ddtsのコメント: 短時間はガバナで (スコア 3, 参考になる) 146
短時間の変動は、火力発電所のガバナで吸収しています。数分程度の変動はこいつで吸収できます。
それ以上は揚水で吸収している部分が大きいです。揚水は数分で起動できますから。
たとえば、12時になれば負荷が急減しますが、これに対応して揚水を起動すれば、火力がガバナで
追随できる範囲のうちに負荷を吸収できます。逆に、13時になったら揚水を止めれば、負荷増にすぐに
対応できます。ピーク時になると、ガスタービンを起動したり。
負荷の大きな立ち上がりに一番簡単に対応できるのは、揚水停止→発電開始なので、揚水が完全に
止まることはなかなか無いです。と書こうと思ったのですが、最近は可変速揚水が普及してきたので
ちょっと事情変わってるのかな。
最近であった一番大きな負荷変動を吸収したのは、新大分火力の脱落でしょうか。この時は短時間で
229万kWもの電源が脱落しましたが、本州側から210万kWを送電して乗りきりました。これも当初は揚水
をフル起動して、その間に火力を起動して救済したものです。
資料6 地域間連系線の運用容量に関する新たな評価について(PDF形式:1.04MB)