numaの日記: 正論
日記 by
numa
最近、思うこと。
正論は、(少なくとも建前上は)正しいがゆえに誰も反論できない。よって、会議などの際に、うるさいやつを黙らせるのには非常に有効である。 しかし、それは同時に周囲を萎縮させる効果もある。 反論を許さない雰囲気を作り出してしまったら、活発な議論など起こりようがないのだから。うるさいやつと一緒に、参加者全員を黙らせてしまう。
たとえば、上司が常に正論を言い続けた場合、それは(本人の意図がどうであれ)部下を威圧することになる。 部下は上司を恐れて戦々恐々とし、上司の目をうかがいながら仕事をするのだ。部内の空気が悪くなることは間違いない。
上記のように、正論は危険な武器であり、使用には細心の注意が必要である。 これは伝家の宝刀であり、それがもっとも効果的な場合にのみ抜くべきものなのだ。 普段から抜き身を振り回すのは、気違いに刃物という。
そして、(名目上)正論は正しいものであるがゆえに、その実施は容赦なく行われる。正を行わないのは邪だからだ。反論は許されない。無理が通れば道理が引っ込む。 最終的には無茶がまかり通ることになる。抵抗は無意味だ。
世の中、正論だけで済むわけはないのだが。 水清ければ魚棲まず。まあ、偉い人にはわからんのでしょうけれど。
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