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日記

nnjの日記: 2019.8.17(土) 5

日記 by nnj

今日は巷でよく使われる「マウント」という言葉について考えてみたいと思います。
日々新しい言葉が生まれてきて、基本的にそういう言葉はフーンというくらいに読み飛ばしているのですが、こういった流行語を自分でも幾らか使ってみない限り今の時代を理解できないのかもしれないと思うからです。

「マウント」という言葉、インターネット上ではよく目にしますが、日常生活ではあまり使われる場面に遭遇したことがありません。私が唯一耳にしたのは「OOさんってマウントとってきませんか?なので苦手です。」と知り合ったばかりの知人が別の知り合ったばかりの知人(主婦の方)に対して言っていました。一方のインターネット上だと、「XXはすぐマウントとる」というように、著名人の発言に対して使われているのを見たことがあります。

何れにせよ、マウントはマウントされていると感じている下の側が、マウントをとっているように感じられる上の立場の相手に対して使う、下の地位にいる者の言葉に感じられました。本来、人に下も上も無いはずですが、外見的に美しかったり、社会的に成功しているようにみえる相手を上の立場だと感じてしまうのは、慣用句でも「雲の上の人」、「高嶺の花」という言葉がありますし、どうしようもない、人として変えようのないことのように感じます。

意識だけでなく、社会における会社の仕組みがそうだし、日本語にも謙譲語と尊敬語の区別があるように、文化としてもはっきりと残っている。人の意識とそれが外在化した社会や文化に上下が存在するように見せてくれる今の世の中で生きていくのは、個人的に辛さを感じてしまうのですが、その辛さに目を瞑ってもっと大人(この言葉も下に子どもを前提としている)として成熟していかねばならないのだろうということを、近頃痛感することが多いです。

私は外見的にも、社会的にも上か下かで言えば下の立場の人間にいる、とは認めたくはないですが、おそらくはそうなのでしょうから、私は上の立場にいる人が「マウント」という言葉についてどう感じて、どう考えているのかということについて少し興味があります。しかし、そんなこと考えるよりもマウントを取られていると誰かに言われるくらいの大人に...

それよりも、マウントしてると言われないような自分が信じる大人を目指していくのがいいですね。もし、私が将来的にマウントしていると言われるようなことがあれば「アンマウントするよ?」、「アンマウントしてるよ!」と言ってあげられるような冷静な大人になりたいです。(でも面と向かってマウントしてる!と言ってくる人はあまりいないでしょうから、空虚なお空に向かってアンマウントしてるよと叫ぶしかないのかな...)

話がよく分からなくなってきましたが、下の立場にいると感じている人には「マウントなんて言葉使って自分の意識の中に上下を作らないで」と言ってあげたいし、上の立場にいると感じている人には「無視しないで耳を傾けるだけの器量を養うこと(といっても私でもスルーしているくらいなのでそれを忙しいだろう上の人に強要するのは酷な気もしますが...)」と「アンマウント」という言葉を積極的に使用して欲しいと感じている、ということで終わりにします。

追記:
マウントという言葉を使って意識の中に上下を作らないでと言いましたが、マウントと書くことで意識だけでなく明示的に「自分は下なんだ。そして、上に上がりたい」ということを認識できるという意味では、明言することは悪くもないのではないかと思えてきました。

何事をするにも、意識の中でマウントを取ったような気分、「よっしゃやったるぞ!」というような気概が必要になるのではないかと思うので、その意味での意識における上下は必要なものとして(それが悪だとするならば必要悪として)受け止めていこうと思います。

今の世の中周りで凄いことをしている人たちがいるのがすぐに見えて、近付こうと思えばすぐに近付ける。そんな中で自分がちっぽけな存在に見えてしまいやすい世の中だと感じるので、そんな世の中を生き抜こうとする人たちの必死の叫びとして受け止めていこうと思いました。

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  • by Anonymous Coward on 2019年08月17日 22時47分 (#3670765)

    >アンマウント」という言葉を積極的に使用して欲しいと感じている
    NFSで言うところの「アンマウントして!」「アンマウントして!」「アンマウントして!」って
    しつこく言ってくるハードモード大好きです

    • NFSにそういうモードがあるんですね、勉強になります。
      あと、なんとなく笑わせてもらいました。(笑)

      親コメント
      • 40年弱ほど昔、雑誌『ぶ~け』に連載されてた『青になれ!』というマンガで
        主人公たちのバスケチームのコーチになる人物が動物の研究を目指しているで
        マーキングとかマウントといったそっち系の用語が彼のセリフに使われていた
        ので「マウント」の用語は地上のケダモノ動物の生殖と結びつく印象が強い。

        後に学んだUnixファイルシステムのマウント/アンマウントについても
        そのイメージを損なわない程度の拡張程度にしか思えない程度に。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      確実性が担保できないときは、失敗してても何にも判らないハードモードより、
      「ああん、もう。こっちよ」と教えてくれるソフトモードのほうが助かるかと。
      もちろんその導きにちゃんと従うだけの度量が無いと破綻しますが。

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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike

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