人工知能は本当にチューリングテストに合格したのか 41
ストーリー by headless
疑惑の判定 部門より
疑惑の判定 部門より
先日、人工知能がチューリングテストに初めて合格したことが話題となったが、これを歴史的な成果とするには問題が多いという意見もあるようだ(Techdirtの記事、
The Registerの記事、
io9の記事、
本家/.)。
まず、合格したとされるコンピュータープログラム「Eugene Goostman」はチャットボット(人工無能)であり、人工知能ではないという。チャットボットは質問に対してそれらしい応答をするように作られており、過去にチューリングテストに合格したものもある。イベントを主催したレディング大学のプレスリリースでは、本物のチューリングテストにおける初の合格としているが、チューリングテストのルールは変更が多く、チューリングが考案した「The Imitation Game」とはかけ離れたものとなっている。また、Eugeneがウクライナ出身の13歳の少年という設定も、審査員をごまかすためのものであるとのこと。さらにTechdirtでは、奇妙な主張で知られ、The Registerが「Captain Cyborg」と呼ぶKevin Warwick氏がイベントの企画にかかわっている点を最大の問題点としている。
まず、合格したとされるコンピュータープログラム「Eugene Goostman」はチャットボット(人工無能)であり、人工知能ではないという。チャットボットは質問に対してそれらしい応答をするように作られており、過去にチューリングテストに合格したものもある。イベントを主催したレディング大学のプレスリリースでは、本物のチューリングテストにおける初の合格としているが、チューリングテストのルールは変更が多く、チューリングが考案した「The Imitation Game」とはかけ離れたものとなっている。また、Eugeneがウクライナ出身の13歳の少年という設定も、審査員をごまかすためのものであるとのこと。さらにTechdirtでは、奇妙な主張で知られ、The Registerが「Captain Cyborg」と呼ぶKevin Warwick氏がイベントの企画にかかわっている点を最大の問題点としている。
知性とは何か (スコア:4, 興味深い)
チャットボットが知性を保たないというのは、知性とは何かを明らかにして初めて判断できる命題なわけですよね
虫に知性はないのか?
イルカに知性はあるのか?
幼児に知性はあるのか?
成人が知性を持っているというのは本当なのか?
知性とは単に、人間に類似した振る舞いを実行できるかの程度を示す尺度なのではないか?
仮に、人間に極めて似た振る舞いを持つ植物(虫でも良いが)が存在したとして、それは知性を持つと言えるのか?
『もしもそれが人間のように歩き、人間のようにしゃべるのなら、それは人間である』
Re:知性とは何か (スコア:4, おもしろおかしい)
人間の知性とは、スパゲッティモンスターによってコンパイル時に型付けされているものです。
人間のようにしゃべるからって、人間では無いことが多いでしょう?
たとえば上司とか。
Re:知性とは何か (スコア:5, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
だって、人間だもの。
Re:知性とは何か (スコア:1)
> チューリングは1950年の論文『計算する機械と知性』を「私は、『機械は思考できるか?』という問題の検討を提案する」という主張で始めている[12]。チューリングが強調しているように、このような問題への伝統的なアプローチは「機械」と「知性」の定義から入ることである。だがチューリングはあえてそうせず、代わりに問題を「緊密に関係しており、比較的厳密な言葉で表現されている」新しい問題に取り換えたのである[12]。すなわちチューリングの提案は、「機械は思考できるか?」という問題を「機械は我々が(考える存在として)できることをできるか?」[13]に換えることであった。チューリングの主張するこの新しい問題の利点は「人間の、物理的な能力(capacity)と知的な能力の間の、公平で厳しい境界線」を引く、ということであった。
あなたはまずはwikipediaを読んで、次にチューリングの論文を読むといいと思う
Re:知性とは何か (スコア:1)
なぜ
>「機械は思考できるか?」という問題を「機械は我々が(考える存在として)できることをできるか?」
に置き換えることができるのか、そこに違和感がある人もいそうですね
チューリングやゲーデルによって、人間数学者の行為と自動定理証明機械との間に何かの違いがあるとも
ないとも証明できないことが明らかになりました。たとえば、プロの将棋指しと将棋プログラムに何か本質的な
違いがあるかないかは証明できないということです
しかしゲーデルは、真偽が決定できない定理であっても人間は直感によって真偽を決定することができ
したがって自動定理証明機械と人間数学者には根本的質的な違いがあると述べています
根拠があるわけではないので、これは自動定理証明機械が人間数学者になれないというゲーデルの信念の
表明のようなもので、裏を返せば究極の人工知能は不可能だという立場です。
こういう見方をするならチューリングテストは意味を持たないでしょう
一方、チューリングは真逆で機械と人間との間に違いがない/あることが証明できない以上
機械に我々ができることができるなら、それは人間知性と同等であるとみなしていいだろうと考えました。
人工知能に対するゲーデルとチューリングの立場の違いは、どちらが正しいと決定できる性質ものではなく
現在も論争になるところですね
Re: (スコア:0)
現実の計算機には無限のメモリなんか存在しないのにどうしてチューリングマシンが計算機のモデルになるのかわからない。説明と称するものを聞くと要するに「そのほうが単純化できて数学者にとって都合いいから」としか言ってなかったりするし。
Re: (スコア:0)
猫にあるのは間違いない。
人口無能って (スコア:1)
人工無能とはどう違うの?
Re:人口無能って (スコア:1)
人工無能って (スコア:0)
人工無脳とはどう違うの?
Re: (スコア:0)
チャットボットが口だけの無能だと思えばあながち間違ってないようなw
Re: (スコア:0)
チャットボットが世の中に溢れかえっていますね。
Re: (スコア:0)
船頭多くして船山に登る的な何か...
チューリングテストに合格しない人間はどうなるの?っと (スコア:1)
病気ってわけでもないのにホント話通じない人間ているよ。
でもそういう人間をちゃんと判別できるようじゃないと完全なテストにはならないよね
Re:チューリングテストに合格しない人間はどうなるの?っと (スコア:3, 参考になる)
チューリングテストは端から天然無能は相手にしてませんので
Re:チューリングテストに合格しない人間はどうなるの?っと (スコア:3, 興味深い)
命題は『「チューリングテストに通る」なら「知能がある」』です。
その命題が真であっても、命題の裏である『「チューリングテストに通らない」なら「知能がない」』が成り立つとは限りません。
必ず真なのは対偶の『「知能がない」なら「チューリングテストに通らない」』だけです。
#知能が試されてますね
Re: (スコア:0)
そのへんのオッサンより強い程度の将棋ソフトが「人間を超えた」とは言わんでしょう。
元コメの言うとおり、チューリングテストはいくらでもハードルを上げられる。
将棋と同じく、どんどんハードルを上げてゆき、最終的には、全人類のうち数人だけが合格するレベルとなり、さらに人類には到達不可能なレベルになったとき、初めて「チューリングテストに合格した」と認められるのです。
あれ?
Re: (スコア:0)
故 田中 角栄?
Re: (スコア:0)
その場合は逆に「相手が(知性をもった)人間だ」という仮説を疑うのも科学的姿勢かもしれない。
俺達はとんでもない勘違いをしていたんだよ! (スコア:0)
あのIDとかあのIDとかあのIDが人間だといつから錯覚していた?
チャットの内容が悪いだけ (スコア:0)
例えば審査員が代数の講釈をチャットで行い、それをプログラムが新たに学んで代数の問題を解けるようになるなどの
強力な学習能力を見せつければ、こんな突っ込みは無くなるだろう。
Re:チャットの内容が悪いだけ (スコア:5, すばらしい洞察)
> 例えば審査員が代数の講釈
こっちの方が人工知能にとって楽な気がする。
次の人工知能ブームが目の前に来たということでしょうか。
昔のブームもあっと言う間に終わったけど。
Re: (スコア:0)
>こっちの方が人工知能にとって楽な気がする。
しかし相手は人口無脳。
しかも審査員の講釈の不正確な部分を汲んで理解してもらえるだろうか。
Re:チャットの内容が悪いだけ (スコア:1)
まあ, 13歳ぐらいの人間に本物の知性を求めるのが間違いということでしょう.
Re:チャットの内容が悪いだけ (スコア:1)
「応答が途切れない…こんな講義を受けて眠らずにいられるとは、これは人工知能だなっ!」
こうですかわかりません><
人工無能って (スコア:0)
人工無能って人工知能とどう違うの?
チューリングテストを通ったということは、
作者は人工無能を作ったつもりだったけど、作ったものは人工知能だった、ってことにはならない?
Re:人工無能って (スコア:1)
人工無能は二種類に分類出来ます。
まず一つは、人工知能を搭載したものの技術が未熟で、チューリングテストに合格出来ない様な頓珍漢な挙動しか出来なった代物に対する蔑称です。
もう一つは、「チャットボットとしての面白さ」を求めた遊戯用ソフトです。
ソフトによっては人工知能の技術を応用したものも存在しますが、目的が「チューリングテストに合格しない様な頓珍漢な応答を楽しむ」物なので、チューリングテストを通ってしまうと「人工無能としては失敗作」と云う珍妙な代物ですね。
まあ今回のは、状況を上手く設定すれば、人工無能でもチューリングテストを通る事が在るって云う事例に過ぎないかと。
-- Buy It When You Found It --
Re: (スコア:0)
もともとは知性とは何ぞやという哲学的なところから始まって
んじゃあ外見で区別できなければ知性だと言って良いのではという話だと思ってるけど、
いやいや中身が問題なのだよと言い出したら、定義のやり直しで元に戻ってしまいますな
Re: (スコア:0)
今回、人工知能じゃなくて人工無能だからだめじゃん、と言ってる人たちは、何を考えてそう言ってるんでしょうね。
いや、言い出すのはいいんだけど、知能の定義とチューリングテストを見直そう、という話にまで発展させないと、言ってる意味がないよね。
# 人工無能の発達を受けて、「こんなの知能じゃないからちゃんとした定義を考え直そう」と提唱する人がいてもおかしくないとは思うけど。
# ただし、その提唱を受けて考え直したとして、知能の定義を変えるべきという結論に至るかどうかは知らない。
Re: (スコア:0)
哲学的な観点から語られた人工無能はサールの中国語の部屋ですね。
人工無能(イライザ)やサールの中国語の部屋はチューリングテストの反証としてよく語られます。
しかし、これらはチューリングテストの反証にはなりません。
人間と区別できないスーパー人工無能が完成したとして、そのスーパー人工無能と人間が
異なるかどうかは、我々人間がスーパー人工無能でないことを証明しないと、わからないからです。
そしてこの問題は、他のツリーに書いたように究極的には証明不能とわかっています。
チューリングテストはスーパー人工無能と人間が異なるかどうかを問うことに意味が無い(証明不可能)
という事実に立脚しています
こうしてコメントを書いてる私も人工無能と同等かもしれないしそうでないかもしれません。
Re: (スコア:0)
本物の知性を実装しているのが人工知能、そうじゃないのが人工無能。
本物の知性って何か?そりゃチューリングテストで調べるのさ。
Re: (スコア:0)
そのチューリングテストが本当に必要十分なのか、まずは人と機械を使ってテストしなければ。
Re: (スコア:0)
その人が知能を持っているかどうか、まずは、どんな方法を使ってもいいから調べなければ。
知能を持っているかどうかを調べる、うまい方法ないですかね?
人工無能 (スコア:0)
探すといっぱいありますね :)
vector [goo.gl]
あたし、ボッコちゃん (スコア:0)
ええ、あなたのことが好きかもしれないわ。
関係だなんていやらしい (スコア:0)
MSXマガジンに載っていたEmmyII [wikipedia.org]とELIZA [wikipedia.org]の会話(編集者の想像)をうすぼんやりながら思い出してしまった。
# チューリングテストが正しいかどうかを判定するチューリングテストテストが正しいかどうかを判定するチューリングテストテストテストが正しいかどうかを判定するチューリングテストテストチューリングテストテストテスト……
機械と人間との確実な区別 (スコア:0)
チューリングテストを生身の人間2人でやるとして、機械と人間との確実な区別ができなかった場合、その2人は...
設定がズル過ぎる (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ロシア語で質問すればいいのでは?