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444202 journal

hypernoteの日記: ♭♯

日記 by hypernote
再現部の第二主題の直前のところまで譜読み.トリルから三度連続を3回繰り返すところが難しい.運指が難しいというよりは,綺麗に聞かせるのにどう弾いたらいいのか今一よく分からないところが難しい.こういうときは,アシュケナージ先生の模範演技に頼る方向で….

ピアノの悩みを解決する本という本がある.これは月刊 Pianoという雑誌で連載されている Q and A コーナーを,単行本としてまとめたものだ.少し答え方に癖があるような気もするが,他にあまり類を見ない本であり結構面白い.

この質問の中に「薬指が他の指と一緒に動いてしまう」という項目がある.薬指という指はかなり難儀な指で,実は小指よりも自由が利かなかったりする.手のひらを机の上にぴったりくっつけて置き,手のひらや他の指が机から離れないようにして指を一本ずつ上にあげて見る.そうすると,恐らくは薬指が一番持ち上がらないだろう.人によっては小指と薬指が同程度に不自由だったり,薬指を全く持ち上げられないかもしれない.

普段ほとんど使わないが故に気にならない薬指の不器用さが,ピアノを弾きはじめると突然絶望的に思えてくる.もちろん,曲によっては薬指なしでも弾けるものも多い.だけど,クラシックのピアノ曲を弾こうとすると,いやおうなく薬指も駆使させられてしまう.だから,どうしても薬指も鍛えないといけない.でも元来不器用なこの指は,鍛えること自体が難しいから困ったものだ.シューマンという作曲家はこの指を鍛えようとして失敗し,結果的に指を痛めてピアニストになることを諦めたという話があるくらいだ.

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