Linux 5.15 でマージされた NTFS3 ドライバー、既に orphan 化との指摘も 48
tomorrow-tomorrow-i-love-ya-tomorrow 部門より
NTFS3 は Paragon Software のプロプライエタリドライバーが元になっており、メインテナーも Paragon CEO の Konstantin Komarov 氏が務めている。しかし Kari Argillander 氏によると、NTFS3 に多数送られているバグリポートとパッチを誰も処理せず、Komarov 氏に連絡してもほとんど応答がないという。Argillander 氏は共同メインテナーとして手伝う意志も示したが、それにも返信がないといい、放置されたままなら削除すべきではないかと問題提起している。
Linus Torvalds 氏はメーリングリストへの返信で NTFS3 を維持していくつもりなら新しいメインテナーを探すべきだとし、誰も見つからなければ削除すべきだと述べている。Linux には読み取り専用の NTFS ドライバーもあり、維持されていないファイルシステム (ドライバー) が 2 つあるよりも 1 つだけの方がマシとのこと。
一方、Komarov 氏もメーリングリストに返信し、NTFS3 は活発な開発が進んでおり、orphan 化するつもりはないと述べている。現在の問題は Kernel.org でアカウントを取得するのに時間がかかっていることで、GitHub を通じてパッチ / PR を準備する許可を Torvalds 氏に求めている。また、NTFS3 のユーティリティも準備を進めているという。なお、返信が遅れた理由としては、ドイツで COVID-19 による制限の多くが解除されたため、短い休暇をとったためだと述べている。