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Googleも重宝 しぶとく生きる日本製磁気テープ

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
11年2月27日、グーグルの電子メールサービス「Gmail」で障害が発生した。メールの一部がクラウドから消失するというトラブルで、ユーザーの1万人に2人の割合で影響が出た。障害の規模はそれほど大きくなかったが、もし自分がその1人になってしまったら皆肝を冷やすだろう。

翌28日、グーグルは公式ブログで原因は「記憶装置のソフトウエアを更新したときに発生したバグ」と説明。即座に古いバージョンに戻して対応したという。結局、障害からおおむね回復したのはバグ発生から3日後の3月2日。このとき、グーグルがメールのバックアップデータを取り出したのが、磁気テープだった。

グーグルのウェブサイト上で公開されているサイトの運用手法をまとめたテキストには、11年のトラブルが取り上げられ、磁気テープを用いてデータを復元させた初めての大規模なケースとして紹介された。時代遅れとも思える磁気テープをなぜ使っていたのかということについて、「故障などから(データを)守るためには多層的な保護システムが必要」と記していた。

さらに12年にはグーグルの音楽配信サービスで60万曲分のデータが消失するトラブルが起こり、約2万人に影響を与えた。この時バックアップで活躍したのも、約5000巻にのぼる磁気テープだった。
磁気テープをバックアップに用いているのはグーグルだけではない。マイクロソフトもデータの保管に磁気テープを用いていると公表しており、IT(情報技術)企業を中心に採用が広がりつつある。

現在、磁気テープではLTO(リニア・テープ・オープン)という規格が事実上の世界標準だ。このテープで世界生産の7割のシェアを持つのが富士フイルムだ。執行役員で記録メディア事業部長の武冨博信氏によると「最近はIT企業や病院からの問い合わせが増えている」と言う。

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