rainforestの日記: 物事が変化するとき:「臨界点の兆し」に関する科学
日記 by
rainforest
生態系、気象あるいは経済現象は復元力を持っていて、多少の変化が起こっても自立的にもとの状態に戻ろうとする。しかし、ある閾値を超えるともとの状態に戻れなくなるばかりか系自体が質的な変化を起こしてしまうことが知られている。Nature 461, 53-59, 3 September 2009 (WiredVisionに記事) に、物事がある限界を越えて劇的に突然変化する瞬間である「臨界点」に関するレビューが掲載されてる。従来、その点を予測するのは極めて困難であると思われていたが、どうやら、その兆しのようなものが事前に観察されるらしい。
つい昨年の「市場の崩壊」や現在進行中と考えられる「気象変動」についても事前に予想できれば、さらにはその臨界点がどこなのかわかれば、世界はもっと安定したものになるだろうか?
# 実際に、過放牧による砂漠化の進行予測に利用しようとしているらしいが・・・