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iwafujiの日記: 夏の旅【7月19日(土)】御池にはまってさー大変。

日記 by iwafuji

5時起床で邦楽ジョッキーを聞く。たい平さんの成田屋さんの声帯模写に思わず笑ってしまった。
この人の七段目とか聞いてみたいなあ。
7時に朝がゆの朝食をいただく。

京都の暑さも半端ない、この日一番大事なのは夕方までに比叡山にたどり着くことなので、
昼近くまでは宿で身体を休めておくことにした。

宿は烏丸御池にあったのだが、ここって観光するにはちょっと中途半端な場所かと。
四条を中心に動きたい私にはちょっと場所が悪かった。バスも循環バス以外はイマイチ使いにくいし。
何とか昼に四条に出て、南座のそばで一銭洋食をいただく。
全く気が付いていなかったのだが、この時期京都は祇園祭の期間中なのね。幸い交通規制を伴うお祭りの日は
うまい具合に避けていたようだけど…危なかった。
~アーケードの下を歩いている間、ずっとコンチキチンの音が聞こえていた。

一息付いてすぐ三条京阪に移動、2時始発のシャトルバスで比叡山へ。
3時過ぎには着いてしまったから、観劇用のチケットを受付で見せてお山に入る。
(チケットは拝観料込み)
宝物堂と根本中堂とその周辺のものを観ているうちに暑さでへとへとに。
薪歌舞伎の会場へ移動しようとしたらその手前に長い階段が。・゚・(ノД`)・゚・。
段数は大した事ないが、段が高い、幅も広い。昇りにくくてしょうがない。

ぶつくさ言いながら阿弥陀堂前へ。
休憩所があったのでそこでマターリと涼む。
きょろきょろしてると京屋のお弟子さん2名が浴衣姿で歩いていた。
そういえば立ち回りで出るって言ってたっけ♪

開場は午後5時45分。
晩ご飯を食べるなら開演までの1時間で済ませるしかない。
しかしこの陽気では下から持って行くなんて不可能…自分は結局お山に入る前に売店でうどんを
食べて早めの晩ご飯にしてしまったのだった。

座席はその位置によって通路がすべて変わるので非常にわかりにくい。
しかも花道がど真ん中にあるため上手側と下手側が完全分割され、かつ、お堂の廊下の一部も
座席になった(床几などに座る)から一等席だけで4分割されるような感じになったようで…
座席案内が凄く大変そうだった。間違えて怒られてる人もいたな。

鳴物の皆様は上手側廊下の前方に集合。
でも音をマイクで拾っているのですべて下手側スピーカーから音が聞こえる感じ。
ちと違和感が。

開演は午後6時45分。
まだまだ明るい。
幕開きは芝雀丈の「近江のお兼」。
立ち回りにご出演のお弟子さんがまだまだ不慣れなこともあって、たすき掛けがちょっと変な位置に。
(後ろから手を回して締める形だから難しいには難しいのだが)
布を振り始めた瞬間に芝雀丈が一瞬「あっ」って表情になったのは言うまでもなく…
途中でたすきの位置を直しながら何とか踊りきったけど、はらはらしながら観ちゃったよ。

次は福助丈の「舞妓の花宴」
きれいだなー…とぼんやり眺めてしまった。
衣装替えもあって本当に美しかった。

火入れの儀。
叡山に1200年灯り続けている火を篝火に点す。
といっても下からガスが出ていてゴーッと音がする(笑
その熱が風に乗ってこっちまで来るので、日が暮れてからも涼しすぎるということもなくよかった(っておい

幕間15分。意外にどうにかなるもんだ。

最後は「藤戸(ふじと)」
吉右衛門丈の女形(しかも老婆)役は初めて観る。
声は普通にお出しになっていたようだがちゃんと老婆のしゃべりだよな。

衣装替えの間に福助丈・芝雀丈・壱太郎丈演じる浜の女が出てきて楽しく踊る。
福助丈の声が思わずにやっとしてしまうほど若作り(おいおい)あんなに高音が出るんだ凄いな。
3人とも明るい色の衣装で本当にかわいらしく踊っていた。

舞台の背景が左右に開くと、そこから怨霊と化した吉右衛門丈が出てきた。
ちょうどお堂の廊下の前にセットが組んであり、廊下で控える形になっているのだろう。
気の毒なことに頭に乗っかっている竜が実に不安定で、落ちないように落ちないようにと首の動きが不自然に
なってしまっていたのが残念だった。

一方、怨霊と対決する盛綱役の翫雀丈は非常に大きく見えた。ガタイがいいからかこういうお役ははまるなあ。
4人の従者の中には播磨屋のお弟子さんの他に錦弥丈も♪かっくい。

最後は怨霊が花道をゆっくりゆっくり退散していく。
もう頭の上ばかり気にしちゃった私ってばダメじゃん。

演技が終わると出演者が舞台へ。
吉右衛門丈も花道をゆっくり歩いて戻ってきてみんなでご挨拶。
福助丈ってばさっきの吉右衛門丈の不自然な首の動きを真似てふざけてるし。一人で何だか楽しそう。
いや~天候に恵まれてよかったよかった。月も綺麗だったし。

しかーし。
帰りは動線の関係でなかなか外に出られなかった私たち。
トイレに寄ってバスセンターまで戻ったらもう京都行きシャトルバスの終バスしかない…
予約はしてあったけど、一つ間違えたら補助席に座るところだった。
結局一番後ろしか空いてなくて冷房直撃で寒いのなんのって。
防寒服は結局ここで役に立つことになったのだった。しくしく。

宿に戻ったのは11時少し前だった。

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人生unstable -- あるハッカー

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