762005
submission
skimsr 曰く、
東京国立近代美術館フィルムセンターにて「発掘された映画たち2005」なる企画が開催されている。約百年前の1906年に撮影された染調色フィルム「保津川の急流」をはじめとして,戦前・戦中に撮影されたフィルムを中心に56本を上映するとのこと(上映スケジュール)。期間は8/18(木)まで。
同センターは国内・国外の古い映画フィルムの収集/発掘・保存・復元を行っており,今回の上映作品も主に同センターの収蔵作品から構成されている。それぞれのフィルムの内容もさることながら,それらが背負う何十年もの歴史もまた興味深い。
762062
submission
skimsr 曰く、
米国製のフィットネスマシーン「AquaSkipper」がこの夏から日本でも販売されている(各種メディアでの報道)。
「AquaSkipper」は人力で水上を動き回ることのできるマシーン。自転車状のフレームの前後に浮力&推進力を産み出すフィンが取り付けられており,人間がその上で飛び跳ねるような上下運動をすると,スプリングを介して上下運動をフィンの運動による推進力に変換する。その様子はリンク先の動画を参照して欲しいが,慣れればかなりの速度で水上を進むことができるようだ。
日本の販売代理店による「AquaSkipperの歴史」によれば,AquaSkipperの原型となったのはスウェーデン製の「Trampofoil」で,それを米国Inventist社が改良したものだそうだ。「Tranpofoil」のプロトタイプは1993年だそうなので,アクアスポーツの愛好家には知る人ぞ知るマシーンだったのかもしれない。
762104
submission
skimsr 曰く、
CNET Japanの記事&英文の元記事より。米国アラスカ州のCarlos Owens氏が自作したヒト型巨大パワードスーツ(ロボット)をeBayに出品している。価格は40,000ドルから。
製鋼所勤務のOwens氏は,この2年間に25,000ドルを投じて,巨大パワードスーツ"Mech:NMX04-1A"の制作を行っていた。このパワードスーツの動作機構はガソリンエンジンと油圧式の関節で,ボディを固定されたままで足を一歩踏み出す程度の動作はできるようだ(動画集)。
Owens氏は次世代パワードスーツ開発の資金を得るために今回の出品に踏み切ったそうだが,タレコミ時点では残念ながらまだ買い手がおらず,制作者本人もWeb上で購入者を募っている。興味と財力のある方にはぜひ購入して日本で公開してほしい:-) その際は,輸送費だけでかなりの金額がかかってしまうようなので,その分の予算を念頭におくのをお忘れなく。
(オマケ)/.Jの過去の巨大ロボットに関する記事から:「ボトムズ,大地に立つ」「有人二足歩行ロボット公開」
762120
submission
skimsr 曰く、
asahi.comの記事より。模型メーカのボークスは,リモコンで操作可能な二足歩行ロボット「ロボフィー(ROBOFIE)」を販売開始すると発表した(プレスリリース)。
ロボカップ2004の優勝ロボットVisiONを制作したヴィストンが制御用のCPUを,電磁吸着歩行という独自の二足歩行方式を開発したロボ・ガレージがロボット本体の設計を,ボークスが外装デザインをそれぞれ担当している。価格は186,900円(税込)。ボークスはさらに,ロボフィーユーザをサポートするための「ロボットスタジアム」の第1号店を大阪日本橋に開設するとのこと。
ボークスが外装デザインを手がけることにより,今まで以上に個性に富んだデザインのロボットが登場することに期待したい。また,ホビーとしての二足歩行ロボットが今後どれだけ普及していくかも興味深い。
762121
submission
skimsr 曰く、
東芝テックが,目的の文書を簡単に見つけ出すことのできるドキュメントビューア「e-BRIDGE Viewer」をリリースすると発表した(プレスリリース)。本ビューアは東芝テックの業務用複合機(MFP)であるe-STUDIOシリーズに同梱もしくは既存ユーザへ無料配布され,PCの特定フォルダに保存した文書や複合機でコピー/印刷/スキャニングした文書を閲覧可能とのこと。
本ビューアの特徴として,保存文書の印刷イメージをマウスホイールの回転に連動して高速表示する"くるくる機能"が挙げられる。表示速度は10文書/秒。この機能により,紙の文書をぺらぺらとめくるよりも素早く目的の文書を探し出せるとのこと。日常的に文書に埋もれている身としては,"くるくる機能"はとても興味深い。/.Jのみなさんはどのようなドキュメントビューアを活用されてますか?
762450
submission
skimsr 曰く、
サイエンスライターの森山和道氏による,現役研究者へのインタビューを中心とした科学系メルマガ"ScienceMail"が7月からから配信開始されます。まぐまぐプレミアムの配信サービスを用いて,月額315円で最低でも月2回以上の配信を予定しているとのこと(創刊号のサンプルページ)。森山氏はこれまで,NetScienceが発行する同じコンセプトの無料メルマガ"NetScience Interview Mail"の編集人を努めていました。旧メルマガが5月に配信終了したのを受けて,これを個人運営の有料メルマガとして継続するとのことです。
旧メルマガは,最先端の研究に取り組む研究者たちへのインタビューを通じて,研究者たちの『生の声』を聞くことのできる,非常に面白いメルマガでした。新メルマガも同様にインタビュー中心の誌面になるとのことで,科学に興味のある人は楽しく読めると思います。旧メルマガのバックナンバーはWebで公開されているので,興味のある方はそちらをどうぞ。
764932
submission
skimsr 曰く、
IBMが自社の音声認識関連ソフトウェアをオープンソース化すると発表した(タレコミ時点ではまだIBMからのニュースリリースは出ていない)。音声認識ソフトウェアをApache Software Foundationへ,音声編集ソフトウェアをEclipse Foundationへそれぞれ公開するとのこと。NewYork Timesの記事は,今回のオープンソース化の理由を,自社製品のWebSphereと競合しMS Speech Server 2004を擁するMicrosoft Windows .Netに対抗するため,と分析している。参考:/.本家の記事。
ちなみに,IBMの音声認識ソフトウェアに関する最近のニュースとしては他にも,Opera 7.60プレビュー版への搭載,米国ホンダのカーナビシステムへの搭載がある。
オープンソースの音声認識ソフトウェアとしては,Intelも音声認識ソフトウェア(AVSR: audio-visual speech recognition)をオープンソース化して公開している。日本でも大規模連続音声認識エンジンJuliusがオープンソースソフトウェアとして開発されている。
767718
submission
skimsr 曰く、
TeXの発明で知られるDonald E. Knuth氏(日本語の紹介記事)のライフワークとも言える著作「The Art of Computer Programming」の1〜3巻が,18年ぶりの新版翻訳で刊行される(3巻は初の翻訳)。1巻は2004年2月13日に刊行,2巻以降は2004年夏から2005年春にかけて順次刊行の予定。
「The Art of Computer Programming」は全7巻のシリーズとして構想されているが,1968年から1973年にかけて1〜3巻が出版されたものの,4巻以降はまだ出版されていない。最新の4巻は現在執筆中で,レビュー作業等がうまく進めば2007年に刊行される予定だという。なお,4巻の内容のいくつかは,識者によるチェックを期待して「α版」としてオンラインで公開されている。
まだこの本を読んだ事の無い方(私を含む)は,この機会に,コンピュータ関連の他の名著と合わせて読書予定リストを充実させるというのは如何でしょうか:-)
参考:「コンピュータの名著・古典 100冊」/石田晴久(編著)で取り上げられている名著・古典100冊のリスト
767991
submission
skimsr 曰く、
MYCOM PCWEBの記事より。オープンソースソフトウェアの標準化を行う非営利団体Free Standard Group(FSG)が,Linuxにおける障害者支援ソフトウェアの動作環境標準化を目指す分科会Accessibility Workgroupを立ち上げると発表した。まずは画面リーダや拡大ツールなどとGUIコントロールとを連携させる標準API(AT-API)の開発や,特殊キーボードの規格化などを目指す。
同ワークグループには,障害者団体・大学の研究機関のほか,LinuxディトリビュータやLinux推進企業が多く参加している。米国ではリハビリテーション法508条により政府調達機器への障害者支援技術搭載が義務付けられており,米国の各メーカは自社製品の対応を急ピッチで進めている。この流れの中で,デスクトップOSとしてLinuxを普及させるために,ディストリビューションに依存せず障害者支援ソフトウェアを搭載するための標準化された環境が必要とされているのだろう。
障害は個人によって異なるため,多様な支援ソフトウェアが必要となる。従って,開発の土台となる環境が標準化される事はソフトウェア開発にとって重要である。また,オープンソースでの開発は,障害者別のカスタマイズにとっても有利なはずである。障害者支援技術に関心を抱く一技術者として,同ワークグループの活動に期待したい。
なお,障害者支援技術の標準化としてはThe Archimedes Projectもある(関連情報)。このプロジェクトでは一種の"ハブ"を介して情報機器操作デバイスを接続する事で,障害者個人に適したデバイスであらゆる機器を操作する,などの研究が行われている。
(付記:「『障害』ではなく『障碍』という表記を使うべき」という意見もあるが,ここでは広く用いられている『障害(者)』という表記を用いた。)
768153
submission
skimsr 曰く、
iモード上でLEGOブロック組み立てアプリの利用・待ち受け画像の取得・オリジナル作品の投稿や閲覧ができるサイト「LEGO モバイル」が1/13より運営を開始する。サービス料は300円/1ヶ月。サイト上でのLEGOブロック販売なども計画されている。詳しくはVenture Nowの記事を参照のこと。
このサイトは,タレコミ者にとって意外なことにLEGO社の日本での初めてのオフィシャルサイトだそうだ(LEGO MINDSTOMEの日本語公式ページなら存在する)。LEGOの作品を集めたサイトは既に多く存在するが(Googleの検索結果),オフィシャルサイトで作品の投稿・閲覧ができるというのはLEGO愛好家にとっても嬉しいニュースではないだろうか。iモード向けだけでなく他キャリアやPC向けサイトのオープンにも期待したい。