Intel、Altera向けに14nmプロセスのFPGAを製造へ
http://eetimes.jp/ee/articles/1302/28/news055.html
注目する点
・Intel初?の大口ファウンドリビジネス
・FPGAでIntel 14nmを採用することの利点
前者はまぁ、色々なところで語られると思うので割愛。
後者について。
まずは、Intelが微細化で1-2周差をつけてトップを走っているので、他社に比べて早く14nmプロセスを使うことができる。ハイエンドFPGAのライバルXilinxがIntel以外で製造するなら、大きな差をつける可能性がある。
ただ、TSMCやGF(+IBM,Samsung,STのグループ)も14nmを前倒しすべくがんばってる。奇跡的にうまくいけば、Intel製造の半周差ぐらいに追いつけるかもしれない。
次に、Intelの14nmと他社の14nmの差について。
Intelの14nmは真の14nmだと予想されてますが、他社のはスケジュールを前倒しするために、20nmの配線プロセスにTrだけ14nm相当のFinFETを使用して、14nmと呼ぶつもりです。
これがインチキかというとそんなこともなく、Trのパフォーマンスが上がればうれしい用途には十分に意味があります。特にファウンドリにとって現状一番の客であるモバイルプロセッサでは、リーク電流低減や低電圧化に有利なFinFETは大きなメリットです。
しかし、FPGAにとっては事情が異なります。
FPGAは多数の回路をスイッチで切り替えるという動作なので、配線がとても多くなります。
チップサイズや速度に対して、配線が占める割合がとても大きい。
14nm世代でIntelが配線層も含めて14nm、他社が20nm相当ということになれば、FPGAにとってはIntelを選ぶメリットが大きいのではないでしょうか。