大陸で泥沼の戦争状態。それが解決できる
目途もなく工業生産力で10倍のアメリカに喧嘩を売った。
自動車の普及率では1940年頃では1000倍近い差。
1930年代の不況期には、農村の娘が売りに出され、その惨状が
5.15事件や2.26事件の背景だったとも言われている。
また植民地に関しては、戦後の英仏が辿った運命を考えれば
むしろ足手まといになった可能性もある。
少なくとも、昔が今より良かったというのはない。
Re:御説ご立派 (スコア:1)
>少なくとも、昔が今より良かったというのはない。
誰もそんなことは言ってねぇんだよな。
戦後のしばらくの時期、戦前の状態を復帰させるということを猛スピードでやったのが、高度成長だと言っているだけだよな。
しかも、色々な失敗をしながらも突き進んで経済体制などを立ち上げていったということなんだけどね。
戦前はひどかったが、戦争末期から直後あたりはさらに酷かったわけで、その時期から、戦前を通りこしていったということだ。
つまり… (スコア:0)
Re:つまり… (スコア:3, 参考になる)
まさにそこがこの記事のキモだと思うんですよね。
な、なにをいってるのか…(AA略)。つまり大型化した燃料タンクを搭載したけど、すっかりそのことを忘れていつものように 3/4 入れたら重かったんだぜ、と。今までロシアはガロン単位で積載燃料を決めていたのではなく、燃料がタンクに占める割合で決めていたんだよ ! な、なんだってー ! (AA略) ということなのだろうか。ウソみたいだろ。
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re:つまり… (スコア:2)
Re:つまり… (スコア:1)
穿った見方をすると、刻々と蒸発する液体のタンク搭載量を正確に測定するために、
何ガロン注入したか、注入量を精密にカウントし、タンク内圧力と揮発量をはかり・・・・・・
と西側(死語)がするところを、「一方、ロシアは水位で測った」ということなんではないかと。
今回は失敗しちゃったけど。
Re:つまり… (スコア:1, おもしろおかしい)
嘘じゃないよ。 君の車の燃料計を見てごらん。 リットル単位の目盛りはついてないだろう?
日本の人工衛星・探査機の場合は (スコア:0)
衛星・探査機は極限まで軽量化して作りますが、実際に組み立てて
ロケット搭載重量に余裕がある場合は、余裕がある分は燃料を入れます
逆に余裕がない場合は燃料を減らすことで最終調整とします。
ちなみにペイロードに余裕が余りまくっているH-ⅡAでの打ち上げとなった
あかつきの推進剤は限界まで搭載したそうですし、はやぶさもイオン源である
キセノンをロケットと探査機が許す限度一杯まで搭載したそうです
そのおかげで過酷な航海となったはやぶさは地球へ帰り着き、
あかつきは6年後の金星周回軌道再投入に挑める事になったのかもしれません
Re: (スコア:0)
H2Aの燃料ならともかく、衛星の推進剤の話は関係ないだろ・・・
Re: (スコア:0)
ということにしておきたい、ということなのかも
送り込んだ量はかってもどんどん蒸発するし、タンクの圧力や重量をはかっても正確じゃないし、多めに入れとけってのはわかるけど、重くなりすぎてちゃんと飛べませんでしたなんて、他の原因を隠すための言い訳じゃないかと
クルニチェフ製とRSCエネルギヤ製の違い (スコア:0)
Briz-MはProtonシリーズおなじみのヒドラジン推進系
Block DMは液酸ケロシン系でZenitと共用。USで言うところのセントールみたいなものですね。
多分Briz-M同様Angalaに使いまわすつもりで改設計したんでしょう。
まぁ、公共事業ですから。RSCエネルギヤも最近ぱっとしないですし
ソビエト時代から1社局独占というのを特に嫌ってますからロシアは。