UDP and TCP as the New Waist of the Internet Hourglass
Rosenberg御大が面白そうなInternet-Draftを書かれていたので、休憩がてら読んでみた。
「NAT(という名のNAPT)が幅広く使われるようになったせいで、TCP, UDPとIPが切り離せなくなってしまって、SCTPやIPSecが普及しないじゃないかよ。だからさっさとIPv6を普及させようぜ。」という主張。
ネットワークで色々と新しい物事を考えようとする時に、「でもNATがあるからそれダメじゃん」となってしまう事が多いので、セキュリティ絡み以外でのNATはさっさとこの世から消えて欲しいという思いはある。現在のIPv4ネットワークは、NATのおかげで延命させる事が出来そうな見込みはあるけれども、将来の成長を妨げる要因になっているのは否めない。
基幹部や欲しい人だけがIPv6環境にして、既存ネットワークは6to4, 4to6 NATを使ってIPv4のまま運用し続けるというアイデアは良さそうに思える。しかしIPv6への移行を推進するには、何かキラーアプリケーションが無いとダメだよねえ。
近年のEeePCとかMacBook Airを見ていると、小型化・静穏化したPCが着実に進化しているので、将来的に固定電話のような感覚で自家用サーバが普及しないかな…。今だってHDDレコーダなんて完全に家庭用サーバとして機能しているんじゃないかと思うんだけど。そうすれば家庭に置いたHDDレコーダの中身をネットワーク経由で再生する為に、固定IP環境とかNA(P)T-freeなネットワーク環境は便利なんじゃないかなあ。「それIPv4+DDNSで出来るよ」と言われてしまえば(概ね)それまでなんだけど。