Pravdaの日記: ご存じ?ご存知? 2
日記 by
Pravda
「ご存じ」と「ご存知」のどちらを使うか?、というと、個人的には前者の方です。「存ず」でひとつの言葉ですし、また「知らぬ存ぜぬ」という慣用句もあるので「存」が語幹、との見方からですが。
一方、「存ず」は謙譲語なので、丁寧語として使う場合は「承知」と同義の「存知」を使って「ご存知」と書くのが正しい、との説もネットで発見。日本語は難しいですね。
しかし、頭の「ご」を抜いて「~を存知ですか?」「~も存知ですよね」という用例をネットで見つけました。打ち間違いか、あるいはそういう言葉づかいが定着しつつあるのかは判りませんけど。
「~を存知ですか?」などという用例、今まで読んだ本の中にあったかどうか、記憶を検索中…。
謙譲語・尊敬語 (スコア:0)
Re:謙譲語・尊敬語 (スコア:1)
広辞苑で「ごぞんじ」を引くと、第五版は【御存じ・御存知】ですが、第二版は【御存】のみです。そして用例として共に、 とあり、『徒然草』の原文が「御存じ」なのか「御存知」なのか、それとも「御存」なのか判りません。まあ、古い版は古語を先に項目立てしており、そのあと項目を現代語に直していく過程でオカシクなったのだと推測されます。
これはほんの一例ですが、広辞苑はさほどデキの良い辞典ではありません。まあ、どこの中型辞典も似たり寄ったりなのですけど。一番売れているのはまぎれもない事実ではあるものの、では言葉の正しさは「数」で決まるのか?、と問われると、個人的にはそうとも思えません。
ということで、「広辞苑に明記」されていることと「その説明が正しい」かどうかは別モノです。別に広辞苑は文部科学省お墨付きの辞典ではありませんし。ご用心ご用心。;-)
# しかし、「~も存知ですよね」という言葉の使い方は、タイプミスでないとしたら個人的に違和感ありまくりですなあ。