umqの日記: 京都IPv6 勉強会
さる2009年3月28日、「京都 IPv6 勉強会 ~これからどうすればいいのか?~ (京都IPv6勉強会)」に行ってきました。
丸3週間以上経過してるので今更とは思いながらも、やはり書き留めておきたいことがあるので、書いておく。
# 関係ないけど、この勉強会のレポートってほとんどないね。
メインの発表は講師のMURAさんのサイトに連動ページがあって、資料もそこから落とせる。
ディスカッションは、参加者間で問題の捉え方を摺り合わせきらないうちに時間切れというカンジ。
まぁ、問題点の網羅はできなかったにせよ、ある範囲での認知はできたんじゃないかな。
記録しておかねばなるまいと思ったのは、IPv6への移行シナリオについて、yasudaさんが市場化に任せればいいんじゃないかという趣旨のことを言っていたから。
市場化というと、IPv4 アドレスの割り当てをインターネットレジストリから受けるときあるいは使い続けるときに課金する「アドレス税」のような話が時々話題になるが、たとえばjanogで不定期にそれまでの議論を忘れて同じところから話をはじめるような人がいたりしてあまり議論が進んでいるという印象はない。
yasudaさんの意見に感心したのは、「市場化は確実に進む」と言い切ったこと。
アドレスを保有する組織を買収するとか、利用権を期間貸しするとかそういった形で必ず「値段」はつく。その上で、エンドユーザへアクセスラインを提供する ISP が(6to4 ゲートウェイサービスなどを提供しつつ) v6 アドレスを利用する場合の料金を値下げして v4 アドレスを集め、巻き取ったアドレスをその「市場」で収益化するというモデルがそのうち成立する。
今はv6とv4で有意な価格差がでるほどには切羽詰まってないのではないか、ということ。
そう聞くと、流れに任せてLSNとか入れてても何とかなるような気もする。
そのほかの気付きとしては、
- /48 を IPv4 1アドレスみたいな感覚で配ってしまうと GUA のアドレス 2000::/3 は 45bits 分ぐらいしかないので、v4 の数千倍にしかならないかもという指摘
- Windows Server Networking というcompetencyはもうない、Microsoft specific なネットワークから standards compliant にしていくらしい
などがあった
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