rikeikuzureの日記: 橋下市長:小中学生に留年検討 大阪市教委に指示 4
大阪市の橋下徹市長が、小中学生であっても目標の学力レベルに達しない場合は留年させるべきだとして、義務教育課程での留年を検討するよう市教委に指示していたことが分かった。法的には可能だが、文部科学省は年齢に応じた進級を基本としており、実際の例はほとんどないという。(毎日新聞の記事)
橋本氏への評価はとりあえず横に置いておいて、
小中学校における留年を行うべきかどうかという点については当然賛否が分かれるでしょうねえ。
まあ確かに遊び呆けているのも、勉学に励んでいるのも同様に進級・進学できちゃう現状に疑問点がないとは言えません。実際、学校に顔さえ出していれば進級できちゃうのなら何のために勉強するんだってのが体感できない子は多いんじゃないでしょうか。(もちろん将来のためというのはあるんですが、それを子供が実感できる立場にあるかどうかは別問題。)
そういう意味で進級という現実的な結果が目の前に示されるというのは、それはそれで効果があると思うんです。
また、出来ないことを出来ないまますっ飛ばしちゃうのも問題といえば問題です。
しかし、実行するには問題点はいくつもある。
進級or留年の判定方法
テストによる点数のみで判定すれば簡単だが、授業態度などはどうでも良いと言うことになる。
授業態度などを点数に含めれば、恣意性も出るし、現場教師による悪用の可能性もあり公平性に問題が出る。
判定の権限者を誰にするのか
学校内部で判断させれば、当然判断は甘くなる。誰だって自分の所で留年なんか出したくない。悪用の可能性もある。
外部に判断させれば、細かい判断はしにくくなる。
体育や芸術科目などはどう評価するのか
そもそも点数化しにくい物をどのように評価に組み入れるのかは難しい。
留年・進級の判断権限の悪用防止はどうするのか。
イジメなどの勉強以外の要因による学力停滞の責任をどのように処遇するのか。
教えても学力向上のない落ちこぼれを最終的にどのように処遇するのか。
橋本氏当人も教育委員会もこういう事をどのくらい深く考えられるのでしょうかねえ。
まあ、言われただけの教育委員会には無理なような気はしますが…。
もしやるとしても全国レベルで (スコア:1)
市区町村レベルでやってもね、その地域の留年生だけが致命的に不利益を被るだけ。
「大阪市」で留年を増やすというのなら、その地域の子供を持つ家庭は、意地でも
子供を大阪市の外の学校に通わせるようになるだけじゃないかな。
少なくともこんな近視眼的な活動は、教育活動でも何でも無い。
いかにもいつものハシズムらしいけどさ。
Re:もしやるとしても全国レベルで (スコア:1)
確かに大阪市だけというのも問題といえば問題ですね。
逆に飛び級なども一緒に導入すれば、出来の良い子は大阪に集まり、出来の悪い子は外に出て行くという効果があるのかも
実はそういうのが狙いかも。
まずは高校や大学からじゃないかなぁ (スコア:0)
勉強等の目的があって入るはずの高校や大学でも漫然としてても進級できるんだから
まずはそっちでちゃんとやらないと進級できないという状況を作った上でやるべきじゃないかと。
あと、成績悪くて落とすなら、逆に勉強ができる子は飛び級できる制度も同時に作るべきかと。
Re:まずは高校や大学からじゃないかなぁ (スコア:1)
高校・大学の方も確かに問題ですねえ。
大学はともかく、高校をなんとかするのなら、府知事時代に動くべきだったのかも
府知事も橋本一派なので同調するのかな?
飛び級ありは賛成です。