Futaroの日記: Gatewayが
Gatewayがまた日本に来るらしい。でも今のGatewayはウシのマークもないし、CEOも合併したe-machinesのCEOだ。この人はBest-Buyから来ているから、もちろんエンジニアリング出身ではない。日本を撤退したときとはぜんぜん違う会社。いまや世界第3位のPCメーカーだ。
すでにツクモとかJ&Pとかでは売ってるらしいけど、面白いのはその販売戦略。Webでも直販することはするけど、主力は販売店。そこで、お客に、見て、触ってもらって、納得してもらって買ってもらう。だから、修理やサポートを含め販売店によりかかる。ある意味、DELLとは正反対のやりかただね。
これだけネット通販が盛んになっても、服とかでも高額で微妙なものや、高額とは言えないまでも価格が数万円以上するものは、やはり手にとって見てから買いたい、という人はまだ多い。そして、通販が栄えれば栄えるほど、その対極にある人間の欲求も膨らんでくる。
世の中は常に「テーゼ」と「アンチテーゼ」でできている。「きれいなもの」の裏には必ず「きたないもの」があるし、「面白いもの」の裏には必ず「つまらないもの」がついてまわる。きれいなものしか見えないのは、汚いものを隠しているからであって、それがなくなったわけではない。だからそのマイナスのイメージで覆われたものを隠しているベールをはげば、そこに新しいビジネスチャンスも確実に埋まっていることだろう。
これからのビジネスマンは「Positive Thinking」というキーワードだけで突っ走ると、ビジネスチャンスを逃してしまうことだろう。そのキーワードは多くの場合、人が忌み嫌うものを隠す役割をしているから。
新しい時代の新しいビジネスは、汚いもの、忌み嫌われるもの、マイナーなものをまじめに追求するところからはじめると、きっと成功するのじゃないかな?いつまでもつるつるぴかぴかしたものだけを求めていると、ビジネスを逃すことになる。
ビジネスマンよ、Positive Thinking を疑え。