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KIKUSUIの日記: 有害物質。

日記 by KIKUSUI
昨日の日記の「フロッピーを燃やすと有害物質」で思い出した。

嫁の実家がある地区画の端くれに、一時期マスコミに取沙汰された違法産廃業者の処理場があり、
その後の行政処分の後、無くなった。会社ごと。2年ぐらい前だったか。

その地域住民は長期にわたり処理場の煙突から出る、有害物質を含んだ煙を吸わされていたそうで、
ダイオキシンという言葉が世間に露出する以前からのことだ。
最近、当時の風下にあたる地区の年配の住民が、様々な“癌”で亡くなっていく。
一ヶ月に一回、帰るたびに義父母がお通夜やお葬式に行く姿を見ている。
嫁の幼馴染や同級生の父母の場合も多い。
原因が煙突から噴出されていた煙だとは誰も断定できないだろう。
しかし「ダイオキシンは無害だ」と言っている人はこのような状況におかれても同じことが言えるだろうか。
きっと、同じように猜疑心をもって「有害だ」と言い出すに違いない。そう思う。
この地区の癌発症率は、統計すればすごいことになりそうだ。もちろん誰もそんなことはしない。

街中で産廃を燃やす業者は無知識だったとしても、もちろん悪い。
しかし、もっと悪いのはマスコミに取り上げられるまで見過ごした行政と、その町自治体である。
環境モデル地域として、トップクラスのゴミ分別を住民に課していたにもかかわらず、
その分別されたゴミを処理する施設や組織体系が無かったため、
当時は“その”産廃業者に一部を燃やさせていたそうだ。
ここまでくると、疑問どころか憤りを感じずにはいられない。たとえ住民でなくとも。

余談になるが、さらに恐ろしいことに、最近になって処理場跡地が分譲住宅土地として売り出され、
すでに何件か家が建っている。その家の主はきっとこの事実を知らないだろう。
知っていれば買わないはずだ。いや、私なら買わない。みんなもきっとそうだろう。
このようなケースに告知義務が無いのだろうか。どうかしている。
おかしいぞ、日本。
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