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sa-tabの日記: 読んだ本

日記 by sa-tab

「スキズマトリックス」ブルース・スターリング(早川SF文庫)
読了。

「ニューロマンサー」とは対照的なつくりだと思う。

いろんなテクノロジーを小道具としてくりだしつつ、
その中で生き抜く人たちの姿を書いた、
「テクノロジーの中の人間」であるニューロマンサーと

テクノロジーに翻弄される人間をくりだしつつ、
最終的に、人間の進化(変化?)を描いた
「人間+テクノロジー」であるスキズマトリックス

なんか書いてみて、対照的でないことに気が付いたけどまあいいや。

とにかくスケールがでかかった。
テクノロジーの暴走も、いせいじんの登場も、いせいじんのオーバーテクノロジも、
エウロパの生命体も、神様もどきも、すべてが主人公の人生のなかに織り込まれ、主人公の生き様、ひいては、人類の生き様に焦点があてられていく。

まさにスキズマトリックス。

やっぱり、アシモフのファウンデーションシリーズ(というかロボットモノ)
と同じ匂いがしました。

エピソードが積み重ねられていく構成なのはいいのだけれど、
本来派手なはずのテクノロジーが生活感をともなって描かれているせいか、
ちょっとだれました。
つまらなくはないんだけど。

次はダイアモンドエイジかな。
ハードカバーでかくてやだけど。

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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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