パスワードを忘れた? アカウント作成

こちらは、phasonさんのユーザページですよ。 アカウントを作成して、スラドのモデレーションと日記の輪に参加しよう。

13767448 journal
日記

phasonの日記: センチメートルサイズの単層二次元薄膜の安定した作成法 1

日記 by phason

"Controlled crack propagation for atomic precision handling of wafer-scale two-dimensional materials"
J. Shim et al., Science, 362, 665-670 (2018).

13748499 comment

phasonのコメント: そうでもないです (スコア 1) 7

by phason (#3501022) ネタ元: プラゴミ

>日本ではプラゴミを海洋投棄してるわけではないので、海洋汚染とは関係ないのでは。

まあ各種推計とも幅がかなりあるので確定的ではありませんが,そこそこ排出していると考えられています.
去年に旭リサーチセンター(旭化成系のシンクタンク)がまとめたレポートが日本語だとまとまっていて読みやすい感じ.

海洋プラスチックごみとマイクロプラスチック(上)
海洋プラスチックごみとマイクロプラスチック(下)

孫引きになりますが,国別排出量的には21位ぐらいにはなりそうという推計が.とんでもなく多いわけではありませんが,まあある程度は出ているっぽい.
ポイ捨てとか陸上に適当に放棄されたゴミが擦り切れたり紫外線で分解したりで断片化し,それが川経由で海まで行っているというのが多いようです.
漂着ごみに関しても出てきてますが,特にペットボトルなんかは大部分は国産品になってきているようなんで,それなりに陸上で廃棄されたものが海に流出している雰囲気.

13738858 comment

phasonのコメント: Re:ド文系です (スコア 1) 6

>1時間に猫が死ぬ装置が作動する確率が50%として、
>1時間後ではなく、2時間後とか30分後とかを取り扱う場合はどうなるのですか?

「死んだ状態」と「生きている状態」が独立で,両者の間での行き来がない&外部からの影響で状態が変わらない,という事を仮定します.
要するに,変なタイミングでの観測っぽいことが起きないし,死んだ状態と生きた状態との間で振動もしないとします.
※「生きた状態と死んだ状態の間の振動」ってのは変なものですが,実際に実験可能な電子のスピンなどだと二つの状態間を振動する事があります.

半減期がTであるある粒子が崩壊すると装置が作動する,とするなら,単純に半減期の考え方を用いて,

装置が時刻tまでに作動していない確率P=exp(-t/T)
作動している確率P'=1-exp(-t/T)

で表されます.ですので時刻tでの猫の状態としては,

猫(t)= √2 (√P 生きている猫 + √P' 死んでいる猫)

のような感じになるんじゃないかと.ですからおっしゃられている

>生きている確率25%と死んでる確率75%が重なり合ってる状態みたいな感じ

で良いかと思います.
まあ細かい事を言うと,「死んでいる状態」はさらに「時刻1に死んだ状態」,「時刻2に死んだ状態」……などの重ね合わせになるはずですが.

>アルファ線を感知する装置というのは、確率状態だったものがその状態を終え、
>確定した事実を観測する装置ではないのですか?

量子論の基本で言えば,ある粒子が崩壊したのか崩壊していないのかは観測するまで確定せず,「崩壊した状態」と「崩壊していない状態」の重ね合わせになります.
ですので,「確定した事実を観測する」というよりは,「重なった状態として存在している系を,観測することにより『そのうちの一つの状態』に落とし込む」装置になります.

>人が直接的には見ていなくても、人が観測を目的に作った装置が無人で観測している状況は
>やはり観測という行為なのではないのですか?

現代の物理学者の大部分はこれに同意していると思います.
※かつては「(人の)意識」というものに特別視して,意識が見る事が「観測」である,というような人たちもいましたが,今ではかなり少数派だと思います.

>そうなら箱の中を誰も観測しなくても、装置がアルファ線を観測するか否かで
>箱の中の世界は常に決定されているのではないのでしょうか。

これはその通りでもあり,そこが観測問題の難しいところです.
装置は確かに観測により波束を収縮させますが,その装置自体も数多くの電子や原子核により構成されており,それらは量子論に従っているはずです.という事は「観測する装置自体も,観測されない限り状態が確定しないのではないか?」というのがこの手の思考実験が突きつけるポイントです.
とすると無限の退行を引き起こしてしまい,じゃあ結局何がどうしていつ「観測」&「状態が確定」するのか?というのが問題点です.

>そもそも観測という行為自体が量子の世界を捉え切れていない不完全な巨視的な世界における行為なのではないですか?
>そして人が量子の世界を完全には観測できないという事が巨視的な系で量子的な効果が破壊される要因と。

この辺は逆のような気がします.
不完全にしか観測できなければ,複数状態間の重ね合わせは生き残るはずです.そうなると,完全なる確定には至らず,いくつもの状態が混ざり合ったものがずっと続く事になるのでは.
結局,量子論の問題は「観測=巨視的な系相互作用すると,なぜ状態が一つに絞り込まれるのか?」というところになります.これが少数粒子からなる小さな系だと,それら少数粒子からなる系による「観測(っぽいもの)」以降も重ね合わせが継続する事が知られています.
※例えば,ある粒子Aのスピンが↑なのか↓なのかを別な粒子Bが相互作用で見ると,出てくるのは「Aの↑と相互作用したB」と「Aの↓と相互作用したB」の「重ね合わせ状態」になり,一つの状態には収縮しない.

この辺を打破しようと,「波動関数が非常に自由度の大きい系(例えば非常に粒子数の多い巨視的な系)と相互作用すると,状態が自発的に一つに絞り込まれる」という事を理論的に示そうという試みは結構あるのですが,完全な成功には至っていません.
#ある程度それっぽい事は見えるが,穴が残る.

13737839 journal
日記

phasonの日記: 【消化不良】量子論の巨視的な系への単純な拡張は不合理な結果を引き起こす 6

日記 by phason

"Quantum theory cannot consistently describe the use of itself"
D. Frauchiger and R. Renner, Nature Commun., 9, 3711_1-10 (2018).

※本論文は読んで一応の議論の流れも把握はできたのだが,完全に理解しているとは言いがたいもやもやした部分もあり,やや消化不良気味.

13735633 comment

phasonのコメント: Re:CPAってアイデア賞かもしれないけど (スコア 5, 参考になる) 27

剥がせるのはみんな知っていたけど,そう簡単に単層まで行けるとは思ってませんでした.
あと,財団というか,その前段階の選定してる研究者コミュニティは人数多い&いろんな分野の古株も多いので,事前の審査というか意見交換というかではかなり細かい話まで出てきます.
(いやまあ,私自身はそんなものには入れていないので,恩師の談話ではありますが)
なので「そこまで深く調べていない」というようなことはそうそう起こらなくて,一見そう見えても理由はちゃんとあったり.

実際,受賞の際のプレスリリース(一般向けの簡素なほうじゃなくて,Scientific Backgroundとなっているほう)には,なぜその研究が選ばれたのかということがそれまでの研究とその後の発展を踏まえて書かれており,参考になります.
例えばグラフェンの例でいえば,スコッチテープ等での剥離による方法は以前にも提案されていたものの,単層にたどり着くことはできずもっと分厚いものしか得られていませんでした.それをきっちりと単層のものを作り,ちゃんとキャラクタリゼーションを行い,ShdHなどの測定も行って電子状態なども明らかにしたことが評価されたことがわかります.

13731462 journal
日記

phasonの日記: 鋳型を用いたサブナノメートル合金ナノ粒子の精密合成

日記 by phason

"Atom-hybridization for synthesis of polymetallic clusters"
T. Tsukamoto, T. Kambe, A. Nakao, T. Imaoka and K. Yamamoto, Nature Coomun., 9, 3873_1-7 (2018).

13715480 journal
日記

phasonの日記: ナノスケールの物体は,放射による熱伝導において黒体限界を大きく超える効率を実現できる 1

日記 by phason

"Hundred-fold enhancement in far-field radiative heat transfer over the blackbody limit"
D. Thompson et al., Nature, 561, 216-221 (2018).

typodupeerror

弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

読み込み中...