Windowsストアの審査を通すのには時間がかかる

taraiok 曰く、

Windows RT用アプリケーションは、Windowsストアから入手するしかないが、アップルがiPhoneでのアプリ審査にもたついたように、Windowsストアでも審査の問題が噴出している模様。プログラマーのJeffrey Harmonさんは、自作のWindows RT用アプリケーションを8月29日に提出した。しかし、最終的に認定を通すまでに合計6回の失敗があり、解決するまでにMicrosoft社内の関係者と131通の電子メールのやりとりがやりとりが必要だったという。Jeffrey Harmonさんは、今回の経験を通じて問題点をまとめている（The Missing Bit、本家/.）

最初の連絡ではアプリ内のリンクが有効になっていない、アプリのクラッシュが発生する、パフォーマンスが優れない、Direct 3Dでの描写に問題があったなどの理由も送られてきた。指摘自体はまっとうなものだったが、上記のような簡単な問題点の指摘だけで、クラッシュしたのはどのタイミングなのか、パフォーマンスの低下とはどんな症状なのか、どのようなDirect 3Dのテストに失敗したのかといったことにはまったく触れられていなかったので対策に困ったという。具体的に問題点を指摘するべきだとしている。

ほかにも開発や検証環境の問題もあるようだ。アプリとしての要件を満たしているかどうかを判断する基準として使われているWACK (Windows Application Certification Kit)にも問題があるようだ。WACK上のチェックで問題がなくても、実際にはストア審査にとおらないことが多いとしている。またWACKはテストに失敗したときの情報を開発者に残さないため、原因究明が難しいという。またx86版では問題がなく、ARM版で問題があった場合の情報も少ないとしている。