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13864520 comment

phasonのコメント: Re:これで周りを囲ったら (スコア 5, 参考になる) 58

>あ、GIGAZINの記事を見たら単純に反射するわけでもなさそう・・・・

いや,反射です.
もともとの波とこの構造体による反射波が,通り抜け方向では打ち消すような重ね合わせになるよう設計することで,通り抜けが禁止されます.
その分のエネルギーは当然音源側に跳ね返っていきますので,反射になります.
#似たような現象は光とか電子系とかでもよくありますね.

また,波の干渉を使っているため,特定波長のみ反射します.
例えば論文での数値計算では,400 Hzは透過するけど460 Hzだと共鳴条件に合って透過しないよ,というようなものが示されています.
#微妙に(ちょうどよく)ズレた波長だと全透過になってむしろ透過率が増えたりします.

13856887 journal
日記

phasonの日記: 適用範囲の広いインフルエンザ治療薬を目指して:広域中和抗体を模した小分子薬の開発 1

日記 by phason

"A small-molecule fusion inhibitor of influenza virus is orally active in mice"
M. J. P. van Dongen et al., Science, 363, eaar6221 (2019).

13854428 comment

phasonのコメント: 一応補足 (スコア 4, 参考になる) 29

著者たち自身は,低温での温度非依存の流動性は転位(結晶における線状の欠陥)の移動がトンネル的になるからだろう,と推測しています.

低温で何かの移動しやすさがだんだん下がった後に一定値になるのは量子論にありがちな効果で,高温では「熱励起で起こっていたこと(高温ほど起こりにくい)」に比べ「トンネル効果で起こること(基本的に温度非依存)」のほうが起こりにくいことが,低温に下げたせいで前者が激減,低温では後者が支配的になって温度非依存化する,という場合によく見られます.

で,今回の二次元結晶系でも低温で薄膜結晶の表面にあるキンク(乗っかっている上の層の折れている部分というかなんというか.図を見れば一発なんですが……)の移動などが低温でトンネル的になり,それが「小さいけれども温度非依存な流動性」を引き起こしているのだろうとしています.
#ただ,定量的な部分では過去の類似の系に比べちょっと大きいので,そのあたりはもう少し検討が必要,とかそんな感じ.

13853217 comment

phasonのコメント: Re:緑黄色野菜・・・。 (スコア 3, 興味深い) 28

>どういう原理なんだろうね。

もとのBiozoom社の製品だと,可視領域での反射を使った簡便な吸収測定です.
50 nm刻みぐらいでの波長分解と,多点照射・受光での空間・角度分解を組み合わせて大まかな吸収スペクトルを出し,皮膚や表面近くの血流中のカロテノイド類とかの濃度を出す感じで.
#〇〇~×× nmのピークはカロテノイド由来とする,とかのざっくりとした計測ですが,傾向程度ならまあ見えるのかなあと.

13852152 comment

phasonのコメント: Re:素人から見れば当たり前の結果に見える (スコア 1) 37

>> これまでの多くの例では,密度に依存しないという実験結果が出ていなかったためです.
>は、「依存する」か「出ていたためです」の誤植ですよね?

うわ,これは申し訳ない.
ご指摘の通り,間違ってますね……
#年を取ると年々こういう細かいところのミスが増えてきて情けないもんです.

13852023 comment

phasonのコメント: Re:素人から見れば当たり前の結果に見える (スコア 4, 興味深い) 37

>密度が低い方が成長は速くなって当然のような気がしますが
>研究者にとっては何が意外だったんでしょうか?

これまでの多くの例では,密度に依存しないという実験結果が出ていなかったためです.
例えば
https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/201/documents/210-1.pdf
とそこの参考論文など.
多くの実験場,種での研究結果から,ほとんどの場合で疎密は樹高に大きな影響がないことが知られているようです.
※ただし,一部の種では疎の方がやや高めになってはいる.

>人手で管理された杉林なら
>日当たり,肥料,根を張るスペース,いずれも低密度の方が有利です

このうち,日当たりに関しては低密度でも高密度でもほぼ変化はありません.
林業での成長なので,基本的には樹冠閉塞(隣接する樹木の樹冠がぶつかり合い,天蓋のようになっている状態)となった場合が考えられています.
この場合,言ってしまえば「地表面と同じ面積の葉のシート」が上を覆ってしまっているので,面積当たりの日当たりは均一になります.
一本当たりでは変化があるのですが,結局面積当たりでは同等になり,しかも広い面積の葉を支える(育てる)ためにその面積に比例した分が必要と
なるので,結局細くて長かろうが太くて長かろうが同じぐらいの収支に平均化されるということでしょうか.
※ただし,幹の太さなどは密度の影響を受ける.

で,今回の件に関しては,実験されていた方々の見解としては
http://www.forest-pro.jp/2017-10-12-fore-obisugi-sikennti.pdf
・通常は光合成側が律速になるので,(前述の通り)疎密の影響はあまり表に出ない
・ところが今回のオビスギの場合,成長が速い&樹脂が多いため根からの栄養も大きな制限要因になり,こちらは当然ながら疎密の影響が大きい
ということで樹高が植樹密度の影響を大きく受けたのではないか?と考えているようです.

そんなわけで,

>肥料,根を張るスペース,いずれも低密度の方が有利です

の側(施肥はしないんで,天然の養分ですが)が効いてくる系なのでは,という推測ですね.

13834325 comment

phasonのコメント: Re:Science (スコア 1) 5

>内容的にはすごく工学っぽくて

結構,「新しい構造で空力性能アップ」とか「こういう折りたたみ方をすると急激な展開が可能」とかそういうものもNature,Scienceとも出てきますね.
これらの雑誌は「ウケればOK」的なところがあるんで,「分野外の人でも興味を持ちそう」というネタだと結構載る印象.
#むしろ専門系の雑誌でははねられたネタとかでも,一般受け(分野外受け)するものはひょいっと載ったりとか.

13834114 journal
日記

phasonの日記: 空間中にダイレクトに3次元物体を造形する:積層しない3Dプリンタ(再掲) 5

日記 by phason

なんかうちの一部のブラウザから見えなかったんでちょっと修正して再掲.
これで見えるだろうか……

"Volumetric additive manufacturing via tomographic reconstruction"
B. E. Kelly et al., Science, in press (2019).

13831135 journal
日記

phasonの日記: 新たなゲル:鍛えるほどに,強くなる 3

日記 by phason

"Mechanoresponsive self-growing hydrogels inspired by nyscle training"
T. Matsuda, R. Kawakami, R. Namba, T. Nakajima and J. P. Gong, Science, 363, 504-508 (2019).

近年,生体の持つ機能や仕組みにインスピレーションを得たさまざまな新規材料の開発が進んでいる.生態系のもつ特徴の一つが,開放系=外界と物質のやり取りをする系であり,傷ついても外界から物質を取り込むことで修復し,さらにはもとよりも成長していくという点である.今回報告された新規ハイドロゲルは,そんな生物の持つ修復・成長プロセスを組み込んだものとなる.

13826513 journal
日記

phasonの日記: 室温付近で自動で光透過性が変わるスマートウィンドウ

日記 by phason

"Broadband Light Management with Thermochromic Hydrogel Microparticles for Smart Windows"
X. Li, C. Liu, S. Feng and N. X. Fang, Joule, 3, 290-302 (2019).

Natureの記事経由.なお,この論文はオープンアクセスであるので誰でも読むことが可能である.

13793730 comment

phasonのコメント: Re:これとは違う報告? (スコア 4, 参考になる) 57

やってるグループは別ですが,物質とか作り方とかの面では同じですね.見えてる特性もだいたい似たような感じ.
#そういう意味では,確度が高まった感じですかね.

流行の分野にありがちな「ほぼ同時期に同じような内容を複数グループがやってる」パターンっぽいですね.それも理論側から先に「LaH10だと室温付近で超伝導出る可能性あるよ」ってのが出てたみたいですから(今回の両論文ともでreferenceに入ってます),そりゃまあ被るグループはあるよな,と.

13793699 comment

phasonのコメント: Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア 2) 57

あと物質そのものが変わったり.
今回の話とかH3Sの場合は,水素過剰条件で超高圧かけると水素大量に含んだ相が出てきて超伝導になる,ってのが基本みたいなんで,今回の話はこちらのパターンでしょうか.

13793696 comment

phasonのコメント: Re:超高圧はどういう影響を及ぼすのか (スコア 5, 参考になる) 57

>超低温もそのたぐいだよ。

低温が必要なのは原子間距離とかではなく,熱励起の影響ですね.
通常の無機系超伝導体の場合,結構がっちり結合してるんで温度低下による格子の収縮はそんなに効きませんし.

13791717 comment

phasonのコメント: Re:あるいはファージが黄色ブドウ球菌を利用しているのかも? (スコア 1) 3

これはあり得ますよね.
宿主にとって有益なものほど結果として自分も増えやすいのでそういう進化はありそう.
#まあ最後に宿主は食い破られるわけですが.

13791216 journal
日記

phasonの日記: 敵の敵は味方ならず:ファージ感染が誘発するメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の免疫回避 3

日記 by phason

"Methicillin-resistant Staphylococcus aureus alters cell wall glycosylation to evade immunity"
D. Gerlach et al., Nature, 563, 705-709 (2018).

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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