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suikaの日記: NHK総合「沸騰都市」アニメパートの感想

日記 by suika
Production I.Gが制作したアニメパートは、正に攻殻風味だった。東京の、地上部だけが停電した理由は? 7月7日(七夕)との関連は? 空を失った人々が空を取り戻そうという意識を持ったこと、つまり東京という都市がもたらしたスタンドアローンコンプレックス(Stand Alone Complex : S.A.C.)なのか? 人々の生活の中心が地上から地下にシフトしたなら、地底人となった彼らは地上の文明をどうでもいいものとし、荒廃するに任せているのだろうか。もしかしたら地上人と地底人の間で格差が生まれたかも知れない。先進的な地底と、発展が停滞した地上で。だから、電力設備その他インフラが手入れされず放置されたことが、あの地上部の大停電をもたらしたとも考えられる。あるいは、廃れた地上部に電力供給しても誰の役にも立たず無駄だから、電力供給を絶ってしまえ、ということかもしれない。大停電がもたらした素晴らしい星空は意図されたものかは分からない。
地上ではなく地下へ、地下へと発展の手を伸ばしていく人類。対照的にかつて人類の生活の場であった地上は、人類がいなくなったことで廃墟の様相を呈する。よくフィクションでは、地上環境が悪化したことで宇宙へと移住すると言うことが語られるが、なるほど、地下へ潜るという手もあったんだな。宇宙にしろ、地底にしろ、そこは地上とは違って自然が存在しない世界だ。自然という緩衝剤がないため、そこでの為業は本当の自己責任、人類自身の自己責任が問われることになるだろう。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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