「著作権切れ」の書籍を出版している出版社の声 2
タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
カーリルのブログにて、「図書館デジタル化の波紋、パブリックアクセスと出版は両立するか」という記事が公開されている。先日「国会図書館による著作権切れ書籍のネット公開、出版社側の異議申し立てにより一部を公開停止」として話題になった件の、出版社側の意見を掲載したものだ。
出版社側の主張としては、「いくら著作権切れとは言え、現在刊行中で実際書店に並んでいる作品であるということを全く無視して、無断でインターネットに公開すること自体が商業道徳に反するのではないでしょうか。」とのこと。同様に著作権切れになった作品が「青空文庫」などの手によってインターネット上で無料公開されていることについては、「私が言っているのは、著作権切れになっていても実際に出版社が継続して売っているもの」「全然性格が違う」と述べている。が、夏目漱石の著作権切れの作品でも、1950年からいままで出版され続けており実際に書店に並んでいる(たとえば新潮文庫の「坊っちゃん」など)わけだが……。
また、図書館での利用についても図書館が実際に購入しているため、問題視はしていないとのこと。そのほか、「著作権者がわからなくなっているものは、最初に復刻した出版者に著作権を付与するべきではないか」などとも述べている。
そのほか同じ記事にて、「デジタル化資料をきっかけに紙で復刊」という話題も掲載されている。こちらは、「エロエロ草紙」という書籍が近代デジタルライブラリーで無料公開され話題になったのをきっかけに、カラーで復刻して書籍として販売したというものだ。こちらは装丁や補正、レタッチなどに工数がかかっているとのことで、かなり気合いを入れて復刻しているようだ。お値段は2,500円だが、相応の価値はありそうである。ただ、原本には著作権はないため、今回の復刻版の著作権についても微妙な状態になっている点については出版社側も難しいと述べている。
他人のモノは俺のモノ (スコア:1)
@mojohandblues
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