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台東区発、ヴァーチャル美術館 12

ストーリー by yoosee
ローカルから世界へ 部門より

cherry brandy曰く、"毎日新聞東京版に 「台東区:ネットに仮想美術館 /東京」との記事が掲載されている。 これは25年の歴史を持つ、東京芸大卒業制作の「区長賞」受賞作を区としてWebページで紹介するというものだ。現在は日本画・油絵・木版画など、合わせて54点が紹介されており、台東区ヴァーチャル美術館 で見ることができる。

他自治体や、有名な美術館・博物館などでもさまざまな作品を見ることが容易になりつつあるが、さらに裾野が広がってきた感じである。 まだ日本語のページしかないが、今までは地元の人しか興味を持たなかった(かもしれない)作品群が、一気に世界へ向けて公表される可能性もあり、製作者の意欲を刺激するかもしれない。

今後、「敦煌莫高窟壁画模写」など他の所蔵品も公開していきたいという。平山郁夫画伯の「浅草寺」(日本画)なども公開されるのかもしれない。"

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  • by usagito (9671) on 2006年02月02日 0時18分 (#875249) ホームページ 日記
    ネットの美術情報は「この館が何を所蔵していていま何が見られるか」というカタログには有効ですが、それはあくまでも「ぴあ」とかの延長線上の情報であって、美術品を見る行為の代替にはなりえません。
    特に「壁画模写」なんか、モニタで見てどれほどの美術的意味があるのか。あほくさい。
    そこにある現物の色、サイズ、質感。パソコンの画面でどれだけ再現できるの? 展示会場では不可能な超クローズアップ鑑賞とか、裏返して見たりとかができるなら、デジタルなりの価値もあるけど。
    いや、図柄の確認だけでもネットでできたらうれしい場合もあるから、収蔵品のデジタル化はどんどん推進してもらっていいのですが、どんなにがんばっても「居ながらにして、台東区のコレクションをご覧いただき、気軽に芸術にふれ」るということにはなりません。

    1999年5月のusagitoの日記 [dti.ne.jp]より:「生で見ると、特に抽象版画とか、出版物見てるだけでは想像できない色が出てて、こういう見慣れないものを見るのは楽しい。ウォーホルのマリリン・モンローも、あんな鮮やかなものとは知らなかった。」(町田市立国際版画美術館企画展「20世紀のアメリカ版画」を見て)
    この町田市立国際版画美術館 [netarts.org]は、ネット美術館の老舗。(施設案内 [tokyo.jp])
    ダイヤルアップ接続の時代から「帯域?何それ?おいしい?」というような勢いの、超ヘビーなサイトを運営していましたが、それは館蔵品の紹介とかではなく「Art on the Net」という、ネット独自の企画でした。うん、正しい。
    • by ryoji (11890) on 2006年02月02日 2時24分 (#875355)
      どんなにがんばっても「居ながらにして、台東区のコレクションをご覧いただき、気軽に芸術にふれ」るということにはなりません。

      そう思います。作品を見るかわりにはなりませんよね。

      でも、図柄の確認どころか「どこに何があるか」さえ追跡するのは容易でない (個人蔵のものはしょうがないですが) というのが美術品に関する情報流通の現状ですから、おっしゃるように基本的には歓迎すべきことだと思います。本来なら、この程度のことは最低限どこでもやらないといけないはずなのですが…。自分はこの種の仕事をしてるので、もっと頑張らねば、と改めて思いました。

      それとこういうのを実施する人達には、バーチャル云々もいいですが、まずは市民への情報公開として考えてもらいたいと思います。公の財産なんだし。だからこの台東区のが作者の了解を得られたものしか出してないっていうのは、大変不満です。了解が得られなかったものは画像なしでいいから、誰の何という作品があるかだけでも出すべきです。本当にその作品なり作者なりに関心があれば、見に行けばいい。だけど誰の何があるかわからなくては、それもできません。

      あと思ったことは、

      • 「購入(?)した年度」とは別に (卒業制作だからたいていは一致するんでしょうが) 「制作年」を表示しといてほしい。
      • 材料と技法は? 油画は全部「カンバスに油彩」なのかな? 日本画はみんな紙本?
      • 作者のプロフィールがあるのはいいですね。これをやるなら、ひとまずサイト作ったらおわり、じゃなくて、この先の彼ら彼女らの活動もきちんと継続的にフォローしてほしいです。
      • 「台東区長賞を贈呈」っていうのは、賞を出して作品買い上げ? それとも賞金を出して作品は寄贈してもらってる? その辺詳しく。

      といったところでしょうか。

      親コメント
    • by Toutaku (22062) on 2006年02月02日 12時33分 (#875587) 日記
      長辺227.3cmの絵が、300pixelでは筆跡も見えません。
      もどかしいだけで、見た気にもなりません。

      1~2年前には、専用ソフトを使って超クローズアップ鑑賞が可能なサイトがあったのですが、今確認したところ、見あたらなくなっていました。
      本当にそのまま画面に再現されてしまうと、印刷してコピー品が作られる可能性がある等で、掲載を拒否する方も多数おられたようです。

      ネット美術館は、現在や将来に展示する絵のサンプルを数点載せ、どんな種類の絵なのかが分かるような、実際に行くか行かないかの検討材料を出してもらえれば十分な気がします。
      実際に行けば、作家さんがその場にいることもありますしね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年02月02日 3時42分 (#875369)
      なんか混同してると思うな。これは区民に芸術に触れてもらおうという企画ではなく、若手芸術家にやる気を出してもらおうという話なんだよ。卒業制作を並べるだけなら、小学生でもやっているが、それが世界へ繋がっているとなれば、多少なりともやる気の違いが出るでしょう。
      もらった賞が25年続いていても、殆ど世に知られていない「区長賞」であっても、それよりは広く見てもらえるほうが意欲は湧くでしょう。

      意欲がなければ芸術なんて生まれないよ。それはアレゲな方向でも同じっしょ?
      親コメント
  • 科学博物館 (スコア:2, 興味深い)

    by bunny-wheat (25840) on 2006年02月02日 1時39分 (#875341) 日記
    オフトピかもですが、上野の科学博物館もバーチャル展示 [kahaku.go.jp]を行なっています。
    閉鎖や取り壊しになった、かつてあった建物の展示物も見られます。

    # 窓のない新館に展示されている今よりも、電子資料館で日の光を
    # 浴びていた頃のゼロ戦のほうが格好よかったなぁと思っているID
    --
    『月面兎兵器ミーナ』2007年1月13日から放送開始
  • ヴァーチャルと言うから、てっきりこれ [srad.jp]の仲間かと思ってしまった。
    --
    Life's just one big hack.
  • 品川区 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2006年02月01日 21時56分 (#875157)
    http://shinagawa-artweb.jp/index.html
  • by ktxg7 (21705) on 2006年02月02日 0時36分 (#875274)
    台東区民なんですが、区民が一番必要ないな、これ。
    美術館山ほどあって年中なんらかの特別展示やってるし…
  • by Anonymous Coward on 2006年02月01日 22時48分 (#875191)
    なんてのもありましたね。
  • by Anonymous Coward on 2006年02月02日 10時56分 (#875520)
    本当に台東区にサーバーがあるのかと小一時間問い詰めたい。

    1000歩ぐらい譲って「メインサーバーは台東区にありますが皆様には大容量の配信ミラーサーバー(残念ながら台東区に設置されていません)でお届けしております」ぐらいでないと、発言にウソがあるような気がする。
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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