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医療

豚の細胞を人体へ移植する実験、ニュージーランドでゴーサイン 34

ストーリー by hylom
豚人間にはなりませんが、ウイルスは怖い 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

ニュージーランドで、糖尿病治療のために豚の細胞を人体に移植するという臨床実験が行われるそうだ(時事ドットコムの記事)。

糖尿病には膵臓中のインスリンを分泌する細胞が死滅することで発症する1型と、何らかの原因でインスリンの分泌量が低下する、もしくはインスリンの働きが弱くなることで発症する2型があるが、今回の臨床実験は1型糖尿病の治療が目的で、豚の脾臓から採取した細胞を人体に移植することで、インシュリンの分泌を促進するというもの。

しかし、豚に感染しているウイルスが移植により人体に感染する可能性も考えられるため、ニュージーランドでは是非を巡って論争が続いているそうだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2008年10月23日 1時13分 (#1442701) 日記
    昔から結構いろいろ臨床試験も含めやられています.
    #まあ現状あまりうまくいっているとはいえませんが.

    とりあえず検索で引っかかった日本語の総説のようなもの.
    (冒頭のあたりと最後のあたりに実際に行われた臨床試験に関してまとめられています)

    http://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/30/3/30_174/_article/-char/ja [jst.go.jp]
    • by Anonymous Coward
      大昔は豚とか動物の血を輸血する事もあったようだけど
      効果があったかどうかは知らね
  • そのまま入れちゃうんでしょうか? 何らかの膜につつんで人体に入れて、インシュリンは出てくるけど拒絶反応を起こす豚たんぱくは出てこないようにする、なんて話を以前読んだことがあります。
  • by ironical azure frog (33652) on 2008年10月23日 2時12分 (#1442725)
    ポセイドン・インダストリアル社の出番ですね
  • こういうのって、どちらかというとキリスト教社会では拒否反応が出やすい内容だと思っていたので、ちょっと驚きました。
    ウイルス関連の安全性については議論が起きているようですが、宗教が絡むような論争は起きていないのかしら……。
    --
    神社でC#.NET
    • by skapontan (35455) on 2008年10月23日 12時41分 (#1442907) 日記
      別に移植といっても、癒合して増殖始めちゃうわけじゃないしね。
      「薬」の材料が動物なだけでしょ。遺伝子操作や受精卵いじるのとはわけがちがう。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >「薬」の材料が動物なだけでしょ。遺伝子操作や受精卵いじるのとはわけがちがう。
        今でもインシュリンの製造には動物を使ってるんでは?
        良く知らないけどDNAを切り貼りして大腸菌にでも作らせるのかな。

        「遺伝子操作が使われるようになってインシュリンが安くなった。
        それまではすごく高くて、金持ちでなければI型患者は長生きできなかった。」
        みたいな話は聞いたことがある。
    • by Anonymous Coward
      キリスト教よかイスラム教社会の方が反応激しいでしょ
  • 大丈夫なんでしょうか
  • by Anonymous Coward on 2008年10月22日 8時12分 (#1442094)
    の世界までもう少し。
    • by hoge_plus (12089) on 2008年10月23日 2時04分 (#1442721)
      ちなみにいまでこそ 人工皮膚が、ありますが20年ぐらい前からやけどの治療のために

      豚の皮膚が使われることが、ありました。今でもつかわれているのかどうかは不明です

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 1時06分 (#1442696)
    Man Bear Pig [wikipedia.org]

    まだ、Man Pigだけですね。Bearはいつ追加されるんでしょうか?
    • by Anonymous Coward
      Beerなら、まさに今多量に追加していますが。
      • by Anonymous Coward
        豚肉のビール煮 [cookpad.com]ですね。わかります。

        # 人のビール煮はとても食べられません。豚で十分です。
  • 1型糖尿病の原因や発症のメカニズムがまだはっきりと分かっていないのに、このような人体実験を行うことについて疑問を感じます。
    もっと研究や実験を重ねて病気の内容が明らかになってから人体実験に踏み切った方が、安全でかつ副作用も少ないのではないのでしょうか。
    • 昨日や今日の思いつきで臨床実験をやっているとは思いませんが?

      ちなみに原因や発症のメカニズムがはっきりわかっているのは少ないです。

      大概の治療は症状を抑える対処療法です。

      親コメント
      • 「対処療法」ではなく「対症療法」の方がわかりやすい、
        いい用語だと思います。

        「療法」はすべて何らかの「対処」をしているわけですから、
        「対処療法」って変じゃないですか?
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        西洋医学はもともと対処療法ばっかりだから、なんだかんだで予防医学の振興が必要になっているわけですが

        もっとも原因がわかったところで結局、先天性のものを除けば生活習慣に帰結しそうなので
        はいそうですかと予防医学の勧告に従い今の生活を改められるかというと...?
        # わたしゃムリだ
        • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 6時08分 (#1442763)
          >先天性のものを除けば生活習慣に帰結しそうなので

          I型糖尿病は通常は先天性のものや原因不明のもので、生活習慣由来のものは通常は
          II型糖尿病だそうです。日本人の新国民病とまで言われている「糖尿病」はII型の話で、
          皆さんが目にする患者のほとんどはこちらの方だと思います。

          I型とII型に共通しているのは「膵臓の異常でインシュリンが不足する」という点くらいで、
          同じ糖尿病でも全く別と思っておいた方がいいと思います。

          たとえばインシュリンの自己注射は、II型では末期状態の人に対する治療法で
          普通は食事療法や運動療法と併用しますが、I型ではこれなしには生きられません。
          (注射しているかぎりは普通の生活ができる。)治療法というよりはコンタクトレンズ
          や義足と同程度の『人工臓器』と考えた方が良いかもしれません。
          http://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/DM_patien... [novonordisk.co.jp]
          http://www.novonordisk.co.jp/users-guide/DM_novolin_flexpen/index.html [novonordisk.co.jp]

          他にもII型の人は生活習慣が原因でインシュリンが「効きにくい」程度なのに対し、
          I型の人は極論すれば「膵臓が機能停止していてインシュリンが分泌されない」くらい
          の違いがあります。
          #医学的には間違いがあるかもしれないけど、だいたいこれで合ってるはずです。

          今回実験対象がI型患者になっているのもこの辺りが理由でしょう。もとよりI型患者の膵臓は
          機能していなくて、注射器というある種の人工臓器に頼って生きています。今回の治療が
          うまくいけば、注射器なしの生活が遅れるようになるかもしれません。たとえダメでも膵臓は
          もとより(ほとんど)機能していないし、他の臓器に悪影響がない限りは今より悪くなることは
          ないはずですよね。
          親コメント
          • > 他の臓器に悪影響がない限りは今より悪くなることはないはずですよね。
            タレコミの最後に書いてありますが、豚の細胞に感染している未知のウィルスが人体に感染して、被験者のみならず他の人間に感染するリスクがあります。
            未知のウィルスに対して人間はほとんど免疫を持っておらず、ひとたび感染したら重篤な症状を引きおこす可能性が高いです。

            ちなみに、高病原性鳥インフルエンザやスペイン風邪のインフルエンザについて、豚の関与が指摘されています。
            豚は人間と鳥の両方のインフルエンザウィルスに感染するため、豚の体内で鳥インフルエンザウィルスが人間のインフルエンザウィルスの遺伝子の一部を取り込むことで変異を起こし、人間に感染する新しいインフルエンザウィルスが誕生したという説があります。
            --
            I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
            • んー、つーかですね、インフルエンザみたいに一過性に感染するタイプのウイルスってのは、このケースでは問題になることはほとんどないんですよ。ほとんどが解決可能だと考えられてます。

              むしろ昔から、異種移植(10年前の記事 [nii.ac.jp])において問題視されてたのは、細胞内に潜伏感染するタイプのウイルス、もっと具体的に言うと、ブタレトロウイルスです。
              親コメント
              • 参考になる情報を寄せていただき、ありがとうございます。
                レトロウィルスなら空気感染はしないので比較的安全かもしれませんが、時事ドットコムのソースとなったAFPの記事 [afpbb.com]を見つけました。

                 ニュージーランド医師会(New Zealand Medical Association)は2005年、移植によりブタのウイルスが人体に感染すると、数百万人が死亡する可能性があると指摘した。これに対しLCTは、細胞は、オークランド島で150年以上にわたり隔離されて飼育された系統の子ブタから採取されるため、そうしたリスクは低減できるとしている。
                率直な意見を言わせてもらうと、被験者や研究者だけに被害が限定されるのであればどうぞ好き勝手にやっていただいて構いませんが、
                専門家の集団である医師会が「数百万人が死亡する可能性がある」って言うような実験を、最悪のリスクを考慮せずに実施しようとしていることに強い危惧を覚えます。
                マイケル・クライトンのSF小説「アンドロメダ症候群」みたいに、万一の場合は核爆弾で関係者と研究施設を蒸発させろとまでは言いませんが、
                最初はBSL4 [wikipedia.org]と同等の環境下で被験者をも隔離した状態で実験してほしいです。問題がないことがわかってからレベルを緩めても遅くはありませんので。

                # と、ここで言っても、ニュージーランド政府まで伝わらないから意味がないか。
                --
                I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
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            • by Anonymous Coward
              まさにそれは

              他の臓器に悪影響がない限りは今より悪くなることはないはずですよね。

              にある例外事項でしょう。

              あなたの言っていることは、最初のバカが書いた

              1型糖尿病の原因や発症のメカニズムがまだはっきりと分かっていないのに、このような人体実験を行うことについて疑問を感じます。

              に対する回答にはなりません。

              もしそれとは関係なしに直前の記事にのみ反応しているのだ。というのであれば「余計なもの」です。
    • それはそれとして、いま現実に生きている患者が少しでも
      質のいい人生を送れるような研究を進めるのも大事では。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 7時21分 (#1442777)
    ハーバードの幹細胞研究所、幹細胞を使わずに細胞タイプの変換に成功
    http://srad.jp/science/article.pl?sid=08/09/02/0818249 [srad.jp]

    リリース呼んだけれど、ロシアではもうⅠ相Ⅱ相aが通ってるのね。
  • by Anonymous Coward on 2008年10月23日 11時36分 (#1442865)
    これで太っている人を「豚」と呼んでも差別発言にはならなくなるんですね。
    • by Anonymous Coward
      いやいや、これまでは侮辱罪だったのが、名誉毀損罪になり、刑が重くなります。
      • by Anonymous Coward
        双脚羊ならぬ双脚豚としてもっと恐ろしいことがおきるかもしれませぬ。
  • by Anonymous Coward on 2008年10月24日 1時41分 (#1443375)
    昔から人工心臓弁(生体弁)の素材として使われており、
    薬品処理で拒絶反応を起こさせないようにしています。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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