フィッシング対策でドメイン名の削除を行うべきか 15
CeCOS II Tokyo (シーコス II 東京)にて、日本レジストリサービス(JPRS)の堀田博文氏が「ccTLDレジストリから見たフィッシング対策」と題して講演を行った。その中で、フィッシング対策としての「ドメインの削除」について解説がなされている(Internet Watchの記事)。
いまのルール(段取り)上は、最終的にレジストラントと連絡が取れない場合はドメイン名を削除することになっているが、JPRSではそこまでいった事例はないそうだ(タイムラインがどのくらいかは不明だが)。そして、ユーザー教育のほか、緊急事態に備え、という勧告を出している。適切な削除が行える体制があるのは悪くないと思うが、DoSのような目的を持ったフィッシングを装ったものも考えられ、いろいろと難しそうだ。とりあえずJPドメインだけでもなど、いま実現できることは挙げるとすれば何があるだろう?
- ドメイン名無効化の決定および提言を行う権限を持った団体の設置の必要性と可能性についての関係機関間での議論
- その団体の決定に従ったドメイン名の緊急無効化の正式なルールやプロセスの用意