maiaの日記: 二つの知的態度
日記 by
maia
思索(なんらかの知的活動で、結論なり行動につながるもの)にとってノイズが邪魔となる(トートロジーぽいけど)。シグナル以外がノイズなのだが、ノイズを大切にする人は色々な可能性を考え、当面の成果を得にくい。知的ノイズはそれぞれ面白いが、それにかまけていると、肝心の成果にたどり着けなかったりする。
物事には多義性がある。人の言明なんて意味がはっきりしていない事はざらである。ロジカルには成り立たなくても、多面性や多義性に注意を払えば、どうとでも解釈できるものだ。ロジカルに一本線で考えるのは、思考の節約になり、多義性のようなノイズを重要でないと見なす。その方が要領もいいし、ロジカルだから、すっきりしている。
多義性と一本線の両方を知る者は、今眼前にあるものが、どちらを適用したらよいのか迷う。それは発信者か、解釈者に任されている。解釈の権限を持つ者がどう判断するか、に任される。そうすると、とりあえず二つの回答を用意し、どちらでも対応する事になる。
おそらく、この二つの知的態度は、進化論的に獲得されたものだ。結局、どちらも種の保存に有効なのだ。
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