titoの日記: 情報処理試験がGPLへの誤解を広めている 5
日記 by
tito
情報処理試験の問題と解答について不適切な点を見つけた。
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)午前Ⅱ」より
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2010h22_1/2010h22h_es_am2_qs.pdf
問11 GPLで公開されたOSSを使用するに当たって、ソースコードの公開義務が
発生するのはどの場合か。
ア ソフトウェアの一部を改変し再配布する。
イ ソフトウェアのソースコードを入手する。
ウ ソフトウェアを動作環境にインストールする。
エ 動作環境にインストールしたソフトウェアを動作させる。
正解はアとされている。
しかしこれはGPLを誤解している。ソースコードの"公開"義務はなくて再配布した先へのソースコードの配布義務、あるいは(あなたが配布した先から)ソースコードが請求されたら応じる義務があるのであって公開とは違う。
なおこの問題条件には当てはまらないが、ソフトウェアのバイナリを受け取ってソースコードを持っていないときにソフトウェアのバイナリを誰かに配布する際についてもソースコードの配布義務は発生しない。ただし何処から入手できるかは伝える必要がある。
その手の試験は (スコア:0)
「出題者が何を思っていたか述べよ」と解釈しなければならないのは常識でしょ。
国語の問題もね(断じて「著者が何を思っていたか」ではない)。
Re: (スコア:0)
そもそも、そりゃ契約の問題であって情報処理の問題とは違うと思うんだが・・・
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
国語が問題 (スコア:0)
そんな問題ばかり解かせてるから、論理的な文章を読み解いたり書いたりする機会のないまま大学生になって、論文指導で若手教員が血の涙を流す羽目になるんですよ。
# あ、つい私怨が。